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ONY

「オニガシマラソン」という絵本をご存知でしょうか?
作者は、泣く子も黙るトロル先生。そう、あのおしりたんていの作者ユニット様でございます!初版は2020年2月。私は今年に入って、この絵本と出会いました。

最大の魅力は「くうっ、何度楽しませてくれるんだ。。。」という懐の深さです。
オニガシマラソンに出場する全国から集められたオニすごい選手たちは、総勢50名。妖怪やおばけなど、国内外問わず、ザ・悪役キャラクターたちが大集結。オニガシマテレビ開局100周年を記念したマラソン大会に挑みます。誰がこの大会を制し1位になるのか!?というメインストーリーも十分に楽しめるのですが、個人的に感動しているのは、50名それぞれのキャラクターに物語があること。ルール無用の天下一武道会を彷彿とさせるこのマラソンは、いくつかのステージが用意されています。各場面ごとに脱落する者、勝ち進む者、それぞれが戦う様子、あれ?トランスフォームしてる…???など、一人ずつ注目しながら読んだらもしかして50回読める!?もっというと、他にも仕掛けがあるから、軽く60回は読めますやん!!いう驚きです。

そして(わたし的)極めつけは、最終地点となるオニガシマ競技場のトラックにあるスポンサー名。

いいですか?

「ONY」(オニー)

…これは、SONYやな?パロってるな?
子どもにはわからないだろうとこんな後ろにあるスポンサー名までオニに絡めてくるやん、、、この遊び心〜!ステキーーー!と思わずニセ関西弁になるほどの感動です!(伝わりますか!?引いてますか!?)

細部に手を抜くことなく、描き出される鬼ヶ島の世界観。まさにクリエイターとはこのこと!大好きです。お礼を言わせてください。ページを開く度に、あっ、ここに!という発見があります。皆さんに読んでくださいとは言いません。ただ、私はこれが大好きだ!ということだけ受け取ってください。もう一度言いますね。皆さん、読まなくて大丈夫です。たぶん、ハードル上がりすぎてトロル先生に失礼があってはいけませんので、むしろ読まないでください。万が一、手に取ったその日には、このnoteのことは記憶から抹消してください。よろしくお願いします。

最後にトロル先生、
この度もオニ楽しませていただきました。尊敬しています。ありがとうございました!

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