- 運営しているクリエイター
#人がこれから死ぬ
朋友よ、冷たい朝に眠れ
「アルファさん、サーセン、遅くなりました!準備に手こずって!」
駅前。手を振りながら駆け寄ってくる、柄の悪い坊主頭は牧ちゃん。俺の友達だ。
◆◆
「つーか、アルファさん、ネットだとイキってた癖に、いざ会うとフツーに普通のオッサンっすね!」
牧ちゃんが豚足を頬張りながらゲラゲラと笑う。
「うるせえな!そっちこそガラ悪過ぎでしょ!」
俺も負けじと麻婆豆腐を流し込み、店員におかわりを頼む。
二人の間
以下のドキュメントの内容は全て虚偽です
注意:以下のドキュメントに記載されていることは全て虚偽であり、一切の真実が含まれていないことが崇敬局 信仰管理課により認定されています。
本ドキュメントをOT-Ⅴ位階以下の許可なく閲覧することは禁じられています。本ドキュメントの内容に対して、共感・理解等の不適切な情動が認められた場合、管轄の審問担当官に直ちにお申し出ください。
初めに言っておこう、友よ。どのような形であれ、君がこれを読んでいる
人類滅亡は宿題のついでに
人類を滅ぼすなんて、そう難しいことじゃない。やらないのは、ただやる気がないだけ。
私は違った。
銃乱射も連続殺人も、それで終わり。ヒトの衝動なんて数人殺せば冷めるものだし、種を脅かす大量死なんて彼らの思考の外側。
私は違った。
「例えば、疫病。例えば、ナノボット。隠し玉多数。北半球の1/4を殺せれば、あとはドミノ倒しで覇権種としての人類は5年以内に滅ぶわ」
「で、それを俺に聞かせて、どー
わたしの キッツイ 固定客
「りなチャン❣コンバンワ❣ゆうくんです😉今日は、何をしてるのカナ❣❔」
「お~い(^o^;)」
「彼氏と、いるのカナ❔😅ゆうくん、寂しいですよ❣😥」
うへえ。
30分で未読3連打。凄い根性。林さんは正直キッツイ。
これで飲み方が豪快ならまだ可愛げもあるのに、金遣いは悪い。正直、固定客では一番いらない。NG最有力。
4日後。
昨日は林さんが来なかった。いいけど。
「ゆうくんです�
ダーウィン賞の壊し方
「おざーす」「おはようございまーす」「おひゃーす」
優生保護局情報周知第三課の朝に緊張感はない。
「最近ウチの部署、ヒット作出してないっすよねー」
後輩の遠藤がPCを立ち上げながら話しかけてくるのを、おれは曖昧にあしらう。
『傷口には土と人糞を塗るのがベスト!微生物のパワーで時短治療!』
アレは良かった。
俺たちは厚労省の立派な一部署だが、世間的には知られていない。官報には存在だって告知さ
シェイドウォーカーズ(用法用量には個人差があります)
「連中が占拠したのは第三管区浄水槽。ここではトルマリンの波動で強化したEM菌と『ありがとう』の詠唱で区内全体の飲料水を浄化している。万一の場合、都民の健康被害は甚大だ」
デジ拳銃の残弾は三発。敵はあと一人だが、奴の手には起爆装置。ブリーフィング内容が頭をよぎる。一発で仕留めないとマズい。深呼吸する。
耳孔イヤホンに通信が入った。「ビビるな、ケン。弾道補助魔法で支援するから、一発でキメろ!」相棒
振り返るな!振り返るな!ガルシア!
「待たんかいコラァ!」「ガルシア、おどれコラァ!」
俺はホームレスを突き飛ばし、追っ手から逃れようと、西成・ディストリクトの裏路地を必死に走る。完全にヤバい。マジでヤバい
俺にも悪いところはあった。スコルピオ・大門組・合同ファミーリアに拾ってもらったのに、組を勝手に足抜けしたのは申し訳ないと思う。
確かに組長の女房とファックしたのは事実だし、組の金を持ち逃げしたのも間違いなく俺だ。逃げるどさくさ