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2022年のSEO予測。ゼロクリック増加と評価される記事の変化

WEBマーケティング工房です。

リアルタイムで、移り変わっていくSEOのトレンドですが、今回はテーマをしぼりながら2022年の予測を立てていきたいと思います。

その上でどのような施策が効果的なのかまで解説していきます。

現在、Google検索で評価されている記事とは

Googleの検索エンジンは単純な文字数の多さだけで記事を評価しなくなっている、ということは周知の事実です。

その上で、現在の主流はきちんと内容が伴った上で、情報がかなり充実している長文記事ということができるでしょう。

イメージとしては文字数は1~2万文字前後。
監修者をつけて、幅広いサジェストキーワードを網羅しつつ「図」や「表」を取り込み、しっかりとリサーチされた情報の濃い記事が評価されていると言えます。

ゼロクリックが増えている背景と理由

この記事を書いている時点では、まだまだ先に挙げたような長文記事が評価されている状況です。

しかし、あまりにも情報量が多すぎる記事は、早く答えを知りたいユーザーにとっては読みにくく、ストレスが生じるケースがあります。

ページ内リンクをつけることで、長文のストレスを回避するのは主流ですが、それでも読みにくいと感じる読者は多いでしょう。

読者の疑問や不安に対しては、できるだけ早く、的確に答えで返すことが本来は理想的です。

特に活字離れが進む今、長文は読みたくないというのは読者の強いニーズであり、Googleは読者ニーズをもっとも大切にしています。

(※注)すべての長文記事が求められていないわけではなく、情報通信系などは細かいデータの比較が必要なジャンルもあり、あくまで全体の傾向という話で進めていきます。

こうした背景があり、現在は記事をクリックしなくても、検索上で答えが分かる「強調スニペット」や「アコーディオン仕様(※)」が増えています。

(※)アコーディオン仕様とは、検索結果上にタブを用意して、そのタブをクリックすると検索した答えが表示される仕様です。

Googleの検索エンジンは、アップデートなどをきっかけとしてこの傾向を強めていくはずです。

その根拠としては以下、3つの事例が挙げられます。

① 強調スニペットとゼロクリックの増加
② 権威性の高いサイトと辞書系サイトの上位表示
③ 個人サイトでも分かりやすい記事は好評価

それぞれについて解説をしていきます。

① 強調スニペットとゼロクリックの増加

検索エンジンに表示される強調スニペットは増加しており、検索をしたユーザーに対して一目で答えを出すよう努めていることが分かります。

強調スニペット(Featured Snippets)とは、ある単純な事実について尋ねるような意図を含む検索をした場合、関連性の高いページから回答になる部分が引用され、検索結果画面の最上部に表示される枠のこと。(引用:強調スニペットとは

いわゆる「ゼロクリック」と呼ばれるもので、ユーザーは記事をクリックすることなく答えを知ることが可能となります。

強調スニペットに表示される文字数は多くても1,000文字以下。
つまり、1,000文字以下で答えがドンピシャで出せるケースは多いことが分かります。

ゼロクリックの増加は、ユーザーが「すぐに答えが知りたい」ことへの表れであり、簡潔に答えた書かれた記事内容が求められていることに対する検索エンジンの対応と考えられます。

