元パートナーと親友になった話 【ガラクタらじお】恋愛観３部作

Podcastで配信中の「ガラクタらじお」、7月前半に恋愛観3部作を配信しました。
今日はこの3部作の紹介を書こうかなと思ってるんだけど、ただラジオの内容を紹介してもおもしろくないので、
私とガオガオさんの不思議な関係について、お話ししようと思います。

ラジオでも触れていますが、私とガオガオさんは、元パートナーで(お付き合いしてました)、今は親友のような家族のような関係です。
出会ったのは約5年前、私が2つめの大学(音大)を卒業した直後、15年患った鬱から回復するかしないか、という頃のことです。
心機一転の気分で、初めて利用したマッチングアプリで知り合いました。
慎重な私が、初めて自分からコンタクトを取った相手だったので、そのときの印象も覚えています。

初めて会った日のこともけっこう鮮明に覚えているけど、初日からいきなり、宮台先生、安冨先生、園子温さんの話をしました。
(私は当時は何も知らなかったんですけどね。とても興味深かったです。)
すっごく会話が弾んで、なんかガオガオさんはテンション上がって走り出しちゃうし、なぜかピアスを買ってもらいました。

「この人と一緒にいたら、新しい世界に連れてってもらえちゃうかも」って思いました。
まさに宮台先生がよくおっしゃっている、あの感覚です。
仲良くなるにつれて、「新しい世界を見てしまって戻れなくなるのがこわい」って思って、もう会うのやめる！とか、こじらせてたこともありました(笑)

そして、ガオガオさんの恋愛観の話を聞いたときは、ぶったまげました。
ニューヨークに大好きな女性がいて、片想いなんだけど親友で、一生愛するって決めていて、
だけど私のことも好きになったから、私とも恋愛したい、一緒に過ごす時間を楽しみたい、みたいな(笑)
当時はポリアモリーのことも全然知らず、どちらかというと重い恋愛観だった私には、到底受け入れがたい話だったはずなんですけど。
「新しい世界」の魅力の方に負けた、というか、今思えば、すでにガオガオさんの思想に洗脳されかかっていたんでしょうね。

洗脳っていうと、宗教みたいで印象が良くないかもしれないけど、でもまさに洗脳のような体験でしたよ。
宮台先生を大好きになったのも、安冨先生を大好きになったのも、それによって世界の見え方がどんどん変わったのも、人付き合いの質が変わったのも、全部ガオガオさんに出会ったから、ですから。
影響受けすぎなんじゃないか、とか、これって本当に私の思想なんだろうか、とか、迷ったこともありました。

でもやっぱり、どういうわけか、共鳴する下地が私の中にあったから共鳴したんだろうし、強制されたわけでも騙されたわけでもないし、今はこれが自分の感覚としてしっくりきています。
そもそも、どんな人の感覚も、周りのいろんな人や環境に影響されているわけで、「完全にその人オリジナルの感覚」なんていうのは、あり得ないわけでね。
自分の感覚が、出会いや環境によっていかようにも変わるのだとしたら、私はこの出会いに心から感謝しています。

ガオガオさんのポリアモリー宣言を受け入れて、けっこうな嫉妬心に振り回されながら、楽しい経験をたくさんしてきました。
なかなかジェットコースター的だったんじゃないかなぁ。
実はお付き合い中のエピソードはそんなに覚えていない、というか、どれがお付き合い中で、どれが別れてからの話か、記憶が曖昧なんですよね。

実際お付き合いしていた期間はそんなに長くなくて、たぶん1年くらいです。
恋愛パートナーという形よりも、友達という形の方が、より良い関係を築けるのではないかというガオガオさんからの提案により、お別れとなりました。
まぁ平たく言えば、私がフラれたんですけどね。
けっこうずっと精神的に不安定だったので、大変苦労をかけたんだと思います。

フラれたときはすごくツラかったけど、すぐに仲良しの友達みたいになりました。
お付き合いしているときは甘えてしまって、自分の足で立つことを忘れがちだったんだけど、お別れしたことで、ちゃんと自分の足で立って、自分の力で冒険できるようになった気がします。
そしてガオガオさんが、その冒険の最中に報告したり相談したりできる心強い味方になってくれたので、安心して大海原に漕ぎ出せたんだと思います。

おかげさまでそのあと、さらにステキな恋愛ができたし、お互いに新しい出会いや新しい恋愛を経験して、
いろんなことを相談したり対話したりしながら、今もお互い絶賛成長中です。
異性であること、元パートナーであることから、新しく出会った男性に嫉妬や嫌悪感(？)を持たれてしまうこともあるんだけど、今は恋愛感情はまったくない、性別を越えた親友なので、そこは理解していただけるとうれしいなぁと思っています。

同性、異性、さまざまな関係性に関わらず、こうした「自分の冒険(試行錯誤)を見守り、応援し、全人格的に付き合える仲間」が一人でもいると、本当に人生が生きやすくなるなぁと思います。
今の私の人生は、こういう仲間を増やすこと、そして自分自身が誰かにとってのそういう存在になること、
そうして冒険を重ねて、好きな人たちを「新しい世界」に連れていける自分を更新し続けること、が大切な目標になっています。

なんだかガオガオさんに対する壮大な感謝状みたいな内容になってしまって気恥ずかしいけど、
いつも些細なことでプンスカしてるので、たまにはいいでしょう(笑)

もちろん、恋愛パートナーだった人と、必ずこんな関係になれるわけではないし、そうなる必要もないと思うし、
これは私とガオガオさんがたまたま、そういう相性だったということなんだと思います。
でも、ラジオでも触れているように、私は一度深く愛情を持った相手には、形は変わりつつも愛情は持ち続けるし、
そうしたら世界に好きな人があふれるし、好きな人とはそれぞれの形でいい関係でいたいなって思うし、
好きだなって思える人がたくさん生きているこの世界を好きだなって思えるから。
それがしあわせなんだな～って思います。

そんな経験の中で築き上げてきた、私とガオガオさんの恋愛観を語り尽くしています。
是非、お時間あるときに聞いてみてくださいませ☆

[第11回]恋愛観について♪(前半)
https://anchor.fm/garakuta-radio/episodes/11-eg7lud

[第12回]恋愛観について♪(後半)
https://anchor.fm/garakuta-radio/episodes/12-eg7mau

[第13回]続・恋愛観について♪～しあわせな人間関係の築き方
https://anchor.fm/garakuta-radio/episodes/13-egha1p

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