見出し画像

入園式で私1人だけが泣いていた(と思う)

久しぶりにお酒を飲んだらこの前の長男の入園式のことが思い出されて1人でグッときたので、記録します。

結論から言うと入園式でほぼ泣きました。
人の気持ちがよくわからず、ドラマや映画で「何でこの人泣いてるの?」と妻に訊き妻を呆れさせ、そんな感じなので仕事でも人の気持ちが読み取れず、日常的にさまざまな方に多分に迷惑かけている私ですが…泣きました。

入園式は最後手遊びを先生とみんなで実施し、その後童謡の「ちょうちょ」を歌うというものでした。長男はそれを戸惑いながらも1人でやりきっていました。そこで子ども用の小さい椅子に座っているやや大柄の私は涙が溢れそうになっていました。それはあることを思い出したからでした。

長男はみんなで何かやろうとすると、その部屋から逃げ出す子どもでした。妻からそれをよく相談されていて、その時は今ほど子どもと関わっておらず、「まあ…子どもはそんなもんだろう」と思っていました。
相談されていたようなことを初めて痛感したのは妻が突然入院した時でした。私は仕事を早退し、長男を市の施設でのイベント(水遊び)に連れて行きました。
水遊びでの注意点を子どもにわかる様に職員の人が伝えてくれているのですが、突然長男は部屋を飛び出し、隣の部屋の扇風機のスイッチを無表情でオンオフしはじめたのです。無理矢理部屋に連れ戻すと大泣き。
他の保護者はチラッと私たちをみて、なんとも言えない表情を浮かべながら再び説明をきいていました。他の子どもは保護者に抱えられて何事もなく説明をきいていました。
長男は職員の人が説明している前を行ったり来たり。私は謝りながら長男を連れ戻し別の部屋へ…

その時に思いました。ああ…妻はこういったことを毎日のようにしていたんだな。だから私に毎晩相談してたんだな…と。自分は妻が入院してようやくそれに気づいたんだということに情けない気持ちになりました。
その日以降も皆と一緒に何かやるとなると同じことが起こり、正直そういう場面になると、憂鬱になることもありました。憂鬱になる自分も嫌だなあと感じていました。

時は流れ、そんな長男が入園式で先生の話を私から離れてきいていました。途中「お父さん椅子に座っていい?(=私の膝の上できいててもいい?)」と私のところに戻ってきましたが、「もう少しで終わるし、前に行って座ってみたら?」と伝えると「うん」と戻って行きました。そして手遊びが始まりました。水遊びのことが思い出されました。目頭が熱くなっていました。

そして最後の「ちょうちょ」。これは長男が1歳前後の時、まったく泣き止まない時にどうしていいかわからず、とにかくよく歌っていた歌の一つでした。それを目の前で長男が歌っていました。まだ何も始まってないし、何も終わってないのに涙が止まりませんでした。(下を向いて泣いているのを隠していました)

このことを妻に熱っぽく伝えると「ほんとあなたって自分のことばっかりだよね。それじゃあ子どもと変わりないよね笑 子どもはどうだったのよ?笑」とのこと。おっしゃる通りでございます。。

*******

来週から通園が始まります。健やかに。それだけを妻と願っています。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?