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"毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ"①

【毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ】中野信子さんの著書。

ずっと気になっていてなかなか手に取ることを躊躇していた本をようやく購入。

気になった文章、それに関しての自分の気持ちを書き留めいく。

まず毒親とは?

子どもの人生を支配し、子どもの人生に悪影響を及ぼす親のこと。

具体的な内容は?

気づかれにくい虐待(肉体的な暴力ではなく、精神的な暴力)、心理的なネグレクト、精神的な虐待、過度の干渉によって子を支配しようとするなど、まさに子どもの成長にとって『毒』となる振る舞いをする親のことを指す。

心が楽になった文章1

誰にも理解されないであろう息苦しさ、一生背負っていかなければならない理不尽さに、どうやって耐えていったらいいのだろう。絶望的な気持ちになってしまうのではないかと思います。
こうして親に対して憎しみや恨みの感情を持つ自分自身に悩み、後ろめたさを感じていた人が『毒親』という言葉を知って『自分だけではなかった』と、心の重荷が少しでも取れたとしたら、賛否両論ありはするけれど、苦しむ当人にとってはどんな薬よりも副作用の少ない、優れた効果を持った概念なのではないかと思います。

心が楽になった文章2

いつも愛情が足りないように感じ苦しめられ、大切な誰かの愛を確かめようとして、極端な態度をとってしまい、かえってその人の心が離れていってしまったこと。
親の意見と異なる主張を許してもらえず、相手から少しでも強く出られると言い返せず、相手の意思を自分の意思だと思い込もうとしたこと。
少しでも否定されると、全人格を否定されたような恐怖感に襲われ、周囲の人に当たり散らしたり、自暴自棄になったこと。
このようにひさ、日々生きていくなかで感じる息苦しさや生きづらさと根本的な原因が、親子関係から発している可能性が高いのだと気付くきっかけになった。
自分の性格が歪んでる、うちは毒親だから仕方ないと、どこか諦めていたけれど、根本的な原因を明確にすること、それを紐解いていくことで、生きづらさが少しでも解消出来たらいいなと思う。
周りに言われてもどこが違う、わかってないと認めることが出来なかった自分自身の欠点に向き合い、またその原因を紐解き、もっと前向きに楽しく生きたいなと思う。

心が楽になった文章3

親の価値観から抜け出せない。
親との問題は、身近すぎて、あまりに関係が深すぎて解決するのはとても難しい。
赤の他人との人間関係ですら、自分一人でどうにかなるものではないのだから、相手が親ともなれば尚更…。
そのためにとった行動、距離を置くこと。すっぱりと切ってしまうことは容易ではない。物理的に会わないようにしても、自分の中でささやき続ける親のイメージが消えることはない。何かしようとすれば、ふとしたとき、親に言われた何事かが蘇る、親に受けた行為を思い出してしまう。その都度、きっかけさえあればその人のことが思い出されるのは当然のこと。そこにわだかまりがあると、これが見えない鎖となってその人の行動を縛ってしまう。息苦しさや、癒されない痛みがそこから発している場合も少なくない。
外面だけ取り繕おうとするところに、弱者である子どもが犠牲になる構想が生じやすい。
育ってきた環境で自分の人格形成がされてきたんだとないうことは、とても理解できる。

ここまでで感じたこと

保育園、小学校、中学校、高校…と少しずつ自分の生きていく世界が広がり、人間関係の輪が広がり、たくさんの刺激を受けながら、価値観や視野を広げようとしている一方で、だんだんと親の知ってるフィールド内にはいない子どもの存在が心配な反面、自分たちでコントロールできなくなることが面白くなかったのかなと思う。そんな親の攻撃にもなかなか反発しながら、たくさん衝突しながら過ごしてきた。また、自分の関わる人が変わり、視野、世界観が広がることで、他の家と違うと、自分の育ってきた環境への違和感やズレを感じるようになった。その気持ちは大人になるにつれてヒートアップしていく一方で止まることはない。理解されたいとも、理解し合いたいとも思わない、極力関わりたくない、それが今の自分の気持ち。またまだ読み途中なので、読み進めて行くうちにまた気持ちや感じ方が変わるのかわからないけれど、今の気持ちを一旦書き留めておく。
何に対して驕らず、謙虚に、穏やかで余裕のあるひとになりたい。

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