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日々是雑感2021/02/15(2)

心の休息の最中、諸々変わってきていることの中で、転職活動と経済状況について先ほど軽く扱ったが、それ以外にも留めておきたい事がある。

大阪で起きた偽版画の流通、過去に(いや、今もその端くれだけど)業界に足を突っ込んだ人間として許さない事態が起きた。

生活のためにやったとあるが、誰だって生活のために金を稼がなければならない。それは自分も同じだし、誰だって同じことが言えるが、だからと行って偽版画の制作販売が許されないのだ。オリジナリティを尊重することは鑑賞者にとっても販売者にとっても重要なのだが、そっくりそのままコピーして儲けようということは、芸術分野に携わる人として如何なものかと疑念が絶えない。

平山郁夫、東山魁夷、片岡球子など名高い画家の名前を見て、最初はある新聞社の広告販売からなのかなとも勘ぐったが、百貨店からの販売が含まれており、信用をぶち壊すどころか、業界にリテラシーやら誇りやらないのかと呆れて物が言えなかった。

自分もまだその業界に佇んでいるが、物言いに関しては流石に我慢ができなかった。

今は続報が流れてこないこと、12月に関係者が除名になっている事が明らかになっているからはいそれでおしまい、というわけにはいかないだろうし、綱紀粛正や再発防止云々の問題ではない。

自分の仕事に誇りを持っているのか?特に販売側や調査研究側に問わなければならないし、自分自身も自問自答しなければならない。重大な事件が過ぎ去ろうとしている。こういうことは過ぎ去ってはいけないのだ。

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