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映画『TAJOMARU』田中圭が悩み苦しみ生きた桜丸はあまりに妖艶で透き通るように美しかった

映画『TAJOMARU』

『TAJOMARU』は2009年9月12日公開の日本映画。

あらすじ

室町末期。
名門・畠山家の次男、直光(小栗旬)は大納言家の娘・阿古姫(柴本幸)と将来を誓い合っていた。
直光の兄・信綱(池内博之)が地位欲しさに阿古姫を奪おうと画策。
さらに兄弟同然の家臣・桜丸(田中圭)の裏切りによって、直光は阿古姫を連れて逃亡するはめに陥る。失意の中、直光と阿古姫は悪名高い大盗賊・多襄丸に襲われるが……。


トライストーンのページ

リンク埋め込みができず直張りで

https://tristone.co.jp/sp/movie/2009/10/tajomaru.html


予告編付き小栗旬インタビュー

インタビューはパート4まであるけれど圭さんの話は無かった。
でも未だ見れるの貴重よね。


2009年の田中圭


※2009年公開作品

銭ゲバ 第2話・第3話・最終話 白川正輝 役

ヴォイス〜命なき者の声〜 第4話 五十嵐富士夫 役

警官の血 宮野俊樹 役

ハンサム★スーツ THE TV 宗助 役 

子育てプレイ 山本岳 役

君のせい 真田隆也 役

探偵Xからの挑戦状!「セブ島の青い海」重内和宏 役

官僚たちの夏 御影大樹 役

恋うたドラマSP 三日月 第1夜 堀川圭吾 役

深夜食堂 第7話 中島 役

シスター 山田直太 役

キラー・ヴァージンロード 利根川純 役

TAJOMARU 桜丸 役

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 木村翔太 役

2009年の田中圭note
桜丸とは打って変わって可愛い田中圭



こちらも桜の季節のドラマ。


桜丸とは

小栗旬演じる畠山直光に仕える家臣の桜丸を演じた田中圭。

空腹から芋を盗んだ自分を救い、兄弟同然に可愛がってくれた直光を裏切り直光の代わりに家を乗っ取ろうとする役どころ。

桜丸役の田中圭はとにかく美しい。
桜の葉のようなグリーンの着物に、透き通るような白い肌。
まさに美少年といった感じだ。

地位と名誉の為にこれまで育ててくれた人たちを斬りのし上がろうとするも、少しずつ窮地に立たされる。

恩を仇で返す桜丸は、苛立ちを感じるほどに悪い奴なんだけれど、何処か憎めない儚さがある。

「俺には何一つ手に入らぬ。御所様の、慰め者として過ごした日々など想像もつくまい」

彼の発する台詞の通り、萩原健一さん演じる御所様に見せつけのように人前でお尻を触られたりと日々の葛藤があったんだろう。

妖艶な美しさを持つ桜丸から信じられないほどの色気が出るシーンをご存知だろうか。
信綱の所へ行くあのシーン。
血だらけの腕で、はだけた着物で髪も乱れて…

見逃したかたは是非ともご覧いただきたい。
酷いシーンだけれど横顔がもう〜!
このnote閉じて今すぐ観てきて!
と言いたいぐらい色っぽい。

私はこの色気に4回目の鑑賞まで気づきませんでしたよ、勿体ない。

少々荒ぶったところで、桜丸の見所の話を。

やはり最後の、長い長い打ち合いのシーンだろう。
おそらくクランクアップもこのシーンだったようだ。

顔を真っ赤に染めて、時折額に浮かぶ血管が美しい。

桜丸が生き絶えた後の苦しみや嫉みから解き放たれたような死に顔は本当に美しい。

『田中圭の桜と死に様』というジャンルならこれかと思っていたけれど



桜丸の事を忘れていたよ、甲乙つけ難い。

『桜と死に様』このジャンル今後またあるかな?
観たいような観たくないような…
やっぱり観たい!
弱る圭も大好きなの。


映画『TAJOMARU』
悪役という難役に挑んだ圭さんの迫力のある殺陣シーンと儚くも美しい姿を見られる作品だった。


ここからは特典映像のはなし。


特典映像のボリュームもなかなかのもの。 
長くて長くて見終わらない。

【多襄丸×道兼一派 同窓会】

圭さんの参加はないものの、圭さんの話題がちょこちょこと。

その場にいないのに、物すごい爆笑を掻っ攫っているのが圭さんだ。

道兼一派と桜丸達との立ち回りの時の話。

綾野剛くんや須賀さんはえんけいでの撮影だったのに、自分達はんけいで撮影だったと拗ねるやべさん。

満を持して「俺えんけい」と撮影に向かった圭さんもはんけいだったらしい。

桜丸…いい役だったのに報われない(笑)

