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好きなものについて語る(仮) #2 - 幽閉サテライト


“幻想万華鏡の影響で、私はそのあと音楽を担当している「幽閉サテライト」の魅力に沼ってしまうというところまで行くのだが、その話はまた次の記事にでも。”

相変わらず決まらないタイトルよ。というわけで、好きなものについて語る記事、2つ目。

ずっとずっと追い続けているアーティストがいる。

幽閉サテライト
2010年夏頃から活動している東方同人サークル。詳しい話は公式HP見てもらった方が早い。

一言で言えばなんていえばいいんだろう。私が心から好きですって言える。違う。それは主観。客観的に言えばなんて言えばいいんだろう。この下り字数稼ぎって思われないか心配。これはどっかで書くかな。

私が幽閉サテライトを知ったのは、東方を知った時と同じ。前回の記事でも入れているのだが、「幻想万華鏡」が入り口である。私と同じ時くらいに知った人は大体同じ道だと勝手に思っている。
以前、「いつから幽閉知ってますか?」と聞かれて、どう答えようか悩んだ。どこから知ってるのか?割と曖昧で、記録も特にしてない。当時、なんとなくだけどニコ生も見てた。コメントもしてた。作詞のかませ虎さんが拾ってくれて嬉しかった、あの放送画面が真っ黒な背景にロゴだけ載ってる今の幽閉では考えられないくらいシンプルなやつ。
確か、初めて幽閉のライブに行ったのが存在知って1年後だったはず。

  • ライブ行った時が新譜だった「残響は鳴り止まず」の1年前

    • もしそうだったら「三千世界」の頃から知っているけど、もしかしたらそれの数ヶ月前の「幻-MABOROSHI- Singles Best Vol.2」とかから知ってる?いやその時多分東方も知らなかったから違う。

割と本気でこれをいっているので人間の記憶力ってそんなもんだなと。

そんなことは置いておいて、私は幽閉を知って同人を知ったといっても過言ではない。頒布やサークル、即売会という今ではよく使っている基本的な言葉はすべて幽閉を通して知った。
今いるネットの友人の9割は幽閉を通して知った人たちばっか。今界隈に残っている人はほとんどいないけど、ネットってすごい、1クリックで簡単に切れる縁なのにクリックさえしなければずっと関係が続けられる。そんな友人達との付き合いもあと数年経てば10年目になる。幽閉と彼らとの付き合いがなければ今の私は形成されてないし、きっと東京にも来ていないだろう。何せ、東京に行きたかった理由の5本指の中に「東京に行けば、大きな即売会(コミケや例大祭)やライブ(幽閉のソロライブは東京での開催が多い)に行きやすく、遠征がしやすい」というのがあったため。そんな邪な思いだけで上京してきたわけではない、ときっとこれを読むのであろう家族のために書いておく。断じて趣味のために上京をしてきたわけではない。

と言いつつ、幽閉を通して人生が変わったといっても過言ではない。映像に興味を持ったのは幽閉サテライトの当時のMVやXFD(試聴デモ)の映像が影響しているのだから。この時期(2013年とか2015年とか)は七薙さんという方が担当されており、ライブでVJも行っていたそう。

Twitterで「七薙さんのおかげで今映像作ってます」的な発言をしたら、本人が反応してくださって私は文字通り悶えた。確かインスタのストーリーにもスクショあげた気がする。そんなことから時は経た、最近あった七薙さんのTwitterスペースで喋らせていただき、「前ツイートしてた方ですよね」って言われて本当に嬉しかった。私の中では神様みたいな人の記憶容量に私めが入ってしまい申し訳ありません。
補足をしておくと、映像始めた時、今みたいに業界入りを目指してなかった。業界入りを目指すことになったわけはまた別で、これはちゃんと記録に残っているのだが、一生出すつもりはない。

インターネットを知った痛い中学生が初めて幽閉のライブに行った時のことは本当に覚えていて、地元の即売会、「東方いよしこく祭」の前身である「東方四国祭」だった。アフターイベントの「東方樂祭」だった。その時「東方樂祭」というイベント自体が初めてで、小規模だったので「ぷち東方樂祭」とかいう名前だった。なんと樂祭最初の地は愛媛県だった。こんな田舎が最初で大丈夫か???今なら絶対こう思う。そんなこと考える余地など当時の私には当然ながらない。ただ、ただ、「幽閉サテライトが愛媛にやってくる!!!」の一言に限る。

サイリウムなんて持ってないし、どんな姿でライブするのかも知らない。知ってる曲なんて数えるくらい。
それでもワクワクが、熱を持った緊張が、ライブ前の今でも変わらないあの感覚を教えたのも幽閉だった。

出てきた時は本当に驚いた。仮面つけているんだもの。かませさんは当時はメガネだったけど。今でこそ、多いよ。顔を出さずに活動してるアーティストさんは。表出る時は仮面つけるって人もいる。
私の世間知らずと、音楽の知らなさ。未知の世界だった。
「音楽を聴いてくれ」と言わんばかりの隠し方。そして歌わずに場を盛り上げる人もいるということ。何もかも新鮮だった。私はあの瞬間を、この先一生忘れることないなと子供ながらに思ったけど、今でもそう思う。私の新たな領域を広げさせられた瞬間だと思う。
終演後にサイン会があったんだけど、サインできるものとか持ってなくて、クリアファイルにしてもらった記憶。
戦利品は写真撮ったな。

