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バッキング・スタイル

ギターのバッキング・スタイルというといくつかありますね。

コードをリズムに合わせてジャンジャンと掻き鳴らすコード・ストローク。

コードを弾きながらミュートやストロークを組み合わせるコード・カッティング。

そして、指やピックで弦を順番にポロポロ弾くアルベジオ・バッキングなど、いくつかの代表的な演奏方法があります。

その中でも、ギターリフ・バッキングという演奏アレンジがあって、僕は昔からそのリフが導入された楽曲が好きだったんですね。

リタ・クーリッジの『You』やドゥービー・ブラザーズの『Dedicate This Heart』などがそのスタイルの演奏といえばわかりやすいでしょうか?

有名なところでいうと、ザ・ポリスの『Every Breath You Take』なども、アルペジオに近いですが、その発展形として同じカテゴリーに属すとしてもいいでしょうかね。w


Rita Coolidge - You

The Doobie Brothers - Dedicate This Heart

The Police - Every Breath You Take


この演奏が、なぜ前述のギター演奏と違うのかわかりやすくいうと、上記のリフバッキングを除く各バッキング奏法の全ては左手の作業がコードを押さえることなのですが、このリフバッキングにおいては、ギターソロのリードギターのように、コードではなくメロディの演奏をベースに演奏されるスタイルなんですね。

なので実際に演奏するには、コード・バッキングなんかよりも格段に難しくなります。

僕の作る楽曲に、弦を順番に爪弾くアルペジオ・バッキングは多用しますが、ギターのコード・ストロークはほとんど入りません。
ラテンやボレロ風のアレンジを導入したい場合はそれ風のバッキング・ストロークを導入することはありますが、フォークソングのようなギタージャカジャカバッキングはチョイスしないんですよね。

なので、僕は比較的、作りたい楽曲の世界観的に品性は大事にしたい方だし、背伸びもしたいお年頃(!w)でもありますから、リフやフレーズで楽曲トラックの空間を埋めたい欲求の強いコンポーザーと言えるかも知れません。w
もちろんその代わりといってはなんですが、ピアノやキーボードは白玉※をよく使うんですけどね。

※白玉とは
二分音符、全音符など、白丸で書かれる音符の俗称。
転じて「ここはストリングスを白玉で」などと、単に長い音、音を伸ばすことをいうこともあります。 この場合、具体的には全音符のことが多い。つまり1小節〜数小節の間は最初の一音だけ鍵盤を押してサスティンを続ける状態のことで、ピアノなら小節頭にポーンと押したら指定小節終わりまでサスティンを続けます。キーボードならずっと「ダーーーーー」となり続ける状態のことを指します。

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楽曲というのは、あくまでも僕のイメージですが、いわば横長の大きなキャンバスに、時系列の層に沿っていろんな音の音符を散りばめる作業なんです。
まあ言ってみれば、DTMのアプリ上のあの画面がよく似ていますかね。
さまざまな楽器のフレーズやノート※が、空間に散らばっているんですね。

※ノートとは
音の長さを表す記号。
まあ言ってみれば音符のことです。
その選び方や並び方で和音が決まりますし、かと言って和音に縛られる必要もありません。
ジャズなどで、和音を構成する基本的な音の上に、1個以上の非和声音が積み重ねられるものに「緊張」を表現する「テンション・ノート」という属性も存在します。
ノートという表現の意味合いとしては、このように音階を表し、調を決定するために必要な並びがありますが、打楽器などでは「ゴースト・ノート」や「グレース・ノート」と呼ばれる譜面上では“( )”で囲まれる。“存在が不確かな小さな音”というカテゴリーのノートなどもあります。

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空間は僕のデザイン上の空間とよく似ていて、楽曲を作る時も、自由なデザインをクリエイトしてる時も、その実は、同じキャンバスを使っている感じです。

ここは多分、理解できない人は多いと思いますし、僕だけのイメージの領域ですから共感も否定も必要ない世界観なんですが、僕の中ではそういうクリエイト・イメージなんですよね。

そういうわけなので、今後はリフ・バッキングのようなデザインを目指そうかなと思ってます。
それってまったくどんなものかは僕にもわかりませんけれども。笑

目指せ!リフ・バッキング・グラフィック・デザイナー!!!!w



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