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【雑記#6】ぼくが考える最強の華金

5/31の夕方、私は辞令式を兼ねた研修を終え、開放感に満ち溢れていた。そうは言っても6月からシフト制勤務が始まり、今週の休みはこの土曜日だけなので派手な遊びはできないのだが。
それでも休み前夜というものは特別で、どうせならとびきり美味しい料理を携えてしっぽり晩酌を楽しみたいものである。

そんなわけで、最寄りの手前で下車し、お惣菜が美味しいスーパーに立ち寄る。愛してやまない魚のアラ煮をカゴに放り込み、ずっと食べたかった煮っ転がしを作るためにじゃがいもと鶏肉、それから忘れてはいけないお酒も購入。
勤め先の老人ホームで連日夕飯を作っており、献立も自分で考えなくてはいけないので最近は面倒になってきて毎晩煮物を作っているのですが、私が作る煮物は美味しいので、おばあちゃん達には好評である。
実際味見するたびに美味しくてたまげるが、私は食べられないので我慢我慢。
だが今日は、その煮物を、家で作り、あろうことかビールで流し込める。これぞ華金!

帰宅すると17時を回っていた。幸福はもうすぐそこまで来ている。風呂を沸かし、手を洗ってうがいをして早速調理開始。じゃがいもの皮をむきむき、食べやすい大きさに切って、鶏肉はカットされてるものを買ったのでそのまま鍋へGO。
軽く焼き目をつけてから水を入れ、煮っ転がしにするので最初から調味料をまとめてドボン。あとは最初の10分程度落とし蓋をして火を通し、そのあとは落とし蓋を取って水分が飛ぶまで火にかけるだけ。
その間、キッチンにおいてある台の上に腰掛けて読みかけだった村上春樹の『風の歌を聴け』を読む。
野菜が煮えるのを待ちながら本を読むのって、めちゃくちゃ楽しいと思うんですよね。皆さんはどうでしょう。

水分が飛んで照りが出てきたところで火を止め、蓋をして、自然に冷めるのを待つ間にお風呂を済ませる。これからお酒飲むんだもん。風呂上がりのお酒の方が美味しいもんね。
いつもより長風呂したので、風呂から上がったらいい感じに冷めて味が染み込んでいそう。逸る気持ちを抑えてもう一度火にかけ、その間、ゆずの代わりに野菜室にあった日向夏の皮を拝借して細切りに。こってり甘辛煮っ転がしによく合うんだよなあ。ついでに身も醤油をかけて立ち食い。爽やかな酸味が初夏にぴったり!

そして18時を過ぎた頃、準備は整った。

自室の間接照明をつけて、スピーカーでジャズを流したり、お気に入りのソファに座ってウイスキーをちびちび舐めながら本を読んだり、好きなアーティストの動画を見たりする。そうそうこれこれ。これがいいのだ。
同期の話を聞く限り、初っ端から大変な思いをしている子もいて、もしかしたら近い未来に自分もそうなるかもしれないけれど、この時間を励みに生きていくぞ。

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