この座談会ではキャストについても語られるのだが他のメンバーは「俳優…〇〇」というようなタイトルがつくのに、圭さんの時のタイトルは
「田中圭落馬」
もうこの時点でスタッフに弄られている。

乗馬の練習の時に落馬した圭さんのエピソードでみんな大盛り上がり。

アリーナで見ていた旬くんと、近くにいたやべさんが変わる変わる当時の様子を語る。

「素直だから、分かったようなことを言っちゃうんですよ「もう俺、行けんじゃないですかね」とか言っちゃうから暴れ馬に乗せられる」
と語るやべさん。

ゴロゴロふっとんだ後、猫みたいに立ち上がって、めちゃめちゃ早いスピードで逃げた。
というエピソードで一同大爆笑。

「痛い痛い」
と言っているのに誰も心配してなくて
「ほらもう一回乗って!乗らないとトラウマになる」
的な事を言われ、その直後に馬に乗せられたとか。

翌日稽古をバックれて、それ以来こなくなった。と言いながらまた皆んなで大爆笑。

圭さん…可哀想だけれど、やっぱり笑っちゃう。


WEBニュースにも

「後輩の不幸を喜ぶ先輩っておかしくないですか」


この座談会を観た後は、本編で圭さんが馬に乗りながら揺れるたびに
「怖くなかったかな?よく頑張ったね。」
って思ったりして。

馬をひきながら歩いている時なんかは
「そうそう、もう馬に乗らないで歩いていいんだよ」と安心したり、何だか親の心境になってしまう。



不憫な圭さんのエピソードは他にも。

一生懸命立ち回りの練習をしていて、撮影終わりに廊下で刀振ってたら、お客さんからクレームが来たらしい。


圭さんからのコメントVTR。 

フワフワしたパーマヘアーで登場した圭さん、5人にメッセージを言うはずがグダグダのコメントの後「もう一回やっていいっすか?なんて言おうかな?言うことねーんだよな」って失礼な事を言う圭さんが素直。

そして「圭くん格好良い髪型してるね」とのコメントのみでそのまま別の話題へ…


この座談会めっちゃ面白いから最初から最後まで全部見てほしい。
酒を飲みながらがオススメです。


【小栗旬VS多襄丸!ブレない男の生き様SP!】


一瞬だけど圭さんのインタビューも。
この時はフワフワの髪型じゃなくてペタンとしている。


【THE OTHER SIDE OF TAJOMARU 】
キャスト、監督のインタビューとメイキング。
ものすごい熱い話の連続で、すごいボリューム。
映画の裏側を沢山の人が熱く語っている。



旬くんについて語る圭さん
旬君は、唯一緊張する人。
旬くんは追いつかせてくれない。
追いつけそうと思ったら、いつも先にいる。
そして気分屋で急に冷たくなる。

メイキングでは旬くんと圭さんの尊すぎる添い寝がみられる。 

階段に座り、旬くんのすぐ隣でコクコクと頭を揺らしながら防備に眠る圭さんの横顔の美しさが半端ない。 

天使すぎる。

大袈裟だけれどこれを観れただけでこのDVD買ってよかったな…と思う程。


萩原健一さんとのやり取りも良かった。
チャーミングに圭さんにウィンクする萩原さん。

笑っちゃった圭さんに「圭ちゃん、すぐわらうんだもん」という萩原さんの姿から、圭さんを可愛がっている事がよく分かる。

メイキングには本編には無い御所様から指を噛まれる桜丸のシーンも収められていて貴重。

インタビューで山本社長が語っていたが、萩原さんが夜電話をかけてきてホテルで本読みに付き合った時、圭さんも合流して一緒に本読みをしたらしい。


萩原さんとの本読みエピソードはここでも

こんなド後輩の僕にも「僕は"義政"をこういう風にしたいのだけど、田中さんはそれでいいですか?」と言ってくださったんです。その優しい口調はすごく覚えていますね。こんなに大スターと言われる大先輩がそんなに丁寧にお芝居や役について考えているということが僕はすごく刺激になって、貴重な経験をさせていただきました。


