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【雑記#4】美大卒、お絵描き始めました


私が美大卒の介護士だという話はプロフィールなんかに書いてあるので細かいところは省くことにするが、そんなわけで、幼い頃から絵を描くことが好きだった(とは言いつつ学校の美術の授業はそんなに好きじゃなかったのはまた別のお話)。
学生時代はアーティスト活動をしていたので常日頃から絵を描いていたが、今はただの介護士の端くれなので美術からは遠のきつつあるものの、身近なものや風景をスケッチするのは好きである。

学生時代の活動はもちろん自分が好きでやっていたことであるが、それでも年々「やらなきゃいけないもの」になっていくのが非常に苦しく、作りたいものよりも売れるものを、という絵描きがよくハマる側溝に落ちてモチベーションが霧散する悲しい最期を迎えている。やはり好きなことを仕事にするべきではない。
そういった経緯があり、数ヶ月ほどペンを握っていなかったのだが、つい1週間ほど前から突然絵を描きたくなり、無印良品で適当なペンとノートを買い、世界堂でマーカーを数本買った。
そして今日に至るまで、空いた時間に毎日どこかしらで何かしらを描いている。例えば通勤中のバスの中、職場に置いてある椅子、冷蔵庫で眠っている野菜とか。

「やらなきゃいけないもの」ではなく、気軽に絵を描けるようになったことをようやく実感し始めたのか、前よりもずっと楽しくペンを握って没頭できるようになった。喜ばしいことである。
なにより、ボールペンは良い。美術の授業ではしょっちゅう絵の具を使っていて、あれはあれで楽しいのだが、準備と片付けの煩わしさがどうも好きになれない。水彩色鉛筆や持ち運び用の小さいセットなんかも売っているが、普段から財布と一冊の本だけしか荷物を持たない人間なので、どれだけ小さかろうとちょっとでも嵩張るともう嫌になる。
太さの違う2種類のボールペンでざくざく描いて、黒を引き立たせる明るい色をちょんちょんと乗せて、それだけで絵が完成する気軽さといったら、私のようなガサツな人間にはありがたい。

ちなみに、美術と介護ってそんなに関係なさそうに見えるが、これが意外と役に立っている。レクとか、あと「利用者さんの誕生日に似顔絵描いて」と先輩に頼まれたり。

とりあえず、買ったばかりのこのノートを絵で埋めて、願わくば、もう一度「絵を描くことが趣味です」と、堂々と言える人間になれたら良い。

最後に、行き場のないスケッチを何枚か置いておく。

読んでくださった皆様、ありがとうございました。

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