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塩沼亮潤大阿闍梨②

 さて前回の続き 塩沼亮潤さんの本を紹介します。「今ここをどう生きるか」は臨済宗円覚寺派の管長 横田南嶺さんとの対談形式になっています。
若い頃から修行の世界に憧れ本山の門を叩いたお二人の出家の理由から始まって、行とは何か、この世界をどう生きるか、延いては禅とマインドフルネスからAIと仏教にまで話が及んでいます。 

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  大自然の中を命がけで行う回峰行をされた塩沼亮潤さんと、周りの景色や情報を全部遮断し続け究極の集中に行き着くまでじっと座っている禅の修行された横田南嶺さん。
 全く正反対の修行をしながらも在家の生まれで同年代であるという共通点と何より悟りの境地におられながらとても謙虚であるお二人のお人柄に感銘を受けました。

「仏教とは何か?」と言う質問に修行僧でも咄嗟に答えられないというエピソードがありました。
塩沼亮潤さんは「相手に対して思いやる気持ちを大事にする。人生をよりよく生きていくためのアイデア」あるいは「生まれてきて良かった、生きていて良かったと心から思える教え」と答えるそうです。


*イラッとしたりムッとしたりする瞬間の対処法


「マイナスの方向に振れた針を自分の意志で戻すことを意識する」のだそうです。

*ひとりを慎む 

 誰かの前にいる時よりひとりでいる時にピシッとする。(例えば正しい姿勢でいることや身の回りの整理整頓、オンオフがないことなど)
 思い通りにならないと「どうして?何で?」と思ってしまうので常に心の針を自分で整えることがいつも大事だということです。

 確かに心の針を意識することによって常に平常心に戻れるような気がします。

  荒業を成し遂げられた塩沼亮潤さんは山に入ると山の雰囲気、雲の流れ、空気の匂いなどを敏感に感じられるようになったそうです。
  そのためはるか南の海上で台風が発生したこともわかるようになって、それが近畿の西側を通るか東側を通るかもわかるそうなのです。しかも外れることがないといいます。そして出発する深夜の山の匂いで雷が来ることも感知できるそうです。

*いつも笑顔でいること。


 いつも笑顔でいる人とまた会いたいと思う。
あるがままを受け入れる。
どういう状況に追い込まれても自分のできる最善を尽くす。
与えられた環境の中で一瞬一瞬を楽しむ。
回りにもその楽しさが伝わる。
本当の信仰心は宗教にとらわれず心の中で手を合わせること。
本当にその通りだと思います。
現在の状況において大切なことを教えていただいたと思いました。

今回もaimaruさんのマンダラの塗り絵画像使わせていただきました。ありがとうございました。


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