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#落語

落語詩『萼』

落語詩『萼』

えー毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを一席
紫陽花に一粒の露がありましてぇ
そいつが朝日を浴びてきらきらと輝いております
光沢のある透明とでもいいましょうか
空の色まねをしている紫陽花の萼をお座布に
落語家のように座っておりますとそこへ
一寸ばかりはあろうかという蝗がやってまいりました
だいぶ歳古い蝗のようで
気門からしゅーしゅーと息を漏らしながら
命からがらといった様子でよじ登ってきて
露のおります萼の上

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