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プレトタイピングってなに?サラリーマン起業家によるマーケティング実践記

こんにちは!
ALL GREEN代表の吉原慶太です。

私はウィスキーやビール、缶コーヒーやペットボトルのお茶なんかで知られている飲料会社の社内起業家です。

社内でのイントレプレナー育成コンテストの第一期合格生として、2022年の10月から社外に飛び出し、「お茶」での起業に挑戦しています。

このnoteではわたしの悪戦苦闘を備忘録代わりに紹介していこうと思います。
どうぞお付き合いください!

スピードも手法も!大企業とスタートアップの違い

2022年の10月から㈱ゼロワンブースターに出向し、起業に挑戦を始めた私。
まずは直近一年間の計画をたてていました。

「開発した技術の実用化に半年。中味や包材の開発に半年。実際の商品を作るのには1年くらいかかりそうだ。まずはリサーチ会社に依頼して、モニターを募集。ペーパーでのコンセプト案についてアンケートを取り、POCしよう。」
※POC…Proof Of Concept

大手企業の技術者としての経験に基づいた計画。
しかし、それを見たゼロワン・メンターの意見は衝撃的でした。

「モニターの意見は、本当にお金を出す人の意見とは大きく異なる。本当にお金を出してくれる人がいるかどうか、ちゃんと販売してPOCしなさい。1か月以内に。

実践!「プレトタイピング」!

POCまでの猶予は1カ月。

さすがに売れる試作品は完成していなかったので、仮のLP(ランディングページ)の購入ボタンを押してくれる方の数と、その先の予約フォームに入力する人の数からコンセプトを検証しました。

この手法を「プレトタイピング」と言います。
同じシェアオフィスSAAIに来ているスタートアップの方から習って実践しました。
試作品を作らずとも、コンセプトだけで「身銭を切ってくれる顧客」がどれくらいいるのか確認できるPOCの手法。
商品を作る猶予がない私にぴったりでした!

詳細は、Googleやスタンフォードで「新製品失敗の法則」に打ち勝つためのワークショップしているアルベルト・サヴォイアの著書、「NO!FLOP」をご確認ください。

そして、今回のPOCは、全部自分で準備しました。
一連の流れにどんな業務があるのかを学ぶためでもあるのですが、単純にスピードアップのためという意味合いが強かったです。

フルコミットできるWEBデザイナー・広告会社などがメンバーにいれば依頼すればよいのですが、私の場合は基本外注です。

「こんなLPを1週間で作ってくれませんか…」
「明日までに商品写真作ってくれませんか…」

という無理を聞いてくれる外注先はなかなか見つからず、超短期でPOCを実現するには自分でやらざるを得ませんでした。

フォトショップ・イラストレータ等を1から学んで商品写真をゼロから作り、ペライチで簡単なLPを作り、お名前ドットコムでドメインを取得し、Facebook広告にバナーを出航し、ヒートマップツールで行動を分析し…

業務の流れは体得!自分でやれる自信もついてきました。

結果として、購入ボタンをクリックする人が一定数存在。
ンセプトに共感してくれるお客様がちゃんといることが分かりました!

手作りの旧LPです

今度こそ「モノ」を販売!

1回目のPOCの結果を受け、スタートアップらしいスピード感を体感した私。
コンセプトに共感するお客様も確認でき、ちょっと自信がつきました。

「手作り感満載でもいい、とにかく「モノ」も売ってみたい…」

そう思い、委託先様の多大な協力を得て1カ月でテスト販売品を完成!
今度は「モノ」をちゃんと販売するカタチでPOCをすることにしました。

1回目で得られた知識をもとに、2回目のLPの作成は専門業者様に委託。
1回目でLPの訴求内容や広告準備ができていたからこそ、外注でも3週間くらいで実装でました。

しかし今度はFacebook広告の最適化が始まったり止まったり。なかなか配信が安定しないことに苦しめられました。予算もなかなか増やせず、一日6000円までしか広告を流せず。

またかFacebook…

しかし結果として、バナーのクリック率は健康食品としてはかなり高い数値(広告会社談)
LPの離脱率もかなり低く、商品のコンセプト検証結果は良好でした。

はじめてお客様に購入いただいた時は喜びもひとしお!
一刻も早くお客様に届けるために、夜なかの銀座の街を走ってクロネコヤマトへ向かいました。

この時はブランド名も悩み中。「ZENCHADO」というブランド名で販売していました。

…が、決済サービスのSTRIPEがデフォルトで配送先住所を聞かない設定になっており、お客様にメールで確認するという大ミス。お客様には「詐欺だと思った」と言われる始末。
皆様もSTRIPEを使う際はご注意を!

起業家は人とのつながり

今回の「プレトタイピング」という手法を学べたのは、偶然知り合ったスタートアップの方とお茶会をしたのがきっかけでした。

起業家の集まるシェアオフィスで働くようになってから分かったのですが、
起業家の皆さんは、とにかく起業家同士の縁を作りに行きます。

私の働いているシェアオフィスにはバーがあるのですが、そこでは外からも起業家たちがネットワークを作りに来ます。
また、そうした起業家の集まる会員制バーが都内にも複数あり、毎夜そうしたネットワークを作りに来る方々がたくさんいらっしゃいます。

そこで得られた「ゆるやかな」ネットワークを通じて仕事をみつけたり、仲間を見つけているようです。これぞ起業家のエコシステム!
人とのつながりが資産だと感じた一件でした。

シェアオフィスSAAIのバー。その名も「変態」

お茶農家さまのお話(次回)

次回は協力いただいているお茶農家様についてご紹介していきたいと思います!

ALL GREEN代表 吉原慶太

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