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いつもそう。適当に書いた時の文章の方が、選ばれる件について


今日は、毎日noteを更新して39日目になる。(多分)
タイトルに書いてあるとおりで、昔から割と何も考えずに書いた時の文章の方が、ちゃんと目的を持って書いたものより、何かしらに選ばれるということが多い。昨日書いた文章も選ばれた。

たぶん、ここに追加してもらえるのは2回目なんだけど、マジでなんで?という気持ちになる。
本当にありがとうございます。

何はともあれ、昔から適当に力を抜いて書いた文章が選ばれがちである。

あれは、中学二年生の時の校外学習後の国語の授業でのことだった。

先週の校外学習(泊まり)の感想を書きましょうという内容の授業だった。藁半紙にコピーされた、マスがやたら小さめの原稿用紙に2枚に500文字程度で書くというものだ。

今となっては、500文字なんて少な過ぎると思えるけれど、当時の私たち中学生にとっては非常に重たい課題だった。とりあえず原稿用紙の2枚目の半分までは、最低限書くようにとのお達しだった。

終わらせた人から自習(寝てもいいと思っていた)だったので、早く終わらせたくてしょうがなかった。

しかし、当時の私は感想文というのが酷く苦手だった。夏の課題の読書感想文なんて、目も当てられない。

とりあえず、早く終わらせて寝たかった私は、校外学習に行った説明と、そこで起こった出来事を順番に書いていき、それぞれの出来事に対して、申し訳程度の感想を書いた。

校外学習の内容はスキー教室。小学生の頃ほぼ毎年スキー場に連れて行かれては「できない」「足が痛い」と大泣きしていた私だったが、その時の苦い思い出に救われることになった。

事前にアンケートが取られ、私たちは上級、中級、初級のクラスに振り分けられることになった。上級は1班、中級は2班〜6班と言った具合だ。

自分にはスキーのセンスがないと思っていたけれど、なぜか上からレベル別に分けられた2番目のチームに選ばれた。

選ばれたことに感謝するよりも、意味がわからなかったので、自分はスキーが嫌いなのに、上から2番目になってしまったことに対して、意味がわからなかった理由と感想を書いた。

でもいざみんなと滑ってみたら楽しくて、友達とくると楽しいんだなと思った。
そんな風にして、友だちと滑ることの楽しさや、知らない技術を学んだ喜びも綴った。

そして何より、思い出に残っていたのは、リフトに乗った時に見た、ダイヤモンドダストだった。

リフトに乗って前をまっすぐ見ていたら、急に強風に吹かれた。
怖いなと思って横の棒にしがみついたけれど、その瞬間、前方が輝き出した。

冷たい風に陽が差して、きらきらと目の前が輝き出した。
とても綺麗だった。

それまでは映画のタイトルでしか、「ダイヤモンドダスト」という言葉を聞いたことがなかったけれど、それを見た瞬間、これがそのダイヤモンドダストだと直感的に思った。

天気が良くて、風が強い日だった。スキー場は大体が標高の高いところにあるから、天気がいいことは珍しい。

だから本当に見れたのが奇跡だと思った。夢みたいな景色をみれて大満足だった。
引率のインストラクターさんに話したらやっぱりダイヤモンドダストじゃないか、と言われた。

あの瞬間を見れたのはどうやら私と一緒に乗り合わせた友人だけだったらしい。

とにかく、綺麗だったことを伝えたくてダイヤモンドダストについて書いた。

そして、滑り終えて食堂にみんなで集まった。どの班も楽しみすぎたようで、集合の予定時刻からだいぶ遅れていたらしい。

食堂は閉まっていて、全員分のカレーがすでに皿に盛り付けてあり、ラップがされていた。
おなかがすいていた私たちは、大喜びで食べ始めたのだが、カレーが思いのほか冷たくて、おなかが空いていたはずなのに、全く食が進まなかった。

原稿用紙の2枚目に入ったところで、文字数を稼ぎたかったので、まあ書いてもバチは当たらないだろうと思い、正直にカレーが冷たかったことを書いた。

カレーを食べたあと何人かが下痢の症状に襲われたのだが、流石にそれを文章にする気にはならず、カレーは冷たかった。という一言だけで終わらせた。

今思えばおそらく、冷えたところに冷たいカレーを放り込んだから余計におなかが冷えてしまい、下したのだろうと思う。

カレーの力だけでは原稿用紙のノルマが達成できそうになかったので、残りは帰りの記憶がないなど書いたと思う。

書いたと思うと表現してしまうくらいには、本当に適当に書いたのだ。

そして、1週間後、学校で配られたプリントに私の文章が載った。やられた、と思った。先生は良かったよ〜とたいそう褒めてくれたが、私の頭に全然入っていなかった。

家に帰ったら確実に怒られるだろうな、と思ったからだ。

この文章が載るって最初からわかっていたら書かなかった。少なくとも、カレーが冷たいと書いて選ばれたのは私だけだった。

後日、母に怒られた。当たり前である。
載るなんて知らなかったことを伝えたが、何の言い訳にもならなかった。

けれど、怒られた記憶もおぼろげである。何より自分自身が恥ずかしいと思ったから。

適当に書いた文も選ばれることがあるので、良い子のみなさんは注意してくださいね。

私からは以上です。

昨日書いた文はこちら👉
誰かに選ばれた理由を分析して欲しいくらいです。


P.S.

当時の国語の先生へ。お元気ですか。

先生は先見の明があったみたいで、こうやって大人になってからも、よく分からない長ったらしい文章を私が書いても、面白いと思って読んでくれる人がいるみたいです。

どこかで読んでくれてたら嬉しいけど、まだきっとその域までいってないから、それを目指して頑張るね。


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