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小さな島の大きな志 ―個性と強みでチームを築く 〜代表取締役【大野 佳祐】

AMAホールディングス株式会社のメンバーインタビュー第2弾。
今回のゲストは、代表取締役の大野佳祐さん!

大人の島留学プログラムの一環で2024年春にAMAホールディングスに加わった東郷旅人さん、山田茉里香さん、花輪拓郎さんの3名がインタビューしました。素直な言葉で、大野さんの仕事観や人生観に迫ります。

右から、代表取締役ー大野佳祐さん、
島留学生・体験生ー山田茉里香さん、花輪拓郎さん、東郷旅人さん

AMAホールディングス株式会社(以下、AMAホールディングス)は、本土から北に60km離れた人口2,300人の小さな島、島根県隠岐郡海士町(あまちょう)にあります。海士町ふるさと納税を運営し、その寄付金を原資に島の新規事業に投資する海士町未来共創基金の事務局をしています。また、視察を通して島の取り組みを島外に伝えています。
島の挑戦者を増やし、島の活性化を推進していきます!

ーーー 失敗してもいい。目的を間違わなければ。

花輪:大野さんの今のモチベーションはなんですか?

大野:よく聞かれるけど、好きなことがイコール仕事だから、遊んでる感覚と近いかな。好きなことをやっていて、遊びにモチベーションって特にないから。

山田:それは若いころからですか?

大野:もうずっとそう。19歳の時にバングラデシュに医療支援のNGOを作ったんだけど、医療のことは全然知らなかった。だから医療系大学の前で看護師さんに話しかけて、いろいろ教えてもらったりして。その頃から仕事と遊びの境界が曖昧だった。

山田:仕事のどんなところが楽しいですか?

大野:思い描いたことが実現していくのが楽しい。例えば、AMAホールディングスのふるさと納税事業。最初は年間4000万円の寄付額だったのを、1億を目標にして達成して、その後、2億、3億って目標を達成して。
次はオフィスを作りたいって思った時に、建築をやってる山田さんが来て、実現に向けて進んでるじゃん。だから楽しい!

山田:なんかうまくいかないな…みたいな時はないんですか?

大野:うーん、基本的にないかな。目的があって、そのための手段を間違うことはあると思うんだけど。目的を間違わなければやり直せると思うから。

僕は、隠岐島前高校のコーディネーターとして海士町に移住したんだけど、東郷君はその高校の卒業生。いつか卒業生が島に帰ってきて、同じ職場に来てくれたらいいって思い描いてた。だから、東郷君が島留学生として来てくれたのは嬉しいよね。

東郷:高校時代はプロジェクトをするのが好きで、地域の方や大野さんや学校の方にすごく助けていただきました。たくさん頑張って、たくさん失敗もしました。改めて島に来て、何かできることがあるんじゃないかと思ったりしてます。

大野:成功よりも、失敗した時の方が盛り上がる気がするんだよね。人生全てがそれだと思ってて。なぜ人はそんなに失敗を恐れるのか。それが、自分の今の最大の問い。

ーーー 厳しさはやさしさ。でも、子供ができて教育観も結構変わった。

花輪:好きなことをやってきたっていう話で、その感覚は親の影響とかもありますか?

大野:父親も小さい会社で好きなことをやってるし、影響はあったかもしれない。母親もあれこれ言わなかった。
縛られることに反発する子だったと思う。今、娘がいるんだけど、小さい時の自分を見てるみたい(笑)

東郷:娘さんにどんな大人になってほしいですか?

大野:自己決定できる人でいてほしい。何かに流されず、自分の意思で。それを通す実力も含めてね。でも、子供が幸せなら、それでいいってほんとに思う。
島前高校のコーディネーター時代に、高校生たちに求めすぎてたなって思ってる。卒業生の東郷くんは、僕の厳しさを1番知ってると思うけど(笑)厳しく言うのは優しさだと思ってた。でもそれがプレッシャーになることもあるから。
子供ができてからは、友達がいて、健康で、幸せだったらいいじゃないって思う。

ーーー メンバーの強みと自分の強みを掛け合わせたら、もう弱みはない。

東郷:厳しく言うのが優しさという話があったので、僕に足りないものを教えてほしいです。

大野:何か足りないっていう見方はしていなくて、強みを見てる。
僕にも弱みはたくさんあるけど、強みを磨くことで貢献できることがたくさんあるから。 AMAホールディングスのみんなの強みは何かを考えて、僕自身の弱みと照らし合わせると、合計したらもう弱みはない。
若いうちだったり、色々苦手なことをやっておいた方がいい時期はあると思う。でも最後は結局、得意なこと・好きなこと・強みで人は評価されると思ってる。
東郷くんの弱みがあるとすれば、「強みに力を入れ切れていない」ってところかもね。

山田:私にもアドバイスお願いします!

大野:山田さんは、とっ散らかった先にアイデアとか発想が出てくるタイプじゃないかな。だからもっと、とっ散らかってていいと思う。それがよさだから。そうした時に、取りまとめ上手な花輪くんみたいな人が出てきてまとめてくれる。
できないことがあると、助けてくれる人が現れるようになってるんだよ。

大野:逆に、僕の強みでメンバーを助けることもあって、先頭で突っ込んでいくのが僕の役割。
だから、チームを作る時は自分の真逆の人を置くんだよね。

ただ、チームをつくるときの問題は、メンバーのやりたいポジションと今のポジションが違うってなった時。そのギャップが生じた時って結構不幸だから、そうならないようにすごく気にかけてる。

AMAホールディングスのメンバーは、今はバランスがいいような気がする。サッカーでよく例えるんだけど、攻めに一辺倒でもないし、守り一辺倒でもない。

ーーー 海士町の未来のために。

東郷:もし大野さんが海士町長だったら、海士町のためにどんな公約を立てますか?

大野:町長になるつもりはないけど、もしやるなら子供に力を入れる。島に子供がいる世代の受け入れをするために、家族まるごと全寮制の新しい学校を作るかな。モンテッソーリ教育を入れた特徴的な小中学校とか。
あと、海士町の新規事業に投資するため、海士町未来共創基金をもっと拡大する。それで、新しい産業をどんどん呼び込んでくる。産業作りを含めて、未来ある子供たちが帰ってこれるような島にする。

花輪:これからもずっと海士町に住むって決めていらっしゃるんですか。
いつか別の場所に住むならどんなタイミングですか?

大野:全然決めてない。永遠にいるかもしれないし、他の場所と2拠点生活にする可能性もあるし。面白そうだなっていうことが他に出てきたら別の場所に行くかも。
でも、ずっと海士町とは関わり続ける気もする。何かしら必要とされる限りは。

終わりに ーーー

インタビューを通じて、AMAホールディングスのチーム感が強く伝わってきた。

大野さんの強みであるビジョンづくりと先頭を走る実行力。攻め、守り、中盤、それぞれのポジションで、個性を伸ばしながら動き回るメンバー。

海士町という小さな島の会社だからこそ、そこにいる人・そこに来る人を、より、大切にしているのではないだろうか。

これからも、新しいメンバーに出会う度に、また、ポジションを少しづつ変化させて、AMAホールディングスはビジョンに向かって進んでいく。


AMAホールディングス株式会社は、海士町とのおもしろいかかわりしろをつくりたい!と考えている方々の最初の窓口になりたいと考えています。
どんなことでも構いません。気軽にご連絡ください。
ぜひともおもしろいことを一緒に仕掛けていきましょう!