見出し画像

どうしてもなりたかった「コピーライター」に48社を受けて未経験から転職した話

・コピーライターになりたいけれど、どうしたら良いかわからない

・コピーライターになりたいけれど、年齢的に大丈夫だろうか…

・有名大学の出身でもないので、もう無理かもしれない

コピーライター未経験の方に立ちはだかる大きな悩みです。

何を隠そう、僕もそのひとりでした。

僕が実際にWEB業界でコピーライターになった後、就職活動やキャリアについていくつか相談を受ける機会がありました。

今回、その当時に相談に来てくださった方々にお渡しした「Wordファイルを編集したもの」をnoteに残します。

無事に転職して結果を報告して下さる方もいて、観測できる限りこの内容を読んだ80%の方がコピーライターへの転職に成功しているので再現性は高い内容だと思っています。

この記事では、年齢や経歴のハンデをカバーして「コピーライターになる」という夢に近づける方法について紹介しています。

※2018年当時の就職市場での活動記録になりますので、参考程度にご活用ください。

コピーライターになるために活用した求人サービス一覧

・マイナビ
・リクナビ
・エン・ジャパン(エン転職):(2018年内定)
・アデコ
・DUDA
・マスメディアン
・アドベンチャーズ
・広告転職
・ウォンテッドリー

この他にもいくつか登録しましたが、実際に就職活動に活用できたのが上記のサービスになります。2022年時点では求人サービスも増えているため、登録できるサービスは多くなっているはずです。少しでも可能性を上げるため活用できそうなサービスには全て登録することをオススメします。

コピーライターになるための求人の検索方法

「コピーライター」という職種は、資格があるわけでないので誰でも名乗れてしまいます。
名乗りやすい反面、企業側も「これをコピーライターという職種にして良いものか…」という姿勢も伺えます。(企業自体がコピーライターという職種を理解していない場合もあります。)

実際に就職活動をしていると企業の方から、職種名を「コピーライター」にすることで、それにキラキラとした憧れを持った人は集まってきますが「想像していた業務と違う」と理想とギャップを感じてすぐに辞めてしまう方もいる、とのことでした。

そのため企業もその職種には、コピーライターを目指している人から見るとコピーライターの業務であるにも関わらず「編集ライター」「構成スタッフ」「コンテンツライター」という職種名にしていて「コピーライター」で検索するとヒットしないこともあるので検索する時には注意が必要です。

あらゆる可能性を試しましょう。

・コピーライター
・ライター
・WEBライター
・コンテンツライター
・編集ライター
・校正スタッフ
・編集スタッフ
・校正ライター
・広告スタッフ
・広告ライター
・求人広告スタッフ
・求人ライター
・求人スタッフ
・制作ディレクター
・編集ディレクター
・ディレクター職

これらは、コピーを書くことができる可能性が高い職です

「ライター」が付くことが多いので、転職サイトの検索では、ライター職にチェックを入れて「ライター」で検索するか、「スタッフ」、「ディレクター」で検索することでヒットします。

これは元カヤックの長谷川哲士さんもやっていた検索方法で、「求人ライター」など「コピーライター」以外のワードで探すという方法です。

実際に僕が行って内定を頂いた職種名は「Web広告・サイトの運用スタッフ」での募集でした。
しかし、業務内容を見ると広告コピーを書く旨が記載されていたので、「この職種はコピーライターに間違いない」と判断して応募しました。

ここでコピーライターの視点が活きてきます。
この時に考えていたことが次の通りです。

現職の人や他の未経験の人は恐らく「コピーライター」という職種名に憧れを持つことが多いに違いない。
そのため「コピーライター」という職種名よりも、同じく「コピーライター職」を狙っている競合との勝負を避けて入りやすい方で勝負しよう。

※実際に業務では記事広告を書いていたので、当時の判断に間違いはなかったようです。

一方で「コピーライター」を「いわゆる短いキャッチコピーを書く人」だと思っている「コピーライター」に対する理解度の低い企業もあります。
これは逆にチャンスでもあって、そういった企業に応募する際に「コピーライターの養成講座に通っていた」ことを履歴書に明記すると、ほぼ確実に面接に進めます。

