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夏の終わりのビーチにて。

夏の終わりについて
毎年何か書き記しているので
多分何度も同じような描写で
夏の終わりについての所感を語っているとは思いますが。笑

それでもやっぱり
毎年必ずやってくる
この夏の終わりの心のひだの揺れ動きは
夏好きの僕らはどうしても
語りたくなるものなのです。

夏が嫌いな人は
現実的に夏の暑さや不快さが嫌いだし
夏イコール元気とか脳天気とかのイメージが嫌いなんだと思うのです。

なので
夏好きを公言して憚らない僕らも
当然のごとく夏の辛さはよく知っているし不快だし
脳天気なパリピ風情をよくは思わないものだし
現実的な日常では不便極まりない季節だということも知っています。

それでも、夏を好きだと言ってしまう僕らのような人間は
現実の夏の不快さなど無関係なところで夏を愛しているのですね。

夏が持つ笑顔と歓声を誘発する季節自体が持つエネルギーの輝きが好きなのです。
普段は静かで穏やかで美しいロコだけのビーチが
笑顔を歓声に包まれる「みんなの夏のビーチ」に変わってゆく様は
まるでこの世のハッピーを集めて砂浜に広げたような
圧倒的な「善」のエネルギーで満たされてゆくような感じなのですね。

地元の人しか誰もいない
シーズンオフの穏やかで美しいビーチは大好きだし、
それを日常の中で日常として満喫できる環境は愛おしくもありますが、
真夏の人で溢れた「みんなのビーチ」も大好きなんです。

そして9月に入れば徐々にそのエネルギーが薄れてゆくような
まるで儚げな引き潮が砂地を煌めかせながら露わにしてゆくような
なんとも言えない寂しさが夕暮れのビーチを満たしてゆきます。

あの「笑顔」と「歓声」で満たされた空間は
夢の彼方かはたまた夏の波間に静かに消えてゆくかのようですからね。

海の家が解体される様子をしばらく眺めていました。
トントンカンカン。
その音も夏の始まりに建て始めの音とはやっぱり少し違う風情に聞こえてしまいます。笑

海の家の解体は夏の終わりを意味します。
ありがとう。夏。また来年ね。とばかりに
夏の間人で溢れたその建物は跡形もなくなります。
そしてまた
あの静かで美しいロコだけのビーチに戻ってゆくのですね。

また来年も会えたらいいな。
あの夏のビーチに。
そしてまたたくさんの笑顔と歓声を愛しいくらいに溢れさせて欲しいものです。

まあ僕が海の家を利用することはありませんけどね。w



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