クランクアップで圭さんにハグをする萩原さん
「圭ちゃんまたやろうね。おじさん手伝うからね」という言葉から愛が溢れていて2人の関係性にグッとくる。


インタビューでは圭さんの葛藤や悩んだ日々のことが収められている。

「初めて現場行きたくないと思って…追い込まれていた…」と語り、プロデューサーでありトライストーンの社長である山本又一郎さんと監督のイメージする桜丸の違い、2人の間で揺れる圭さんの心境や社長の思いなどが赤裸々に語られている。

山本社長(プロデューサー)のインタビューも熱い。

「圭にチャンスをやりたい」

「圭にバッドガイをやってもらいたい」

「田中圭にここで一伸びして欲しい」

桜丸の方をやりたかった旬くんに圭さんのためにと伝えた社長の思いが伝わって来てジーンとする。


山本社長の熱い思い

山本又一朗プロデューサーは「田中圭には1回、今回の桜丸のような強い役をやって欲しかった。彼は本当にフワっとしていて柔らかく、女性に人気のある人だけど、そういうところを超えた田中圭を見たかった」と語る。



そんな社長の親心が垣間見える瞬間がメイキングにも。


モニター越しに桜丸を演じる圭さんの演技を観た社長が興奮気味に監督に
「行けますよ。心配した俺は実は…」
と伝える姿が本当に嬉しそう。

桜丸を生きる葛藤をそばで見ていた社長の語る圭さんの様子からも、圭さんにとって過酷な現場だったことがよく分かるこの作品。

メイキングには共演者の柴本幸ちゃんが、圭さんの演技に納得がいかず社長に詰め寄るシーンも収められてる。
圭さんは映らなかったし、その場にいたかもわからないが、あんな風に言われて…あの時圭さんはどんな気持ちだったのだろうと思うと苦しくなる。

そして幸ちゃんに凜として対応する社長を見ていると、あぁ頼もしくて素敵な人に守られているんだなと嬉しくなる。


このメイキング観てから、あさイチの社長のインタビューをみると泣けるよ

「今後期待することはないくらい、今期待を満たしてくれてる」

TAJOMARUの構想は8年というから山本社長、なんか凄い作品を構想してくれてたら良いな。

皆んなで作品やりたいって言ってたもんね。



圭さんのクランクアップシーン

スタッフ「そしてそして、どうしよっかな」

圭「そこ行こうよ、さっと」

スタッフ「まあしょうがないから」

焦らし焦らされ、ようやく花束贈呈。

旬くんに握手をした圭さん。
その後旬くんが自分のクランクアップのようにスピーチをしだして、それに突っ込む圭さん。

残念ながら、圭さんからのクランクアップコメントは特典映像に収まっていなかった。

監督からの花束を受け取った時、グッと来ている感じだったので邪魔が無ければ泣いちゃうぐらいでは?と思ったが、こうやって邪魔されるのが圭さんらしさでもある。

ちなみに、やべきょうすけさんのクランクアップも、終わるまで待っていたのに握手をスルーされて「おいー」と3回突っ込んでからのハグ。

包帯クラブの石原さとみちゃんにもやられてたよね。
本当愛すべき弄られキャラ。


ちなみに、やべきょうすけさんはたまにTwitterで圭さん弄りを。

圭より、鈴といいつつ、田中圭24時間テレビを応援。


何だかんだで圭モバ会員


そして…これ何??
気になる〜‼︎


完成披露試写会

胸元が開いて少しはだけたようにも見える浴衣姿が美しい。
先輩を横にして終始緊張気味の圭さんだけれど、短冊に書いた願いに一同爆笑!
いいんだよね…これって遠慮がちに出したのは