あとはお互いのマッチングか面接力になってくるため、面接の時に「如何にコピーを書くモチベーションが高いか」「その為に継続してきたか」を証明できるかになります。

注意点として、ここであまりコピーを推すと「この人はクリエイティブや作品にあこがれているだけの人なのでは?」と思われることもあります。「コピーライター職」で募集していても、コピーに(マス広告に)関して知見がない企業は「売ってなんぼ」であるため、あまり「コピーライター」に関してキラキラした憧れをもっている印象を与えないほうが賢明です。熱意をアピールすることは良いと思いますが、その際は結果や数字にコミットできることを話すと良いです。

コピーライターへの就職活動で何十社も企業を受け続けて分かったことは、コピーライター未経験者が「コピーライターの養成講座」に通った場合の企業評価は「未経験以上経験者未満」ということでした。

よほど実力がないと経験者と応募が被った際には勝てないため、経験者が応募しない且つ未経験の人が見つけられない「コピーライター職」を探すとひとまず業界には入ることができます。この部分は、その人のキャリアや実力、年齢などに寄って変わりますので、あくまで参考程度にして制作会社の「コピーライター職」もどんどん受けて良いと思います。

転職サービスやエージェントで自分の市場価値を確認する

エージェントの面談で「紹介できる求人がない」と言われることもありました。面接では成果物を求められるため、自分が広告に関係しそうなことでやっていることをすべてエージェントに話しておくべきです。

僕はこの時までブログが武器になることを知らず、エージェントの方に「少しでも文章を書いている習慣などはないですか?」と聞かれて初めて「宣伝会議に通い始めた時からずっとブログを書き続けていて25,000PVあります」と話したほどです。それを聞いたエージェントの方が履歴書にそれを熱く語るように言われて実践したところ、20社以上書類で落ち続けていた選考がその後は高確率で面接まで進むようになりました。

受けられる転職サービスは全て活用して、企業の自分に対する評価や市場価値を確認します。エージェントは面接の対策も無料でしてくれるので便利です。業界の勉強のためにセミナーに参加をして業界の情報を集めることもオススメします。

応募する企業についての考え方

2016年春頃から就職活動と個人での活動を始めて、その年の10月に内定を頂きました。

就職活動を終えて受けた企業を数えたところ、48社の企業を受けていました…。

TCCの中畑さんも最初は30社以上落ちたり、僕が師と仰ぐコピーライターの師匠も"営業時代にテレアポで38本かけてようやく1本アポをとった"という話を聞いていたため、自分もそれくらい受けないと受からないと思って受け続けました。

(と言いつつも何度か心が折れて友人に泣きついていますw)

最初は面接に慣れていない人がほとんどだと思います。それでも、もったいがらずに上の企業から「面接の練習」としてどんどん受けていくと良いと考えます。下っていくに連れて、面接のチェックが甘くなって楽になるからです。

とにかく未経験のうちは、幅広く「制作会社のコピーライター」「求人ライター」などなど、受けられる企業は全て受けました。
その結果、面接まで進む分野が「今の自分の実力にふさわしい」ことを把握できます(ちなみに、僕の場合は独学でWEBやライティングの勉強をしていたので、WEB業界でのコピーライターになっています。)

「この会社で本当に良いのか?」と思うかもしれませんが、面接を繰り返して受かった企業が「今の自分に最も適合した企業」と考えましょう。面接をする側もプロなので、自分以上に面接を受けに来た自分を自社に合うかどうかを判断してくれます。

面接に受かる履歴書やポートフォリオについて

淡々と事実を書くだけでは、見る人の目に止まらないので、見る人のハートを掴むような「面白い」と思われるような物を心がけましょう。ここからもうコピーライティングが始まっています。
エージェントとの面談で僕の武器(ブログでのライティング)が判明してから、それをさらにアピールできるようにブログの運営に力を入れて、2ヶ月後には25,000PVを75,000PVまで伸ばしました。そして、その運営手法を職務経歴書に、如何にWEBと広告の知識を使って運営しているかを書いてアピールしました。

ポートフォリオには、個人で受けた案件(ランサーズやクラウドワークス)の実績や宣伝会議の講座で書いたコピーなどを盛り込みました。

ポートフォリオに入れるコピーは「見る人がそれだけを見て実績を判断しやすいか」や「見せる順番」にも気を付けて掲載しました。
※時間の関係でポートフォリオを全て見てもらえるとは限らないため

