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『コミックエッセイ描きかた講座』に参加して気づいた、私に足りなかったもの

2020年2月17日に開催された「コミックエッセイ描きかた講座」に参加してきました。
このイベントに参加したことで、エッセイ漫画を描く時の悩みが魔法の様に解決し、さらに今後の方針が立てられたので、備忘録として記録します。

▶︎コミックエッセイ描きかた講座で学んだこと(漫画4p)

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悩みながら描いたら二週間もかかってしまいました…。イベントレポは鮮度が大事なのになあと思いつつ、学んだことを試したかったのでじっくり取り組みました。

▶︎エッセイ漫画制作での私の悩み

そもそも私は「人に読まれない漫画は意味がない」と思っていました。漫画は表現技法であるのと同時にエンタメでなければならない。今思うと漫画を読むことが大好きな、私らしい考え方です。

しかし私の描く漫画は、エンタメ性よりも、1日1作品という制約のなかで「とにかく継続できること」にこだわっていました。

表現のリハビリを目的に、エッセイ漫画を描きはじめたので、継続が第一!と考えていたからです。その話はこちら↓に。

継続の甲斐あって、エッセイ漫画制作を習慣にすることができたのですが、前述した「人に読まれない漫画は意味がない」と言う考え方が、心にひっかかったままでした。

(私の漫画を読んでくださる方をなかったことにしているわけではなく、読んでくださるのは奇特な方、あるいは私の作品と相性の良い方と考えています。ほんとうにありがたいことですし、読んでくださる方がいなければ継続を早々に諦めていたと思います。)

▶︎悩まなくてよかった

そんな悩みを持っていたので、テーマ選びに必要な意義のお話を聞いた瞬間、自分でもびっくりするほどの安心感に包まれました。

私は自分自身の作品が好きですし、自分にとっては必要なことだと思ってはいたのですが、なかなか肯定感を得られずに続けていました。それが一気に肯定された気分に…。

▲コミックエッセイにおける意義は、
①そのテーマを描くことで読者に何かしら得るものがあるかどうか
②そのテーマを描くことで自分の心の整理がつくかどうか 

読者のためなのか、自分のためなのか。その違いを意識すること。そして自分のためなら描くことで脱出できるかどうか。コンプレックスの解消につながったり、問題のある人間関係を解消したりできるそうです。


エッセイ漫画は自分の感じたことやその理由を振り返ることにつながったため、毎日制作のあっさりした備忘録であっても心の整理になっていました。

▶︎講座の後に…

今回の講座のレポを漫画にする許可をいただいた時、松田さんは公開前に作品をみせてほしいと声をかけていただき、めちゃくちゃに焦りました。見られることに自信が持てませんでした。ですのでこの4p漫画は、とにかく読まれることを意識して描きました。人にネームを読んでもらい、わかりづらい点を修正。制作中に自分でも読み返し、描きなおしました。

▲ネームチェックのポイント
□ 1話に破綻がないか
□ 違和感のある表情やセリフはないか
□ 作者のひとりよがりになっていないか
□ 読者が傷ついたり、不快にならないか
□ ポイント(共感・学び・トホホなどのテーマ)が伝わるか
□ 1コマ目とオチに破綻はないか。オチがあるか。


このように教えていただいたので、それらを意識してみたのですが、
今までいかに何も考えず制作していたかを痛感しました。

そして、自分の漫画の本当の問題点が明らかになりました。

それは、制作時に「ネームの推敲」をほとんど行っていないこと。これまでただ思いついたことを垂れ流すのみで、「読む人に伝わりやすい様に描くための努力」ができていなかったことに気づきました。

実際に推敲をしてみると、私の漫画にはひとりよがりな部分がたくさんありました。読み手の感性に丸投げするような表現や、コマ割りの読み辛さ、言葉の違和感など、あげればキリがありません。
しかも、ネームの推敲を軽く考えていたため、本制作に入った後に、破綻している部分に気付きました。そうなると後で帳尻を合わせることは難しく、今回の漫画も1から描きなおしたい気分です。やはり、ネームの段階でいかに推敲できるかが大切なのだと…。

▶︎私の漫画に意義を与える方法

それは日常を変えることでも、絵柄を変えることでも、おもしろおかしく描こうとすることでもなく、

「読まれることを意識して描く」ことです。

そのために「ネームの段階でできるだけ推敲すること」がなにより大切だと思いました。
教えていただいたネームチェックのポイントは、すべて読む人に対する配慮です。それをせずに読む人に意義を与えることはできないでしょう。

▶︎今後の目標

漫画にも描いていますが、自分にも人にも意義のある漫画を描くためには、
「自分の描きたいもの」を描きつつ、「読まれることを意識」していくことが必要です。

なので、具体的に実行したい目標として、
①ネームを必ず推敲すること。
②まとまったページ数のネームを定期的に描くこと。
③人に見てもらい、わかりづらい部分を教えてもらうこと。


を意識してしばらく続けたいと思います。

▶︎講師の松田紀子さんについて

今回、松田さんに見てもらうという大イベントがあったので、より「読まれることを意識」できました。感謝しかありません。

講師の松田紀子さんは、KADOKAWAでコミックエッセイの編集長をされていた方で、私も読んだことのあるタイトルを手掛けられていた方です。

松田さんのnoteでも、コミックエッセイの描きかたがわかりやすく纏まった記事が掲載されているので共有します。

本当に参加してよかったです!ありがとうございました!

▶︎イベントの詳細

(はじめてピースオブケイクのイベントホールに入ったのですが、めちゃくちゃ綺麗でおどろいたのと、すごくかわいいロボットがいたのが印象深いです。)


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