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ルールは最小限にし、メンバーの自律性を尊重する組織でありたい。アルプの目指す組織像に迫る

こんにちは。アルプnote編集部です。本日は、アルプがどんな組織カルチャーの企業なのかを創業者3名のうちの伊藤・竹尾にインタビューすることで皆様に知っていただけたらと思います!

<プロフィール>
伊藤 浩樹

東京大学卒業。モルガンスタンレー、ボストンコンサルティンググループを経て、2013年にピクシブ株式企業に入社。ピクシブでは新規事業開発、開発組織のマネジメントを経て、2017年に代表取締役社長兼CEOに就任。2018年8月にアルプ株式企業を設立。

竹尾 正馬
早稲田大学卒業。2014年に株式企業サイバーエージェントに入社。動画広告配信事業における開発責任者を担当。その後ゲーム事業者向けのリターゲティング広告配信事業の米国事業立ち上げに開発者として従事。2018年8月にアルプを共同創業。開発を担当。

強みの違う3人で、5年の時を経て起業

ーアルプは伊藤さん、竹尾さんそして山下さんの3人で2018年に創業された企業ですが、そもそもこの3人で起業した経緯を教えてください。

伊藤:アルプ創業に至る5年ほど前、私がピクシブに在籍していた時に竹尾・山下とは出会っています。ピクシブに入ってほしいと思っていたのですが、それぞれ別の企業に新卒として就職したので、いつの日か一緒に働きたいと言う気持ちを持ちながら、よく飲みに誘っていました。起業に至るまでの詳しい経緯については、マネーフォワードシンカ公式noteの記事でも詳しく取り上げてもらっています。

竹尾:もともと3人で一緒に働きたいという想いは年々増していましたが、その理由の一つとして、それぞれの強みが全く違うのでバランスのいい3人だったというものがあります。
まず、職務的には伊藤が経営者、山下が事業開発・営業経験者、私がエンジニアです。そして性格的な部分では私は猪突猛進型ですが、山下はかなりしっかり考えて計画的に物事を進めていくタイプ、伊藤さんはその中間、といった形でバランスが取れていると思います。

伊藤:会社をやっていくというのは大きく分けると「事業」と「組織」をどう創っていくかという話だと思うので、強みが違う3人で、かつ信頼関係もできていたので、この3人でやるしかない!と感じました。

企業が本質的にユーザーに価値を届けられる。その価値提供を支えるビジネスインフラを提供していきたい

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ーアルプのミッションはどのような背景でつくられたのでしょうか?

伊藤
:現在のミッションは昨年15人規模のタイミングで、皆で合宿を実施してそこで発表しました。前職時代に、画像変換のSaaS事業を展開したことがあり、当時考えたり議論していた考えが大きく活きています。端的には「多くの企業が、やりたくないけどやらなくてはいけないこと」をより良いソリューションで代わりに実現する、ということがすごく正しい発想だと感じたんですよね。

サブスクリプションもSaaSの事業も顧客に価値を届けることが何より大事。ただ、その上で必要となるオペレーション部分、特に決済基盤や請求管理まで、自分たちで全て開発するべきかというと、そうではないことが多いはず。企業がコア業務に集中し、ユーザーに本質的な価値を届けられる。その価値提供を支えるビジネスインフラを提供していきたいと思ったんです。ミッションは、そういった想いを込めてストレートに表現しています。

竹尾:テクノロジーを駆使することで解決できる複雑な課題って世の中に本当にたくさんあります。しかも、みんなが同じ壁にぶつかるんですよね。一方で、テクノロジーを駆使して自前でシステム構築するのにもコストはかかるので、そういった部分がSaaS化していきますよね。技術周りだと特に顕著でインフラ・監視・CI/CDなどあらゆる領域がSaaS・クラウド化されています。テクノロジーを使って解決できる x 大多数が同じ課題をもつ領域 x 自前で構築するコストが高い。 Scalebaseも同じでソフトウェアのちからで、オペレーションをシンプルに、オペレーションに必要なエンジニアのリソースを最小化することで創造的価値提供によりフォーカスしてほしいんだ、という想いを込めたミッションになっていますね。

ルールの少ない自律的でオープンな組織を追求したい

ーアルプをどんなカルチャーの組織にしていきたいですか?