また、宣伝会議の教育事業部の方や講師陣、同じコースで現職のコピーライターの方々にもポートフォリオを見てもらうと助言をくれたりします。

企業に応募するだけはなく、企業を選ぶ側でもある

「なんとしてもコピーライターにはなりたい」と思って活動していましたが、違和感を感じた企業は途中で辞退していました。
「取り敢えずどこでも良いので業界に入って未経験者のラベルを外す」という考え方もアリだと思います。
※一度業界に入ると未経験の時よりもその後の転職が比較的容易なため

コピーライター職で募集している企業でも、ポートフォリオの良し悪しが判断できない企業もあります。その場合、次の2つのパターンがあります。

・企業に経験者のコピーライターがいない
・職種名(コピーライター)と業務内容が異なる

経験者がいなかったり、そもそも業務内容が異なる企業では、結局コピーライターとしてのスキルは付けづらいです。

これらの企業を見分けるポイントは、ポートフォリオを見てもその良し悪しを判断できない点にあります。

ポートフォリオを見ている時の相手の反応や面接で話している際の頷き方などでそれを判断することが可能です。

企業の志望動機

「なぜ自分がコピーライターになりたいのか」というストーリーを一貫して書きました。
僕がコピーライターになりたいと思ったエピソードはこうです。

出版社時代の営業ツールとして、キャッチコピーからすべて自作したチラシを使ったところ、2位の営業に10倍の差をつけて売上をあげた経験から「言葉の力」に興味がわいて、これを仕事にしたいと考えたためです。

就職活動する時のモチベーション管理について

頑張っていても、どうしてもモチベーションが保てない時もあります。
そんな時は、同じようにコピーライターを目指している友人や既にコピーライターになっている人と会って、情報交換をしたり、話をすることでモチベーションを充電してまた企業を受けに行っていました。

体調を犠牲にすることはないのでゆっくりと休むことも重要です。

履歴書や転職サービスで記入するスキルについて

※既にPhotoshopやIllustrator、パワーポイント使いこなせている方は読み飛ばしてください。

PhotoshopやIllustratorの機能を全て熟知するに越したことはありませんが、「デザイナー職」に応募するわけでないので、基本的な機能さえ使えれば「スキル欄」に上記のソフト名を書いて良いと考えます。
実際に、PhotoshopやIllustrator、PowerPointは薄い入門書を1冊買って練習すると1週間もかからず基本操作を習得できます。

転職サイトで上記のスキル欄にチェックを入れて「コピーライター職」のキーワードで検索をかける、少しヒット数が増えるはずです。

PhotoshopやIllustrator、PowerPointが使えることで「自分の市場価値が上がった」ためです。

当時、就職活動をするうえで「自分の市場価値を上げる」ということを重視していて「いかに自分に付加価値を付けて他の競合との差別化できるか」と考えていました。

この差別化の考え方は面接でも活きて来ます。
僕は面接で「他の人が言いそうなこと」は言わないようにしていました。
面接官に印象付けて覚えてもらうようにするためです。
そのため、他の人がやらなさそうなことをしたり話したりしていました。

これから未経験でコピーライターを目指す方へ

当時の僕はどうしてもコピーライターになりたくて、2015年11月1日から宣伝会議のコピーライター養成講座の基礎コースを受講するために28歳で秋田県を出て上京しました。
そして、2016年11月1日から企業で社員としてコピーライターになりました。

ちょうど1年です。

その間、就職活動が上手く行かなすぎて僕が師と仰ぐコピーライターの安田健一さんに相談に乗って頂いたことがあります。

その時に頂いた「コツコツが最強」という言葉が今でも僕の活力である座右の銘でもあります。

独学でコツコツと勉強し続けたWEBの知識が、今ではしっかり通用して企業に教えるレベルになりました。

途中で心が折れそうになったり折れたりすることもあると思いますが、応援しています。

気になることや「この部分をもっと詳しく知りたい」というのがありましたら、TwitterでDMをください。分かる範囲でお答えします。

それでは良い、ライティングライフを。

画像1


この記事が参加している募集

就活体験記

頂いたサポートは投資として実験に使わせていただきます。