「人を斬らないでも、のし上がれますように」

あれから時が経ち、人を斬らず、沢山の人に愛されながら人気俳優にのし上がった圭さんがもの凄く格好いいし誇らしい。




短冊の貴重な写真


初日舞台挨拶

お酒を飲んだら鼻だけ白くてコアラみたいになる話。

酔っ払って旬くんの部屋の前で寝ていた話。

ここでもしっかりと弄られる圭さん。 

写真撮影の時も旬くんに顔を隠されて2人でワチャワチャしている様子が微笑ましい。 



「圭が(酔って)廊下で寝ていたことがありました」と明かし、やべさんも「しかも、旬の部屋の前でね(笑)」

この時の圭さんの「ダメダメ!」みたいなリアクション(半分ぐらいしか写ってないけど)と悪戯っぽい旬くんの顔が微笑ましかったな。
どんな顔して聞いていたのか気になる!


『TAJOMARU』は悩んで悩んで桜丸を生きた圭さんの姿、エピソードがたっぷり詰まった貴重な作品で、この特典映像を観た後に本編をみると葛藤や苦しみを思い出してまた違う感情になる事間違いなし。


インタビュー記事

『TAJOMARU』に子役として出ていた北村匠海くんが語る田中圭

成瀬暁人役の田中圭さんは?
「とても明るい方です。“おはようございます!”の第1声からみんなを和ませてくれるんです。僕は圭さんとは『TAJOMARU』という映画でご一緒して以来の共演ですが、みんなのことを気にかけてくださって、作品の中で成瀬という役自体も僕らを支えてくださるし、撮影合間でも頼り甲斐のあるお兄さんという感じです。」

北村匠海くん、可愛かったな。


写真も赤裸々なインタビューも豊富な神記事

俺自身は桜丸をどうしたいんだろうというとこに陥っちゃって。この仕事をして初めて、一時期、現場に行きたくないって思うくらい落ち込みました

フォトギャラリー



それが、実は撮影中風邪をひいていて。クランクインして2日目に熱が出てしまって、でも撮影を延ばす事は出来ないし辛かったですね。あ、でもその事が逆に頑張らせてくれたのかもしれない。負けん気でやったというか、風邪だからこそって変な勢いは出せましたね。

メイキングや他の雑誌でも語っていたけれど風邪かなりキツかったのかな?
ボロボロの肉体でボロボロの精神状態だったんだね。


役者・田中圭としては、時代を読めているけど、「読まないぞ、俺は」みたいな気概を持っていたい。たとえ、時代に逆行するようなことでも、自分たちのやりたいことを貫く姿勢がすごく好きだから。

圭さんらしいコメントで好き。



「夜、みんなでご飯を食べてお酒を飲むことも多かったのですが、僕はお酒がすごく弱いので飲まされるとすぐに酔っぱらってしまい、ちょっと旬クンに言うと、『おまえ、芝居でもそんな風にかかってこいよ!』と、良い意味で煽ってもらって。
松方:わたし自身は撮影が1週間程度でしたが、その間ずっと毎日、宴会でした! ちなみに圭くんなんて酔っ払っているところしか見たことないです(笑)。





萩原健一さんインタビュー

ああいう小栗さん、田中さんたちみたいなクールスマートな頭の人の方がいいんじゃないの。



小栗旬が語ったエピソード
旬くん、どの記事でもメイキングでも圭さんの話殆どしなかったけど、ようやく見つけた!

あのシーンを撮影していた2日間は、圭を本気で殺してやろうと思って演じていたんです。桜丸は、映画『ダークナイト』のジョーカーのポジション。殺気を引き出したくて、現場では「お前にむかついている」って態度を取り続けていましたね(笑)

愛があるよね。


旬くんの語る圭さんとのエピソードといえば…
『金スマ』は胸熱だった。


あとは…これも良かったね。



いつかまたもの凄い作品で、小栗旬✖️田中圭のタッグをみたい。
小栗旬の語る田中圭ももっと沢山聞きたいので、その時はディープな対談記事もよろしくお願いします。 

映画『TAJOMARU』田中圭の葛藤と貴重な寝顔と愛され弄られる姿が詰まっていて、特典映像は過去見た作品の中でもトップレベルの神作品でした。


そしてTAJOMARU見た後は何故だか桜餅が食べたくなるのよね。

ツヤツヤでモチモチで甘くて良い香りがして…
まるで誰かのよう。

雨音




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