竹尾
:起業当時から明確に「ルールの少ない組織にしたい」と話していました。

伊藤:ジェイソン・フリード(Jason Fried)という経営者が個人的には非常に好きなのですが、とにかくルールを減らし、自律性を重んじる組織でありたいと思っています。例えば、「育成」という意味でマネージャーという仕事は大事ですが、「管理」という意味では極力少ない方が美しい。ですので、自律性のある、自走できる人を仲間を集めたいと考えています。「なめらかな組織運営」という意味でも、プロフェッショナルがルールの少ない組織で働いていけるか。それが、自律的な組織経営の第一歩だと思っています。そして、それぞれが自律的に動けるように情報共有も徹底してオープンであるべき、サプライズがないことが美しいと考えています。
また、「今この瞬間の組織」が対メンバーにとって意味があるか、と考えた時にアルプにいたことがラーニングになる、思い出になる、成長になるなどプラスのインパクトを残せるような組織じゃないといけないと思っています。

竹尾:もともとWeb領域にいた開発メンバーが圧倒的に多いです。一方で、この領域は顧客の基幹業務に入り込むためプロダクトの作り方が違ってきます。そういった意味でWebで培ってきたことをアンラーニングしなければならないこともあると思います。アンラーニングと同時に新しいアーキテクチャや設計手法など新しい種を集めて吸収する必要もあるので、価値観・技術的志向などに多様性がある組織になる必要があると思います。変化の早い技術領域なので、新しく入ってくるメンバーにも「既存メンバーが開発していく中でバイアスかかってしまっている部分もあるだろうから、どんどん意見してほしい」と率直に伝えています。

ーそれぞれのバリューに込めている想いを教えてください。

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伊藤①オーバーコミュニケーションは5つの中でも最も重要視しています。会社をやっていく上で、様々なトラブルや連携ミスなどが発生すると思いますが、その多くはコミュニケーションに起因していると思っています。言いっぱなしにしない、ちゃんと伝えきる、伝えることをあきらめない。頻度の高い良質なコミュニケーションを常に取っていきたいと考えています。

竹尾②選んだ道を正解にするは、選択肢自体に正解かどうかはなく、選んだ道で正解に向かって努力していくことが大事だと考えています。決断する時にはその選択が正しいかどうかは正確には分からないことが多いので、早く決断してラーニングしていくということが大事だと思っていて、その価値観を組織としても大事にしています。

伊藤③相互信頼には、そのままですがお互いに「ベストを尽くす」と信じ合えているチームがカッコいい、という意味を込めています。私の好きな映画ですみませんが、『Any Given Sunday』というフットボール映画でアル・パチーノ演じるコーチの名スピーチがあるんです。そこでは、互いがベストを尽くすという信頼関係をこう表現しています。「隣にいるやつを見ろ、そいつの目を見るんだ!その1インチを共に戦うやつがそこに見えるだろう。まさにチームのために自分を犠牲にする男だ。もうわかってるはずだ。お前も、そいつも、その瞬間が来たら、同じように自らを犠牲にしてチームのためにベストを尽くすんだ。」チームメイトへの信頼が、回り回って自分のベストを尽くす姿勢にもかえってくると思っており、そこから理想的なチーミングが生まれると強く信じています。
話はそれますが、とにかくいい映画なので、是非みなさんに観てほしい作品です。

竹尾:具体的には、職種を超えて信頼し合わないとミスコミュニケーションが生まれたり、変な憶測を呼ぶこともあるので、信頼関係がある中でチーム全体のベストを尽くすことが重要であると考えています。

伊藤④高い理想を掲げ自らを駆動するは③相互信頼の前提となる、自分のベストを常に尽くそうという意味あいですが、僕らのそもそもの理念である「真摯さ」から由来する表現です。「真摯さ」はドラッカーがマネージャーに求める唯一の要素として、このように記載されています。「一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。自ら知的な能力を持っているが、真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。」(「経営の真髄」より)まさに、こういう人材を集めたい、こうありたいが体現された表現として強く意識していきたいと思っています。

竹尾⑤ラストマンシップは目指すべきチームの目標に対して各々が責任もって最後まで100%やりきることを意図しています。
チームに対して設定された目標は当然個人単位にブレイクダウンしていきますが、その際、個人に課された目標を達成したとしても結果としてチームの目標を達成できていないと究極は意味がないと考えています。
特に達成度合いが80 ~ 90%くらいになってからが勝負で、ここから想定外の事が起きたりすると達成できなかったりすることがよくあるわけです。
前述の相互信頼にも繋がりますが、誰かが残りの10%の達成に苦しんでいたらチームで解決する、ラスト10 ~ 20%を攻めきる強いラストマンシップを”各々が”持っていてほしい、そうありたいと思っています。

ー最後に。アルプはどんな人に合う会社だと思いますか?
伊藤
:お互いを尊重してコトをすすめられる人ですね。「プロダクト開発」と「プロダクトセールス」はプロトコルが異なることもありますが、その違いを超えて積極的にコミュニケーションを取れる人がいいと思っています。同質性の中に閉じこもらない人が合うと思います。

竹尾:私たちは事業をやるために集まっていますが、お互い一緒に居て楽しい・カンフォタブルな空間であるということは大事にしたいので、相手の考えをリスペクトができるような関係を創っていけることが理想的だと思っています。

\\ご一読いただき、ありがとうございました!//

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