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目標を達成するためにプロジェクトを立ち上げたくなる魔力に抗う

こんにちは。天野です。

気づけば桜も満開になり、早くも今年の1/4が終わったことに驚いています。この四半期では、組織として同じ方向を向きながらも、各チームでは自律的に動く状態(Alignment and Autonomy)をどう達成するか考え実践していました。

今日は、最近の活動からの気づきなどを書いてみます。

責任者(リーダー)は大事

組織として高い目標を立て達成するためには、多くのチーム・メンバーが一致団結して活動する必要があります。多くのチームが同じ目標を目指すことは、まさにAlignmentの問題です。強いAlignmentを実現するには、チームの目標を掲げ優先順位を決める責任者(リーダー)が必要です。

前は明確に責任者を置くような運用はしていなかったので、チームの方向性を決めるリーダーを適切な単位(チーム・部署など)で配置することが大事だと実感しています。スクラムではプロダクトオーナーの責任ですが、末端のチームレベルだけでなく、チーム・複数チーム・部署・事業部などの単位にそれぞれPOの責任を果たすリーダーが必要です。

プロダクトオーナーの責任を階層化し、それぞれのスコープで責任を果たすことで、AlignmentとAutonomyを両立した意思決定に繋がります。

ところで、責任者を階層化して配置するというのは伝統的な階層型の組織でも当たり前に行われています。伝統的な組織との違いは何かと考えると、エンドツーエンドの価値提供に責任を負うことと、メンバーの自律性を尊重したリーダーシップを発揮することではないかと思いました。

前者(エンドツーエンドの価値提供に責任を負うこと)は事業部制の組織では当たり前なので、一番大きな違いは後者の「メンバーの自律性を尊重したリーダーシップを発揮すること」なのかなと思いました。POとして適切な振る舞いをするには然るべき支援が必要なので、支援の体制や手本となる上位のリーダーがいることが組織としては重要だと思います。

マイクロマネジメントをしない責任者(リーダー)をすべての階層に置くということなので、めちゃくちゃ大変な道のりですね…頑張ります。

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