天野 祐介 (ama_ch)

サイボウズのスクラムマスターです。社内外のチームをお手伝いしながら、最高のプロダクトを…

天野 祐介 (ama_ch)

サイボウズのスクラムマスターです。社内外のチームをお手伝いしながら、最高のプロダクトを作れるチームワークを探求しています。

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記事一覧

固定された記事

仙台に移住して1年経ちました

2021年8月末に東京から仙台に移住し、1年経ちました。四季を一周巡り、少しずつ仙台を身近に感じられるようになってきました。 1年前の移住直後に書いた記事はそれなりに…

政治とカネの問題から逃げない

こんにちは。天野です。 私はスクラムマスターになってからはずっと個人で活動していました。社内でも独立開業したような状態で自由にやらせてもらっていた期間が長く、社…

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Columinityを1ヶ月利用して分かったこと

こんにちは。天野です。 ゴールデンウィークですね。新緑が美しい季節です。カバー画像は先週撮った定禅寺通りの写真です。まさに杜の都というイメージです。 さて、先日…

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気づいたらリーダーシップの捉え方がだいぶ変わっていた

こんにちは。天野です。 分厚くてしっかり読めていなかったサーバントリーダーシップを最近読んでいます。 じっくり味わっているので読み終わるまではまだ時間がかかりそ…

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目標を達成するためにプロジェクトを立ち上げたくなる魔力に抗う

こんにちは。天野です。 気づけば桜も満開になり、早くも今年の1/4が終わったことに驚いています。この四半期では、組織として同じ方向を向きながらも、各チームでは自律…

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スクラムマスターへの期待を揃える啓蒙活動の重要性

こんにちは。天野です。 スクラムに関わったことがある人は、一度は必ず「スクラムマスターは何をするの?」と疑問に思ったことがあるはずです。当のスクラムマスターも日…

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読書メモ:経営学習論(続き)

先日の読書メモの続きです。 前回は第5章までだったので、その続きになります。 第6章 組織再社会化組織再社会化研究には「組織内組織再社会化」「組織間組織再社会化」…

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読書メモ:経営学習論

こんにちは。天野です。 最近ワークショップなどで教育心理学概論を読む機会があり、学習に関する研究・知見は面白いな〜と思っていたところ、こちらの経営学習論が目につ…

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Columinityを使い始めた

こんにちは。天野です。 先日こちらの記事で触れたColuminityを最近使い始めました。 まだ本格的な活用という感じではありませんが、使い始めてここまでで分かったことな…

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ホラクラシーメモ:ガバナンス・ミーティング

こんにちは。天野です。 最近は組織についてあれこれ考えることが多いのですが、アジャイルな組織を目指すと従来型のヒエラルキー型の組織から自律分散型の組織への転換が…

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RSGT・スクラムフェスの楽しみ方 アフターギャザリング幹事編

こんにちは。天野です。 昨日までスクラムフェス福岡に現地参加してきました。福岡は昨年は自宅からオンライン登壇だったのですが、今年は初めて現地参加できました。そし…

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スクラムマスターの募集要項を考える

こんにちは。天野です。 昨年末頃からスクラムマスターの募集要項を出したいとずっと考えているのですが、まとまった時間を取れたらやろうと思い続けてはや2ヶ月が経って…

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OSTの活用度合いは組織の健全性のバロメーター

こんにちは。天野です。 先日、東京オフィスで開発組織全体のイベントがあり、そちらで100人規模のOSTを実施しました。同僚でイベント主催者のひとりのhokatomoさんがレポ…

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エントリーレベルのマネージャーをスクラムマスターと統合するアイデア

こんにちは。天野です。 スクラムマスターを組織として運用すると、よくマネージャーとの違いや役割分担について考えます。チームにPO/SMを置きながら組織のマネージャー…

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組織の健全性を測りながら改善アクションを実行するためにどうするか

こんにちは。天野です。 最近は組織の目標をどのように見える化して、各チームで全体の方向性を意識しながら、自分たちが目指す目標を決めて自律的に活動するにはどうした…

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スケーリングはイベント設計の話ではない

こんにちは。天野です。 RSGTなどアジャイル系カンファレンスに参加していると、ここ1−2年は特にスケーリングに関するセッションが増えたように感じます。スクラム・アジ…