今後、もしあなたが記事を書いて読者を呼び込みたいのであれば、

・強調スニペットで説明しきれない内容を書く
・強調スニペットに表示されるような文章を意識して書く

上記のいずれかを意識する必要があります。

検索エンジンの結果は、強調スニペットにとどまらず、スライドなどを用いることでよりクリックしなくても良い方向に進むことが予想されます。

こうしたゼロクリック化の流れは、Googleの検索エンジンが目指す方向性が見てとれます。

② 権威性の高いサイトと辞書系サイトの上位表示

近年、権威性の高いサイトの記事が上位表示されるケースが目立ちます。

権威性の高いサイトの場合、400文字~2000文字程度でも充分に上位表示が可能で、無理やり情報をつめこむ必要がありません。

同じように辞書系のサイトも、近年のグーグルアップデートで高い評価を獲得しています。

これらのサイトは、読者としても的確に情報を得ることができます。

現在は、権威性の高いサイトのサブディレクトリにサイトを展開し、長文記事を書いているところも強いですが、徐々に影響は弱まっていく可能性があるでしょう。

③ 個人サイトでも分かりやすい文章は高評価されている

2022年以降、個人サイトでも簡潔で分かりやすい文章が評価される流れになると予想できます。

一部のYMYL領域では個人サイトで評価されている記事も増えてきていて、具体例を挙げると以下の通りです。

・NY株式市場の取引時間・休みの日は?米国株のカレンダーを解説
https://hal-kabu.com/ny-calendar

「NY市場 年始」で検索すると上位表示されていますが、文字数は決して多くはないものの、過不足がなく分かりやすい内容となっています。

YMYL領域でもこうした記事が評価されているようになっており、Googleが評価する記事の方向性が読みとれるはずです。

これからはどんなSEOの施策が効果的になるのか?

2022年以降、SEOの施策でもっとも重要になるものとして「フレッシュネス」が挙げられるでしょう。

すでにお気づきの人もいるかもしれませんが、フレッシュネスはかなり効果の高いSEO施策になりつつあります。

フレッシュネスとは、記事の内容が常に最新のものに更新されていて、リアルタイムの検索ニーズを満たしている状態のことです。

フレッシュネスが効いていると読者満足度も高まり、Googleが目指している方向性と合致します。

現時点では、1万~3万文字ほどの密度の高い記事が評価されていますが、今後はもう少し分かりやすくコンパクトで、かつフレッシュネスが常に効いている記事の評価が高まってくるはずです。

このように小さな変化に気づき、そこに合わせていくことが大切になるでyそう。

弊社の事例

弊社においても記事を作成する際には、少なくても5,000文字以上は必要という肌感がありました。

統計的にも上位表示されている記事は5,000文字以上が多いというデータが取れていたためです。その傾向については現時点でも続いていると言えるでしょう。

しかし、2022年以降は文字数にとらわれず、あくまでも「読者に対して的確に答えを返せているか?」「フレッシュネスは効いているか」という点をより重視して始めました。

2022年以降に書いた記事は以下の通りです。

整体・整骨院の料金

今までですと、「お店を複数載せる」「体験談を載せる」といったアプローチも加えて情報を強化するところですが、それらはせずに文字数3,000文字程度におさまっています。

その代わりにフレッシュネスは常に意識して、記事はアップデートしています。

今後は、検索需要の強い内容のみ、情報を追加していく予定です。

2022年以降、SEO評価されやすい記事を書くためのポイント

今後、SEOで評価されやすい記事を書くためのポイントをまとめると以下の通りです。

①運営サイトのEAT高める
②ユーザーにとって簡潔かつ分かりやすい文章を心がける
(ユーザーの疑問に対し
ドンピシャで返すことを意識する)
③記事のフレッシュネスを意識する

まず、記事が評価されるためには、運営サイトのEATを高めることが必須となります。

EATとは専門性・権威性・信頼性のことで、個人の場合であってもテーマを特化して記事を増やすことで専門性を高めたり、プロフィールページを充実させて信頼性を高めるなど、工夫できることはあります。

EATを高めなければ記事そのものが評価されない恐れがあり、まずはEATを高める工夫を行いましょう。

次に、「ユーザーにとって簡潔で分かりやすい文章」を心がけて書くようにしていきます。
イメージとしては強調スニペットに表示されるような内容です。その上で悩みの深さに応じて情報をつけたしていきましょう。

読者の多くは「すぐに、誰にでも分かる」答えを求めています。ゼロクリックが増えていることからも、Googleはそうした記事をより評価するようになるはずです。

もし、あなたが記事を書いて文字数が少なかったとしても、読者を満足させれる内容であると判断すれば、そのまま投稿して問題ないでしょう。

2022年以降は、よりユーザーファーストな記事が評価されていくことが予想され、徐々にではありますが変化に対応していくことが結果を出すことにつながっていくものと考えます。

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