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未来の普通科に...

こんにちは

あまてらすプロジェクトです。

本年もあまてらすプロジェクトをどうぞよろしくお願います。


先月号でもお話ししましたが、今月は私たちの高校に新設された学科「地域共創科」について紹介しようと思います。

私が通う島根県立隠岐島前高校には文部科学省の普通科改革の事業の一つとして昨年4月から新たに地域共創科が新設されました。元々島前高校では、「夢探究」と呼ばれる探究活動が学びの主軸でしたが、そこから派生してできたのが地域共創科です。共創科は、「仲間と共に、大人と共に、地域と共に、意志ある未来を創る」というキャッチフレーズのもと生徒が地域に深く入り込んで実践的・探究的な学びを展開することを目的としています。

共創科と普通科で大きく異なるのがカリキュラム編成です。

言葉では説明が難しく、今回は島前高校のHPに掲載されている令和4年度入学者用カリキュラムを参考に説明します!


出典:島根県立隠岐島前高校 カリキュラム

この表を見てもらうと分かる通り、普通科文系と普通科理系は「数学B」や「選択A」「選択B」「化学」「生物」「物理」などがあるのに対して、共創科は「地域未来共創」が代わりに置かれています。この「地域未来共創」が共創科のベースになっており、カリキュラム上では6単位分が確保されています。

他の教科はその日によって教科が異なりますが「地域未来共創」は毎週木曜日に設定されており「共創DAY」と名付けられ、一日自由に活動することができます。ですので、1日の使い方は人それぞれ。1日学校でパソコンと向き合う生徒・プロジェクトの進捗をコーディネーターと相談する生徒・午後から地域の方と会うために資料を作る生徒・隣の島にインタビューに出かける生徒などそれぞれ自分がのテーマに沿って一日中打ち込むことができます。


私のプロジェクトは、「あまてらすプロジェクト」と並行して「e-Mobility導入プロジェクト」に取り組んでいます。「LUUP」と呼ばれるキックボードのシェアリングサービスに将来性を感じてテーマを決めました。共創DAYをフルに活用して、観光協会にインタビューに行ったり、島唯一のホテルであるEntôに導入の打診に行ったりしています。もちろん学校に篭ってパソコンと睨めっこをしながら資料や企画書を書く日も少なくありません。途中挫折を経験して何度も諦めそうになりましたが「来島する皆さんがこのサービスを利用し、一生の思い出となる体験のお手伝いができれば」という思いで約3ヶ月間全力で進めてきました。9月からの立ち上げがやっと実を結び、無事に観光協会と共同で事業を進めていけることが決まっています。


ただ一見、楽しそうに見える共創科ですが、最大の壁は…

▪️普通科の「夢探究」は成績が付かない

▪️「地域未来共創」は成績が付く

ですので、サボっていると査定に響く可能性があります。とは言っても、普通に活動して課題を提出していれば、酷い点数がつくことはないんですが(笑)


他教科の成績は教科担任目線で一方的に決まってしまいますが、共創科の成績は自己評価や、発表を参観した先生方など多数の人の意見を元にしています。ですから自己評価が低くても成績が良い時もありますし、もちろんその逆も然り。


と、いう日本でも珍しい学科がここ隠岐島前高校には存在しています。

高校選択で迷っている中学生の皆さん、自分の可能性を広げることが出来る最高の学科で、3年間挑戦してみませんか?

地域みらい留学の枠を設けているのは島前高校だけではありません。「自分は将来何がしたいのか?」「この高校に行って何がしたいのか?」それぞれ皆さんの目標は違うと思います。自分にとって「本気で3年間打ち込める高校」を探してみてください!

大人の皆さん、島前地域には「大人の島留学」と「大人の島体験」と呼ばれる二つの制度があります。この制度を活用することで実際に共創科生がどんなことをしているのか、どんな環境に身を置いて生活しているのかを肌で感じて考えることができます。URLを添付しますので、気になった方はぜひ覗いてみてください。

と、いうわけで今月はここまで!

本業のあまてらすプロジェクトも進展がありそうな2月ですので、また記事にして投稿します。しばしお待ちください!


では、また...

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