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仙台に移住して1年経ちました

2021年8月末に東京から仙台に移住し、1年経ちました。四季を一周巡り、少しずつ仙台を身近に感じられるようになってきました。 1年前の移住直後に書いた記事はそれなりに読んでもらえているようで、今でもたまに「読んだよ〜」と声をいただくことがあります。 仙台で1年生活してみて、暮らしの変化や気づいたことなどを紹介します。 気候:夏は涼しくて冬は寒いけど雪は少ない東京に比べると、全体的に寒い方に1〜2段階寄せた感覚です。夏は暑さのピークが弱い分、爽やかな風を感じられる日が多く

政治とカネの問題から逃げない

こんにちは。天野です。 私はスクラムマスターになってからはずっと個人で活動していました。社内でも独立開業したような状態で自由にやらせてもらっていた期間が長く、社内政治やお金の話とは無縁な生活を送っていました。最近はマネージャーになり、否が応でも組織の様々な問題、いわゆる政治とカネの問題に首を突っ込むようになりました。 以前はなるべくマネジメント、特に社内政治には関わりたくないと考えていましたが、最近は、スクラムマスターはもっと積極的に「政治とカネの問題」に関わるべきと考え

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Columinityを1ヶ月利用して分かったこと

こんにちは。天野です。 ゴールデンウィークですね。新緑が美しい季節です。カバー画像は先週撮った定禅寺通りの写真です。まさに杜の都というイメージです。 さて、先日Columinityを使い始めて1ヶ月ほど経ちました。 現在は9チームで利用しています。現時点で分かったことや、便利な使い方などをまとめます。 ワークショップは効果的だが工夫が必要サーベイ結果のレポートには、チームのスコアを改善するためのアクションが記載されます。提案されるアクションには、大別すると2種類のクイ

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気づいたらリーダーシップの捉え方がだいぶ変わっていた

こんにちは。天野です。 分厚くてしっかり読めていなかったサーバントリーダーシップを最近読んでいます。 じっくり味わっているので読み終わるまではまだ時間がかかりそうです。読んだらまた考えたことを書きたいと思いますが、気づけばリーダーシップの認識がだいぶ変わっていたので、今日はリーダーシップについて書きたいと思います。 リーダーは先頭に立って旗を振るイメージだった昔から、リーダーといえば先頭に立って「俺についてこい」と旗を振るような役割のイメージを持っていました。自分はぐい

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目標を達成するためにプロジェクトを立ち上げたくなる魔力に抗う

こんにちは。天野です。 気づけば桜も満開になり、早くも今年の1/4が終わったことに驚いています。この四半期では、組織として同じ方向を向きながらも、各チームでは自律的に動く状態(Alignment and Autonomy)をどう達成するか考え実践していました。 今日は、最近の活動からの気づきなどを書いてみます。 責任者(リーダー)は大事組織として高い目標を立て達成するためには、多くのチーム・メンバーが一致団結して活動する必要があります。多くのチームが同じ目標を目指すこと

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スクラムマスターへの期待を揃える啓蒙活動の重要性

こんにちは。天野です。 スクラムに関わったことがある人は、一度は必ず「スクラムマスターは何をするの?」と疑問に思ったことがあるはずです。当のスクラムマスターも日々自分自身にこの問いを投げかけています。 スクラムマスターを職能としている自社でもまだまだこの疑問を持つ人は多く、どうしたらいいだろうねとよくスクラムマスターの話題に上ります。コミュニティでもよくあがるテーマです。 なかなか理解してもらえないと嘆いたり愚痴を吐くこともできますが、私はスクラムマスターとして、この問

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読書メモ:経営学習論(続き)

先日の読書メモの続きです。 前回は第5章までだったので、その続きになります。 第6章 組織再社会化組織再社会化研究には「組織内組織再社会化」「組織間組織再社会化」の2つのアプローチが存在する 後者は「前所属組織を去った個人が、新組織の一員となるために、新組織の規範・価値・行動様式を受け入れ、職務遂行に必要な技能を獲得し、新組織に適応していく過程」、いわゆる離転職を指す 本書では後者に焦点をあてて分析する 中途採用者の組織再社会化 中途採用者の組織参入時の社会的コン

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読書メモ:経営学習論

こんにちは。天野です。 最近ワークショップなどで教育心理学概論を読む機会があり、学習に関する研究・知見は面白いな〜と思っていたところ、こちらの経営学習論が目につき読み始めてみました。 まだ半分程度しか読めていないのですが、非常に面白く学びが多いのでここまで読んだ面白かった点のメモを残します。 本書は組織、特に職場における学習が詳細に扱われており、自分の関心領域にかなりマッチしていました。 本書の目的経営学習論という研究領域の全体像を提示すること 「企業経営における学

