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アクリル板越しのBARの景色

今週月曜日で、やっと二軒とも営業を再開出来ました。
ここからが、生き残っていけるのか本当の勝負だと思います。
まだまだ試行錯誤ですが、日々出来るをやっていこうと思っておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

さて、今回は、再開する上で一番難しかったコロナウイルス感染症対策の当店なりの考えについて。

BARとして再開するには何が必要か…
安心感を感じて頂ける対策は何か...
5月の中頃からずっと考えていました。

結局、当店が取った対策は、10項目。

1. 席数を半分にする

2. お客様同士の間にアクリル板で作ったパーテーションの設置

3. 着席までのマスク着用のお願い

4. 入口でのアルコール消毒のお願い

5. 3名様以上でのご来店をお断りする

6. お一人様二時間までのご利用に制限させて頂く

7. 設備のアルコール消毒の徹底

8. 定期的に入口を開けての換気と、大型の空気清浄機の導入

9. 接客中、作業中のスタッフのフェイスガードの着用

10.スタッフの日々の検温と体調管理

細かい事まで合わせるとまだまだ有りますが、大きな事はこの10項目。

この中で特に悩んだのが、パーテーションの設置とフェイスガードの着用でした。

なぜかというと、お客様に安心感を持って頂きながらも、BARとしての雰囲気を維持する事が大切だと考えていたからです。

スタッフが感染してしまえば、結局お客様の安全もない。
ただ、カウンターの上をパーテーションで仕切ってしまうと、バックバーやバーテンダーの動きも見辛くなり、換気も悪くなる。

小さな店なので、客席側でもお客様同士の会話の時にも飛沫が飛んでしまうが、BARの景色は壊したくない。

それを防止して安心感を感じて頂きながら、雰囲気を残せる方法...。

そう考えた結果、客席側にアクリル板を設置し、スタッフはフェイスガードをする事にしました。

アクリル板は透明な物にして、視界をあまり邪魔しない様に。
席数と共に仕切りの数も減らして、パーテーションまでの距離も圧迫感が無い様にしました。

恐る恐る試しに1つ作ってみると...

カウンター上は仕切りがないので、バックバーも見やすい。
お客様同士で会話をする時も相手の顔がしっかり見えて、あまり邪魔にならない。

うんうん、なかなか良い!

パーテーションが1つのインテリアとして溶け込めている!

そして、フェイスガード。
正直働き辛いですし、雰囲気を壊してしまうかもしれません。
ただ、お客様に圧迫感もなくスタッフの安全を守るにはこれしか思い浮かびませんでした。
ただ、それを除けば、BARとしての雰囲気はかなり維持出来たのではと思っております。

パーテーションに関しては、お客様にも、
「これ、コロナ明けにも残しても良いかもよ」
と言って頂けたりもしています。

一生懸命考えて良かった...


今回は、どこまでやっても絶対の安心はないと思います。
ただ、やすらぎが必要な時は、アクリル板越しのBARの景色を眺めて、リラックスして頂けたら幸いです。

その為に、日々最善を考えながら進化していこうと思っています。

やっぱりそこに愛はあったよと言えるBARであり続ける為に。

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