硯谷釟郎

硯谷釟郎(すずたに/はちろう)です。

世界に現前するものは、当然、私の価値判断の前に存在する。私がそれが何なのか理解する前にカメラはそれを捉え、簒奪する。理解できなくても、それは写り込む。
「ある概念が『何を意味するのか』が分からないままに『何かを意味しつつある』現場に私たちを召喚し、それに立ち会わせること」

問題を問題と認識する前に、その世界、いや空間、いやなんだろう、わからん。でも、とにかく纏う雰囲気ごと提示していくことが大切なのである。

画面の向こうの音

1年位前から、ある大学のピアノサークルがYouTubeにアップしたあるピアノ演奏の曲を定期的に、かなり病的に何回も聞いている。かなりメジャーな曲なのだが、再生回数はそん…

「白雲節」の雲

沖縄民謡の大御所に嘉手苅林昌さんという方がいる。枯節から花が咲くような声と、独特のリズムで三線を奏でる。ノリノリというよりは一音一音が積み重なっていくような拍子…

たぶん、たぶんね

Quizás Quizás Quizás...と有線放送が甘く静かに歌う。 何十年もかけて壁に染み付いた紫煙が、静かにその香りを再び空中に放っている。止まり木についている客は私を入…

良いカメラ

ボーナスが出たので良いカメラを買った。 買って来て親父に見せびらかすと「良いカメラを使わないと、良い写真が撮れないというのは嘘だ。でも、良いカメラを買ったからと…