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男性社会での女性管理職という立場#2

曇りって気分上がらないよね。☁

前回記事の続編です。
次回は実際に管理職になった今を残していきますね~ って書いたけどまだたどり着けなそう。

管理職になる決意をしたあと

この話をもらってから、来期からと直属の上司には言われていたが、組織の仕組み上いわゆる「飛び級」扱いになるとのことでいろいろと作戦が練られた。
個人的にはかなりの年収アップという観点から、来期から を望んでいたけど、心の決意表明的な部分ではまだ正直なところまだ不安要素ばかり。。
上司との間に温度差を感じながら「お任せします」状態。

兎にも角にも不安要素を減らすことは先にやっておこうと思って
その時に、まずやらなければならないことを考えた。
・数字(売上、利益、利益率)の把握
・メンバーの管理(モチベーション、スキルアップ)
・メンバーの評価(給与と賞与)
・会社が求める数字に対する問題/課題の洗い出しと方針決め

既にちょっと手を付けているものばかり。
あれ、やっぱ大丈夫そうじゃん。 がその時の感想。笑
これがいけなかった。全然大丈夫じゃなかった。氷山の一角でしかなかった。

人材派遣をやっている課であるため、社員と派遣されている人合わせて50人~60人はいるところで当時の管理職は一人、そこにプラス私で来期からなっても二人。
来期になったら更に人数は増えていく。顧客も増えるし数字も背負う。

ちょっとした絶望感。(ちょっとじゃない、かなり)

でももうやると決めたらやるしかねぇ。
すべてを完璧になんて到底難しいことだろうから、まずは数字のことからお勉強しました。
既にある予算表を見て、まずは読めること。(そこからw)
文系なもんで数字はかなり苦手分野。涙ちょちょ切れた。

んで、その数字まで持っていくためにどうするかを妄想する。
その妄想の見込みがあるかないか考える。

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正解もなければ答えもない、ゴールが見えません!!!って何度も叫びながら。。

どうすればいいか考えていくとチームでやるべきことが薄っすら見えてきて
そこをどう伝えていくかの考えに移行していく。
考えている間に、会社役員だったり知人の経営者に話を聞いていて、言われた。

ゴールは同じ場所
その方向に向かって全員が動き出せる道を用意する
行き方は人それぞれ違ってもいい
旅行と一緒だよ

当たり前のことだけど、当時の私には目から鱗。
人は増えれば増えるほど難しいが原点にしなければならないことが見えた言葉。

おもわず、首がもげるうほど頷いた。

しかし
あれ?待って。
今までゴールを理解して仕事してたことってあんまなくない?
って気づいちゃって。


自分のなりたい管理職になる

正直なところ、若手や自分の興味あること以外やらない人は数字のことや会社の利益には無頓着。
だから、いくら「数字が足りない」「もっと利益を出せ」と言われても耳に入らないし全く響かない。私自身も同じだったから理解できる。
会社が目指すゴールを理解できていない、どうしてほしいのかわからない、
そんなことは上層部だけの話でしょう。と思っていた。

今回、やるべきことを考えていく中で、役員連中と平社員の間に大きな溝があったんだということに気が付いた。
実際、当時の会社内部ではいろんな情報を隠す傾向にあって
決定事項だけ展開され目的がわかりずらい、背景がわからないということも多くあったからだ。

これでは同じゴールに向かって歩き出せるわけがないじゃない!

