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あの子、塾行っていないのに頭いいんだよ

以前勤めていた塾での話になりますが、中1の教え子と話していたときにこんなやりとりがありました。


A子「先生、私今回のテスト、マジで頑張るから毎日自習しに来るね~」

私「そうか!頑張ってくれぃ!」

1週間後・・・

A子「私、結構がんばってると思うんだよね、毎日来てるし。何番ぐらい取れるかなぁ?」

私「半分ぐらいじゃない?」

A子「え~、結構頑張ってるのになぁ~。それ考えたら学年トップの人ってすごいよねぇ。○○君って子が隣の席にいるんだけど、塾行ってないのに頭いいんだよ!」

私「へぇ~、でも塾に行ってない子のほうが成績いいことは全然あるよ。」

A子「え??」



学年トップというか偏差値上位の連中は、塾に行かなくても家で勉強できます。


彼らが塾に行く理由は、テクニックを要する難しい問題など自分で解説を見てもわからない問題の解き方を教えてもらったり、家でどういう風に勉強したらいいか?自宅学習の方法を聞いて取り入れるためです。


家で勉強できないから塾に行ってるわけではありません。


テクニックを要する問題を解く力は、中3になってからでも十分付けることができます。その土台となる力や姿勢を中2までに身に付けていればいいので、彼らの多くは中1~中2のうちは塾に行かないことも全然あります。


もしいたとしたら、勉強する習慣や勉強に対する考え方を身に付けるために小学生のときから塾に行き、そのまま中学生に上がった子です。


塾に行くことが悪いわけではありません。

しかし、塾に行ったから成績がよくなるわけでもありません。

もしお子さんが、塾に行ってること自体に満足していたら声をかけてあげてください。


すべてはお子さんの姿勢、考え方次第で変わります。