初即売会の時の戦利品。袋が渡されなかったことが衝撃的すぎて今でも覚えてる。当たり前なんだけどね。

それ以降はオフ会やったり、自分でもサークルやったり、割と充実してたと思う。今よりアクティブ。10代の力恐るべし。

それから時を経て、2017年。確か春だったと思う。幽閉が久々にソロライブ(君だけのセカイで咲く華)やるっていうお知らせが届いた。

その時、確か授業中で、学校はスマホ持ち込み不可だったけど持っていって、時間手前にお手洗いに行ってお知らせを見た。嬉しかった。しかし、場所は東京。片田舎の高校生、行けるわけがない。バイト禁止の学校にいてできることは1つ。親にせがむ。何回もせがんだ。いいよと言われたので行った。東京、渋谷、ライブハウス。そしてそれまでに何度か会った人はいたものの、一緒にいた何人かははじめましてのネットの友人。何もかも初めてだらけの場所で、最前ど真ん中で。なんか書いてるだけで余韻思い出してきた。余韻って思い出すものはわからないけれども。いい時間だったな………後日のツイートの載せられた集合写真にちらっっっって写ってて「あぁ…私は本当にあの空間にいたんだな…」って…………。私の心には満開の華が咲きました。当日持って行った差し入れは手作りのネックレスで、ボーカル二人モチーフ。senyaさんがライブ中、私を見て、身につけたネックレスを手にあてて、口パクで「ありがとう」と言ってくれた。人生で最高のファンサ。

余談ですが、去年くらいに「この時ベースのお兄さんことキャッツさんまだいない時期」だということに気付きました。

当日に行ったマンガアートさんにて。左が私が書いたやつで、右がsenyaさんが書いた絵馬
当日持って行った差し入れ。

それから、しばらくは受験とか、予定が合わなくてイベントが行けないとか結構あって隠居とか界隈から離れようかとか考えてたりもしたが、ずっと新譜を買っていた。惰性だったかもしれない。でも毎回新作に魅了されていたのは事実で、頒布日当日の夕方に地元のメロンブックスで買っていた。多分店員さんには顔覚えられてたと思う。ガチャガチャもやったな。ひとつだけどうしても当たらなくて諦めた記憶。今ならがんばって取引とかする。なんかその時の自分フレッシュだなーて今思った。21歳の今がフレッシュではないと言いたいわけではないけど、瑞々しいよね。なんていうか。

そして上京し、ライブのいく頻度もあがって、体制も少しずつ変わっていって。自分の「変化も楽しむ」というスタンスを生み出したのもなんだかんだ言って幽閉。幽閉サテライトは私の青春で、人生。
多分自分は幽閉がまた別のカタチになったとしても応援し続けると思う。今も前も、これからも先も。

すっごいいい感じにまとめてるけど、思い出しか語ってないな、本質的なところはどうなのよ。という話をしていく。これから本題。本題まで3000字って大丈夫じゃない。

歌詞、私はあとでブックレットをじっくり読む人なのだが、言葉一つにとっても考察のやりがいがある。かませさんの歌詞は、恋とか愛とか、よく歌詞のテーマに使われるテーマが多い。初期はその色が特に強く、じっくりと、なんていえばいいのだが、深みにハマっていくような、そんな歌詞。新しめの曲は今まで以上に東方の要素をさまざまな表現で詰め込んでいるように感じる。その言葉たちは、私にいつでも新しいセカイを見せてくれる。

現在メインで作詞をしているのは、Marciaさんで私は以前、楽曲レビューを書かせていただいた。東方キャラを1人に焦点を当てて掘り起こしておく歌詞はかませさんの歌詞と違ってまた違う魅力がある。一体どこからその言葉を仕入れてきたのかききたいものもたくさんある。

よく幽閉の公式MVのコメント欄で「一つの原曲で複数アレンジを作ることに定評がある」というにも見かけるのだが、実際それは事実だと思っている。単にアレンジャーが違うと言われればそうなのだが、1つのアレンジをとっても盛り上がるPops、しっとりしたバラードなど多彩な色が持ってる。毎年大体20曲くらい出しているのだが、どの曲も似たようなものがないと感じている。ジャンルが一貫してない(これ言ったら失礼なんかなぁ…)、幽閉サテライトといえば、このアレンジだよねっていうのがあまり定まってない(?)というのもなんでも聴く私にささったポイントなんだろうか。どの曲でもsenyaさん、兎明さん、Marciaさんの3人の歌声が映える。ミステリアスなもの、唐突に浴びたくなる中毒性のある高温、明るく夢のある少女の声…この歌声も一言では言い表せない。

バンド隊の音作りも濃く、キャッツさんのおかげで私はベースの音が好きになった。なんと言えばいいのかわからないけど、ライブの方が響く低音がとても好き。ikuoさんのギターソロも毎回かっこいいし、魔王さんのドラムさばきもキマっていて毎月のメンバーシップライブを密かに楽しみにしている。バンドサウンドが本当に好きなので、曲がまた新しく別の顔を見せるのがたまらなく好き。

私の言葉では、上手く言えないが、私の心臓を掴んで離さない、そんなアーティスト。これを読んでいる方にも一度魅了されてほしい。
私はずっと、幽閉サテライトを追って、追って、ずっと手を伸ばし続けるくらい、いつまでも魅了されたままなんだろう。熱を帯びた何かをずっとずっと支えてくれる、そんな存在。何せ私の青春、私の人生。

そんな私の夢は、幽閉サテライトの公式MVを制作すること。

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