日々是雑感2020/05/29

自分が美術の世界にどっぷりと浸かるきっかけを思い出した。

小学生の頃に伏線がいくつもあった。

一つは地元の美術館でマルセル・デュシャンの「泉」を見たこと。

二つは地元の美術館そのものが谷口吉生氏の作品だったこと。

三つは小学校で絵が上手く描きたいという衝動に駆られたこと。

そして決定打は愛知県美術館のセザンヌの展覧会(1998年3月頃)で「りんごとオレンジ(1899年頃、オルセー美術館所蔵)」を見たこと。

この4点が今の自分のやりたいという初期衝動だった。

そして描きたいだけでは物足りず、調べたい・知りたい・もっと文化活動を広めたいという欲求まで広がったきっかけは高校時代の先輩と向かった京都・清凉寺の「釈迦如来像」と「清凉寺縁起絵巻(狩野元信筆)」を見たことだった。

思い出せば思い出すほど、今の自分を構成する上で欠かせない作品だった。

地元の美術館では2年間運営協議会の委員も務めた。そこでは建築美術に惹かれるきっかけもあった。現代美術が「これはなぜだ?」と禅問答するきっかけも美術だった。

ひょっとして「自分には美術を含む芸術分野が生きがいなのでは?」と改めて思ってしまった。

人生の目標は意味がないとある会社経営者がYouTubeで言っていた。

それはちょっと違うのではないかなと感じた。

人と違ってそれでいいのかもしれない。自分にとって芸術分野は生きがいそのもので、それをなくしたらただの人であろうか。

またTwitterでフォローしている人の言葉を見ると、価値観の違いについて言明していた。

やっぱりこれからは身につけた能力をいかに発揮するかの時代なのだろうと感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?