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Meは何しにフィンランドへ【交換留学から1年:せっかくの海外だから・・!】

2022年11月25日のルーマニア旅行をアップしてから(アップしたのは今日だが、下書きは一年前にしてあった。)1年以上経った。フィンランド留学中、毎日日記を書くのは難しく、また記録のためにしていたのもあり、今いくつか読み返すと非常に乱雑な文章だった。残り一か月のフィンランド交換留学日記はまたいつか書く時があるかもしれない。あれから2022年の12月に交換留学が終了し、2023年1月の頭に日本に帰国した。それから学部の卒業式、大学院入学、授業、入院、サークル活動等色々あった。

そして2023年12月現在、私はまたフィンランドいる。9月から学費全額免除でフィンランドの大学院に入学した。学部3年次から準備をしてきたので今振り返ると割と長い道のりだったなと思う。この4か月は忙しく勉強、課外活動、イベント参加で割と忙しい生活だった。大学院での目標はいくつもあるがとりあえず4つ挙げる。

クリスマスマーケット

・学ぶ。特に専門分野。
当たり前の目標ではあるが、学びに来ているのでしっかりと学ぶ。この4か月間、授業は難しく、専門英語に苦しめられ、ディスカッション、プレゼン、レポート、テスト、全て経験した。特に、日本では一切学ばなかったEU法は非常に苦戦した。毎日緊張&分からないことだらけだった(今もそうである。)。しかし、文系修士留学者が少ない(特に法学分野の先輩には会ったことがない。)ことを考えれば、私がヨーロッパで学んだことは絶対に何かしらの形で役に立つのではないかとも思う。さらに私の在籍中のプログラムには各国から学生が集まっており、さらに全員年上で職務経験を持つ人も多い。特にディスカッションの時はどこまで理解してどこからが理解できていないのか、はっきり伝えるように意識している。そうすれば説明してくれる。このような環境で勉強できるのは絶好の学びのチャンスである。
去年は十分に奨学金をもらえたということもあり、休日は旅行に行くこともあったが、今回は時間的(勉強時間により割きたい)に、さらに資金的(学部時代にためてきたローンを切り崩して生活しているため)な面から、行くことは出来ないと思う。しかし、やはり学生は金がなくても時間がある、と言われるくらいであるからそれもまた有効活用して学業に励む。

9月頃。

・フィンランド語を学び、ニュースくらいは読めるようになる。
卒業後にフィンランドに住む予定は今のところなく、さらにフィンランドでは英語が通じるのでフィンランド語を学ぶ必要性は低いのかもしれない。とはいえ2年間フィンランドに住むのであるから、今回はお客さんではなくフィンランドの一員として住みたい。言語を学べばフィンランドやフィンランド人をよく知ることができるはずである。そして、一般的に良いと言われることの多いフィンランドの教育、ジェンダー平等、政治、福祉国家制度等について、本当にそうなのか批判的な視点で考えたい。

スオメリンナ要塞。世界遺産。定期券を利用してフェリーで行ける。

・計画的に。
9月から、授業、イベント、サークルで忙しくしているものの、毎日3度か2度の食事をしていることを考えれば、ずいぶんと時間に余裕は出来た気がする。今までは、興味があるものにすべて参加してきた。しかし、今回は本当に行きたいものだけを見極めるようにする。特に、勉強も、色んな授業を取りすぎず一つのものに集中し、あとは家での学習を行うようにしている。

先週、4000ワードの最終レポートを課された。(日本語なら9000字くらい?)トピックは日本ではあまり進んでいない研究分野のため日本語の文献もないこと&英語のレポートを書くの慣れていないため、難航しそうであった。期間は2週間くらいあったのだが、1週間体調を崩して寝込んでいた。教授に締め切りを1週間延ばしてほしいとメールすると、不公平になるので延ばせない、さらに1週間で書けると思います。と返信が来た。なるほど、、このエッセイは1週間で書かなければいけないのか、と思い、毎日400~500ワードは絶対に書くことを目標にして、論文探し&読みながら書き進めていったら、なんと見事にしっかりと期限内に終えることができた。参考文献も20個くらい使うことが出来た。レポートはアイデアがまとまっていなくても、タイトルくらいを決めて流れを決めたらとりあえず書く!読む!の繰り返しが大事だと思う。書きながら修正することが出来るから。
こういうレポートの戦略も、忙しかったころには考えていなかったと思う。(「今日・今週は○○をする!」とか「何ページ書く!」とかは週単位、日単位で予定To do リストにしていたが、やはり毎日異なるTo do リストを作るよりも、「継続して毎日○○する」とした方がいいのかもしれない。習慣化させてしまえば、どんなに忙しいイベントがある日でも無理なくできるし、精神衛生上良い。)

森。11月の久しぶりの太陽。15時頃に太陽が沈む。

無理をしすぎない
これは「海外だから!」と意気込みすぎないという意味である。一般的に留学というのは「するべき・避けるべきリスト」がつきものであると感じる。例えば留学生グループには積極的に参加して友達をたくさん作るべき、24時間英語漬けで日本人と会わないようすべき、留学で価値観を180度変えよう等。しかし、これらは留学中に負担を与える場合がある。例えば、去年の交換留学では気の乗らない集まりには何度も行ったし(特にクラブなど。)、授業でもいわゆる親友に出会うことはなく焦ったり落胆することもあった。気付かないうちに刷り込まれた「せっかく海外にいるから」という考えと、現実とのギャップのようなもの感じていたのかもしれない。

しかし、そもそも日本であっても半年で親友と呼べる人と出会うのはレアであるし、気の乗らないイベントは休んできたし(行かなくても、自分の居場所が失われた、などと思ったことはない。)、国籍関係なく気の合う人と仲良くなった(もちろん色んな人と話しはする。)。また、私は留学で「180度価値観が変わる」瞬間を経験していないが、4年間日本の大学で出会った人たちは私に良い影響を与えてきた。そうして私も少しずつ変化してきたと思う。
少し長くなったが、つまりは、何か出来ないことがあっても、それは「海外だから出来ない」のではなく、「日本でも出来ないこと・してこなかったこと」の可能性がある。もし海外で新たに何かを出来たならば、それは「海外だから」というよりも「年数を重ね、経験値が上がったからできた」ということもある。(もちろん、海外ならではの環境やチャンスにも起因することも事実である。) だから、「海外だから・・!」と意気込み過ぎて無駄なギャップを感じたりせず、留学もあくまで人生の流れの一つの経験である、くらいに捉えられたら、自分を客観視して適切な判断をしながら留学生活を送れるのかもしれない。
これからの海外滞在中、日本にいた時と同様に、継続的にコツコツと頑張っていきたい。もちろん海外でしか出来ないことも頑張っていく。

大学の図書館。

現在はクリスマス休暇が始まり、学校が休みとなったことでやることがなくなってしまった。忙しくしたい気持ちがあるが、じっとして家でフィンランド語と中国語の勉強でもしようかなと思う。
そしていつか海外大学院出願までの流れ、奨学金について、在留許可取得までの流れもまとめてみたい。

今日の曲はBilly Joelの Vienna
Slow down, you're doing fine
You can't be everything you want to be before your time
慌てるな、君はよくやっている。
だからその時が来れば、なりたいものになんでもなれるさ。



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