上司にこのことを熱意100%でお届け。
納得してくれて情報開示をしていく方針は決まり。
興味のない人にも植え付けるつもりでガンガン情報公開していくことにした。

当然だけど、人は十人十色でIT関係だけじゃないと思うけど本当にみんな個性が強い。協調性ってなんですか?って顔した人も多い。
そういう人たちってきっと楽しく乗れる乗り物もしくは乗ってれば勝手にゴールにたどり着くものだったら乗ってくれるんじゃないかなって。

そうじゃない人も含めて、

ゴールに向かう道と行き方の交通手段は選択肢として出してみる。
障害物があった場合は除外するもしくは別ルートを一緒に考える。

が今のチームに必要なことなんじゃないかって結論になった。
最終的な理想はもっと違うものだけど、当時の私がなりたい管理職はこれだと感じた。

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来期は準備期間

「飛び級」は会社の方針として却下され、来期は準備期間として努めるよう指示が出ました。
1個は昇進するわけだから給与はアップ。少しだけど。

で、この結論が出たとき

「あ~よかった」

が本音でしたね。

まだ何も準備できない状態で見切り発車せずに済んだ。
見切り発車によってメンバーが混乱することもないしね。
しかし、記した通り、管理職は1名体制のまま。
必然的に役職上やらなくていいこともやることになるから
正真正銘の「準備期間」となったわけ。
1年かけて同じゴールに向かうための準備ができることに心底安心した。

準備とはいえ、その年の数字はもうすでに付いてきてるわけで
最終的な評価に直結しないがここでしくると再来期に管理職にならないパターンが出てくるため気合いは入れなければならない。

準備期間で、上で記した管理職の仕事の他に私がやっていこうと掲げたものはこちら。
・メンバーのことを今まで以上に知る
・市場の動きを正しく把握する
情報を開示して意識してほしい内容を繰り返し伝える

メンバーのことを今まで以上に知る
これは取り組んでいて非常に成果が大きかったこと。
いわゆるITが大好き!なメンバは飲み会も苦手だったりもあって今まで月1回の会議で報告を聞くくらいだったが、仕事以外の話題も含めとにかく会話を増やした。

得た効果は
★人と話すの苦手かと思いきや、逆におしゃべり大好き
★会議の出席率アップ(来ない人結構いたんで…)
★話を聞いてほしい人多い
★褒めると嬉しそう→仕事のパフォーマンス上がる
★私以外のメンバともコミュニケーションが増えた
★やりたいことはMAXパワー(そうでないことはエネルギー使えない)

どんなダメなチームだったん って思うかもしれないけど
見るからにダメッてほどじゃなくて、でもこれからの会社の方針に従うためには改善点がたくさんある という具合。
今までいかにコミュニケーションを取ってこなかったのかがよくわかった。

市場の動きを正しく把握する
メンバの現状と市場がマッチしているかそうでないかを判断することができた。
しかしこれは当たり前といえば当たり前のことであるため割愛。

情報を開示して意識してほしい内容を繰り返し伝える
人によって知りたい情報は違う。
知りたい情報にこちらが合わせるのではなく、開示した情報を取捨選択していけるように出し惜しみなく出す、植え付ける。を繰り返した。

すると、半期が終わるころには、月次の業務報告会での内容が変わってきたのだ。
半分以上の人たちが数字に関する意識が向いてきていることがはっきりわかった。
期末のころには何も指示していない状態で、全員が数字や営業に関する内容を含めて報告するまでに変化があった。(心の中で大喝采)

これには正直驚いた。
今まで興味がなかったのではなく、知らない わからない だけだったことに気づかされた。

管理職になるのって悪くないかもしれない

この準備期間で、今まで使ってなかった脳みそをフル活用して試行錯誤してきた中でこの成果が得られたことは本当に大きな励みと自信になって

管理職になるのって悪くないかもしれない

と。

元々あまり他人に興味がなかったけど、ここまで来ると同僚に愛着というか愛情というか、仲間意識のような変な感覚が芽生えていたし
単純に 好き だと思ってしまったことに笑えた。笑
この話をつまみに何時間でも飲めるな~私。

それから
他人に興味は無いけど、人は好きだった ということもはっきり思い出した。
結果は大事だけど、結果を出すためのプロセスとして人とちゃんと関わってきたことは忘れないでおきたい。

準備期間を用意してくれた会社には感謝。

次の記事で終われるかな~。引き続きよろしくお願いします。

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ぽんず

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