𝐴𝑚𝑖𝑟

感情の焼却炉

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最近の記事

7 消費社会における商品の購入と麻薬について

日本に「ファンデーション」に位置付けられる商品はいくつあるのだろうか。 ファンデーションにも様々な種類があって、リキッド、パウダー、クッションとか、敏感肌用、乾燥肌用、湿性肌用とか、性状や肌タイプでカテゴライズされている商品もあり、値段もダイソーで売っているものから百貨店では1万円以上するものもある。 そもそも、ファンデーションを使用する層は殆どが女性であり、男性で使用している人はごく僅かである。 また、化粧品を使用する概念のない人々はファンデーションという商品すら知ら

    • 6 人間関係において災害の備えは大切である

      人と接する際、相手をどの程度信じるだろうか。 その関係性により信頼度は変わるだろうが、例えば、「家族」「配偶者」「親友」などの親密な関係の相手に対して、100%信頼をおいている人はどのくらいいるだろうか。 私は、たとえ親密な相手でも信頼度を90%に留めて、残りの10%は何かあった時に対処出来るよう余力を残しておく。 決して相手を信頼していないわけではない。でも所詮人間だし、ロボットですら時折「バグって」マニュアル通りにいかないことがある訳だから、対人関係において予想外の出

      • 5 何も考えないほうが幸せなのか

        社会人6年目。最近よく考えることがある。 社会で生きていくにあたり、何も考えないで生きている人間が一番幸せなのではないか、ということである。 職場内の関係性が密な職業であるが故に、スタッフ同士の陰口や無言の圧力は当たり前で、空気を読むことが何よりも大切だと思いながら関係性構築に努めていたが、他者評価を気にせずマイペースに業務を遂行するスタッフのほうが、ストレスなく働いている気がするのである。 そう考えると、この世界を生きていく上で、障害となる出来事や物事は数えきれない程

        • 4 隣の人間のことなど何も分からないのに

          電車は嫌いだけれど、徒歩以外で大衆的な移動手段しか使用することのできない自分の価値の低さを戒めながら今日も電車に乗った。 私の最寄りの路線はそこまで満員電車というわけでもないが、時間帯によっては座席が埋まり立たなければならない程度の混み具合である。 隣に座る人間の匂い、衣服の繊維、視界に入るスマホの画面。電車の中の人間との近さに息が詰まる。パーソナルスペースに際どい距離。ふと自分の脚や対面の人間の隙間の窓に映る自分の顔面に目を向けるが醜い姿に落胆する。 情報過多の電車内は

        7 消費社会における商品の購入と麻薬について

          3 極端な思考は人間だから故であり

          柔軟に物事を考えられない、という性格は昔からであり、一度決めたことは意地でもやり通さなければ敗者になる気持ちがしてしまう。 性格診断をすれば、完璧主義という名で隠されたネガティブなイメージが結果として反映され、人間の性格を誰が作成した分からないWEBサイトに批判されたくないわ!と地雷があるエリアに自ら足を踏み入れるような行為を繰り返す。 ただ、人間はどうやら「間」を捉えるのが苦手らしい。 先日読んだ本に人間が「移行的地位」の取り扱いに不慣れであることが記されていた。例え

          3 極端な思考は人間だから故であり

          2 そこらへんに落ちているネズミの死骸よりも価値のない自分の身体

          昨日、人とご飯を食べた際に、保証会社の話になった。 私は不動産や金融分野に酷く疎いので、家賃保証会社の存在があることすら知らなかったわけで、全く面倒な話だとアルコールに犯された萎縮した脳を最大限に活用して聞いていた。 資本主義を生きるこの世界の大半の人間は、モノとカネのやりとりで関係を築いているわけだから、そのやりとりを遮断するのは不可能でありつまり死ぬの同然であろう。 最近は、何をするのも銭になる。 体を売っても、履いたパンツを売っても、彼女を装うフリをしても、それ

          2 そこらへんに落ちているネズミの死骸よりも価値のない自分の身体

          1 文字を忘却させて

          いつも、感情が溢れているのに、言語化しないが故に自身の中で汚物と化すのである。 言語化すれば、「日記」にも「つぶやき」にも「随筆」にもなるのに。勿体無い。 そもそも、感情に「勿体無い」という単語は適切なのであろうか。 その時の感情を文字に起こしたところで、後で見返すと「なんて気持ちの悪い文章だ」と羞恥心が高まり削除してしまうのである。手書きの日記なら破いてゴミ袋へ、SNSのつぶやきであれば投稿削除へ。一度削除したものは複製している訳がないので忘却の彼方になるのである。

          1 文字を忘却させて