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Columinityを使い始めた

こんにちは。天野です。 先日こちらの記事で触れたColuminityを最近使い始めました。 まだ本格的な活用という感じではありませんが、使い始めてここまでで分かったことなどを記録しておきます。 プランについて単体のチームのサーベイは無料です。有償プランはチーム数で課金されるようになっています。 とてもざっくり説明すると、Liberatorプランは組織内の複数チームを横断的に分析できるTeams Dashboardという機能が使えるようになり、Enterpriseプラン

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ホラクラシーメモ:ガバナンス・ミーティング

こんにちは。天野です。 最近は組織についてあれこれ考えることが多いのですが、アジャイルな組織を目指すと従来型のヒエラルキー型の組織から自律分散型の組織への転換がひとつのテーマになると思います。ティール組織は参考になりますが現在の組織からはかなり距離があり、もう少し地に足のついた取り組みはできないだろうかと感じています。 自律分散型の組織運営のひとつの形態としてホラクラシーがあることは認識していましたが、これまではWeb上の断片的な記事を読んだことしかありませんでした。最近

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RSGT・スクラムフェスの楽しみ方 アフターギャザリング幹事編

こんにちは。天野です。 昨日までスクラムフェス福岡に現地参加してきました。福岡は昨年は自宅からオンライン登壇だったのですが、今年は初めて現地参加できました。そして今回は登壇やスタッフとしての負担がない純粋な参加者だったので、ギャザリングを全力で楽しむことにしました。 RSGTやスクラムフェスは熱量の高い参加者が多く、セッション中も参加者同士の交流(ギャザリング)が活発に行われます。当然その後は「飲みに行きましょう」となり、参加者による自発的なギャザリングは深夜まで続きます

スクラムマスターの募集要項を考える

こんにちは。天野です。 昨年末頃からスクラムマスターの募集要項を出したいとずっと考えているのですが、まとまった時間を取れたらやろうと思い続けてはや2ヶ月が経ってしまいました。どこかで時間を確保できないかと考えてみたら、週末書いているこのnoteがありました。 募集要項作成に向けて、一般的な範囲で必要な情報を整理します。

OSTの活用度合いは組織の健全性のバロメーター

こんにちは。天野です。 先日、東京オフィスで開発組織全体のイベントがあり、そちらで100人規模のOSTを実施しました。同僚でイベント主催者のひとりのhokatomoさんがレポートを書いてくれました。 イベントふりかえりアンケートには200件近い回答が登録され、「OST良かった」という声が非常に多く、とても嬉しく思いました。 思い返すと、ここ1-2年ほどは意識的にOSTを推進していました。最初は自分が関わるチームのオンサイトイベントでやるくらいでしたが、徐々に範囲が広がり

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エントリーレベルのマネージャーをスクラムマスターと統合するアイデア

こんにちは。天野です。 スクラムマスターを組織として運用すると、よくマネージャーとの違いや役割分担について考えます。チームにPO/SMを置きながら組織のマネージャーとして活動する過程で、最近はマネージャーと分担するというよりはリーダーシップとして統合されるような感覚も持ち始めました。 マネージャーにはPO要素もSM要素もある昨年、チームの基本の型としてPO/SMを置きましょうとするチーム作成ガイドを作りました。 チームの基本方針としてはこれで良いと思いますが、自分も実際

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組織の健全性を測りながら改善アクションを実行するためにどうするか

こんにちは。天野です。 最近は組織の目標をどのように見える化して、各チームで全体の方向性を意識しながら、自分たちが目指す目標を決めて自律的に活動するにはどうしたらいいだろうかと考えていました。これは、組織としてタスクに関する成果を最大化するための仕組みづくりと考えられます。 組織としてタスクに関する成果について考えると、付随して人に関する成果はどう組織として見ていけばいいのだろうかと疑問が湧いてきました。 まだ具体的な取り組みはできていませんが、現在考えていることをアウ

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スケーリングはイベント設計の話ではない

こんにちは。天野です。 RSGTなどアジャイル系カンファレンスに参加していると、ここ1−2年は特にスケーリングに関するセッションが増えたように感じます。スクラム・アジャイルを実践するチームが増え、最初の導入としての単体チームの実践に関する知見から、組織としてどううまく実践するかに興味関心が徐々に移っているのかなと思いました。 自分自身も、スクラムマスターとして活動を始めた当初から「スケーリング」はとても大きなトピックでした。そして、実践から学ぶ過程で、徐々に「スケーリング

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