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アルテマイスター保志“祈りのしつらい”制作の裏話

当社には、アルテマイスター保志(福島県会津若松市)、スペース・アルテマイスター(福島県会津若松市)、ギャラリー厨子屋(東京都中央区)の3つの直営店があります。
今回は、アルテマイスター保志の“祈りのしつらい”についてお伝えします。

アルテマイスター保志って?

アルテマイスター保志 外観

アルテマイスター保志は、本社工場から車で約15分の場所に位置する仏壇・仏具の専門店です。伝統的なお仏壇や最新のデザイン仏壇・厨子のほか、仏壇のリフォームサービスもご提案しています。当社が扱うすべてをご覧いただけるのが、直営店・アルテマイスター保志です。

2010年12月にリニューアルオープンし、今年で13年目になります。建築とインテリア設計をいただいたのは、内田繁さん率いる内田デザイン研究所。
現代の中で祈りが伝わる建築であるように、会津若松の新たな文化と歴史の始まりとなる願いを込め、設計いただきました。
店内には“祈りのしつらい”と呼んでいる様々なスポットがあり、店舗全体が祈りのギャラリーのようになっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。


その中の一つである「金箔列柱の間」は、階段を上がった二階の奥にあります。伝統的な仏壇やお位牌が並び、その空間を仕切るように、四本の金箔柱が立っています。

アルテマイスター保志 二階にある「金箔列柱の間」


実はこの柱、工場の職人たちが手掛けたもの

リニューアルオープンが決まり、社内では様々な人がプロジェクト形式で参加していました。
お客様を迎えるお店のシンボルの一つとして、職人の技術を大切にしたいという想いから生まれたのが、この4本の金箔の柱です。
オープンまであと2か月を切った2010年10月、本社工場では、お位牌の加飾を手掛ける職人たちが、柱の制作に入りました。

高さ2.9メートルの円柱。中心軸を回転させながら、塗装を施していきます。大きい…!
塗膜が乾ききらないうちに金箔を貼るため、大人数で作業に挑みました
金箔は、位牌や仏具の製作時に出る余りの部分を有効に活用。すごい画ですね…!
貼った金箔を、綿でトントンと押さえていきます
仕上がった柱の表面。神々しい…!


実際に携わった職人たちからは

「もう10年以上も前のことだけど、思い出に残ってるなー」
「お店に行くと、ついこの柱を見に行っちゃう」

職人たちにとっても、忘れられない大切なお店の柱になりました。

アルテマイスター保志にお越しの際は、ぜひ二階の「金箔列柱の間」をご覧いただけたらと思います。


文/むらかみ