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私が私になるまでの物語〜社会人編〜自由気ままなフリーター時代〜


私が私になるまでの物語〜社会人編〜

ノストラダムスの大予言に背中を押され会社を辞め新たな人生を歩み出した私。

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何事もなく無事に夏は終わり、生き延びた私は海辺の旅館から久しぶりに実家に戻ってきた。

そしてとりあえず働かなければと居酒屋のアルバイトを始めた。

バイト初日ロッカールームに行くと派手な衣装、小物とメイク道具が置かれていた。

私は言われるがままに平成のキャッツアイみたいな格好をして、ほっぺに真っ赤なチークを塗って、シルバーの蝶々の髪飾りをたくさんつけてホールに立った。

あんなにも化粧をしたのは後にも先にもあれが初めてである。

決していかがわしい店では無い。
いたって真面目に明るく元気に働いていた。

昼間は友達の紹介でコールセンターでアルバイトを始めた。

あの時代はまだ色々とゆるく、お客さんも従業員もヒートアップすればオラオラしていて。

「死ね」とか「殺すぞ」など暴言をはかれることも。

最初こそ怯えていたけれど慣れとはいうのは怖いもので「死ねと言われましても…」などと相槌を打ちながら夕飯のことを考えられるぐらいには図太くなった。

コールセンターのバイトスキルというものは手に入れておくとなかなか便利なもので、私はその後も人生の節目節目にこの仕事を挟みながら生きてきた。

クレーム対応は結構得意だ。
怒っている人を少しずつ冷静にさせていく。
うまくいった時にはなかなかの達成感を得られる。

老若男女が働けて体力はそれほど使わずに高収入。
こんないい仕事はなかなか無いと思うのだけれど、あまり人気がない職種なのよね。

夫とはこの会社で出会ったのだがその話はまたいつかまとめて書こうと思う。

私の人生の青春時代をあげるとするならばきっとこの頃だろう。

毎夜毎夜バイト仲間と飲み明かす日々だった。
滑り台、冷たい階段、どんなところでも眠れる特殊能力を手に入れたのはこの頃だった。

私は当時コンパ(合コン)が好きだった。
自称コンパ部部長として月に何度もコンパをした。

誤解のないように言っておくと私は全く恋愛体質ではない。
モテる事もなけりゃコンパでいい感じになった事は一度もない。

それなのに何故コンパが好きだったのか。

これまで会ったことのない人達の世界を覗き見し、気に入らなければ2度と会わないでいい。

そんな人達と過ごす時間は私にとって刺激であり自由な時間だった。

このコンパ部での修行は私にとって貴重な経験となり、その後クライアントや社長を接待するような場所で大いに役立った。

私は人見知りをするタイプではあるが、少人数なら初めての人とでも苦ではなく会話ができる(大人数になるとついホッコリしてあまり話さないのだが)

どんな事も人生の糧となるのだ。

あまりにも自由なフリーター時代。
海外旅行にもハマった。

友達から、オーストラリア旅行に誘われたのが扉を開くきっかけだった。

海外に興味はないと一度は断ったのだが、人生のうち1度ぐらいは日本から離れてもいいかもな。

そんな軽い気持ちで1ヶ月の旅にでた。

友達とその友達(殆ど面識はない)そして現地住む友達の友達の友達(全くの他人)の4人でのオーストラリア縦断旅は私にとって大きな刺激となった。

今思えば殆ど面識のない人達と1ヶ月も海外で過ごすなんて正気か?と思うけれどとにかく楽しかった。

その旅を皮切りに私はその後お金を貯めては旅行をするような日々を過ごすようになる。

イタリア、フランス、ドイツ、スイス、ギリシャ、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、グアム、ハワイ、韓国、オーストラリア

数年のうちに訪れた国々だ。

まだまだ行きたい国は沢山あるが、行きたいと思った国に勢いで行けたあの日々は私の人生の宝物だ。

旅の話はnoteにも



そんなこんなでフラフラと過ごしたフリーター時代。

その後はマッサージ師にもなった。

癒し系に憧れてマッサージの受付の面接に行ったつもりがマッサージ師の面接に混じってしまい、成り行きでマッサージ師になる事にした。

足ツボ、タイ式、アロマ、リンパ様々なマッサージを習得したが結局、わたしは人を癒すことはそれ程好きではないことに気づき3年ほどで辞めてしまった。

行き当たりばったりだった人生もすでに27年を過ぎ…私はようやく立ち止まった。
そろそろちゃんとしなければいけないのではないかと。


次が最後の転職かもしれない。
私の天職とは…真剣に考えた私がたどり着いた答えは??

それはまた次回。



雨音

創作大賞にエントリーしています。

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