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即興劇を通じた体験型研修「インプロ」

パフォーマンス集団「ロクディム」片寄さんことヨセさんによる、インプロワークショップ。面白法人カヤック管理本部長が「他で体験できないです。即興芝居というとハードル高そうに見えるけどそういうものではないので。管理本部こそ出たほうがいい」と事業部にアナウンスしてきた。この管理本部長が、インプロ研修についてコメントした内容を引用すると。

「「失敗を恐れるな、チャレンジしよう」と多くの企業で言われています。
ただ、このフレーズは「失敗はこわいものだ」という前提です。必要なものであっても「こわいもの」はやりたくない、というのが人間の本音ではないでしょうか。カヤックが新人研修にロクディムさんのワークショップを取り入れている理由は「信頼できる仲間が一緒にいれば、失敗はむしろ楽しくなる」と理解してもらうためです。
じゃあ、仲間を信頼するってのは、どういうことなんだ?
ということが、ワークショップを通じて体験できるのがいいところです。
他のインプロ研修との違いですが、ロクディムさんは「即興芝居の面白さ」でお客様からお金をもらって生きているプロ、ということでしょうか。なのでダントツにワークショップが面白いです。
毎回が神業すぎて、「これはロクディムさんたちが死んだら誰もできないワークショップだな」と無駄な心配をしております。なので、走りながら考えることを推奨する企業にはおすすめです」

カヤックもLIGも注目!話題のインプロ社員研修を体験してみた


インプロの研修ってなにをして、なにが得られるの?

「相手の立場・視点に立ったコミュニケーションについて考えること」・「自由に発想・表現すること」・「失敗を経験すること・失敗した自分や相手の受け止め方」などなど。いつもと違う身体と思考の使い方をしていくなかで、いつのまにやら上記を実践できていた・・?というような。

具体的に何をしたのか?

LIGさんでの研修事例がわかりやすい。 
五感を使う。触れてみたり、目を閉じて聴いてみたり。相手の動きやタイミングを真似てみる。
次に、速いテンポでの連想ゲームやしりとり。突発的に思い浮かんだ言葉を繋ぐゲーム。「間違ってもいい、自由に発想していい」と体感し、思考回路のストッパーを外していく。
相手が喜びそうなプレゼントを考えて、その理由を伝えて渡しながら、相手もそれを受けて対応する即興劇。無理難題をもってくる相手に対して、まずは「いいね~~!」と発してから何かを解決策を返す、大喜利みたいな即興ゲーム。そして、四人組で一人ずつ文節を発していき、それを繋ぐことで物語を作っていくアクティビティ。
「この先がどうなるかを想定する」「どうすれば相手がやりやすくなるか」と、相手を受けて自分がどう繋ぐか。「もっと恐れずに、もっと自由に発想・表現する」「相手を信頼する」ことを体感する。

4月3日の段葛。新卒研修一週間、日ごとに緑のグラデーションへ

ふりかえり

Q:質問1
研修を通して、自分にとっての「好き」や「楽しい」「嬉しい」を見つけてくださいと言いましたが、
どうだったでしょうか?
自分なりの感覚・感想で構いませんのでぜひ教えてください(言語化してください)

・相手の発言を受けて続けられること(連想・文節ゲーム)
・各自が都度真面目に繋げたはずなのに、予想外に物語が展開したこと
・失敗ですらみんなで楽しめたこと。寧ろ「失敗してる!!」という体験の共有でおなか痛いほど笑えたこと

Q:質問2
研修全体を通しての感想を教えてください。
(感じたこと、考えたこと、気づいたこと、仕事や生き方に活かせそうなど、なんでも)

もともと自分は、頼るのが苦手な性格。かといって出来ることは限られているのに、力を借りるのが下手くそという。妙な遠慮、お節介気質、切羽詰まったりリスクのあるときほど「自分でやったほうが速い」と抱えがち。こんなかんじでは、「自分で出来る範囲」を超えられない。自分がつくってしまってる心理的な「枠」やストッパーに自覚はあって、ヨガが助けのひとつになっている。
一例として、倒立でバランスの見つける練習。ながらく、壁を離れることができなかった。壁が無くても出来るかもしれないのに壁が必要なのは、自分の中に恐怖という壁があるから。日常でも同じことが起きている。「失敗への恐れ」は失敗してみると外れやすくなるとアドバイスいただいたので、今年の正月は壁を無くしてバタバタと倒れる練習をしていた。 
倒れる前のギリギリ前が「軸」。そこまで怖がらずに進めるようになるために、「倒れてもだいじょうぶ」と理解する。”失敗=倒れること が恐くなくなるまで”のほうが、”倒れる状態から倒れずに立てるようになるまで”よりも長くかかった。心理的なストッパーは、失敗したとき(倒れたとき)も「意外となんでもない」と理解することで外せることが増え、次に進めた。 現状はこれ。日常生活や仕事において、失敗が許されないことも勿論ある。なんでもかんでも「失敗してもいい」という意識だけではだめ。そのうえで、失敗への恐怖を取り除くための失敗体験は必要で。失敗したときに自分の内側で起きる反応を、客観的にみる練習にもなる。

インプロの研修も、このことと繋がる。ヨガでは自分自身と向き合うことに集中するけど、インプロでは「相手の反応や相手のやりやすさを考える」「相手を受けて行動する」が求められる。
私の主たる仕事は秘書と総務なので、直接的にも間接的にも色んな情報や人を想定して対応する必要がある。ヨガやインプロは、資格の勉強のように「これやったらこの仕事ができる!」と明確なものではない。のだけど、ほぼ常に誰かと関りながら仕事も日常生活もしてる以上、すべてに繋がってくるものでもある。

冒頭の「インプロ出た方が良いですよ!これこそ他で体験できないです。即興芝居というとハードル高そうに見えるけどそういうものではないので。管理本部こそ出たほうがいい」という呼びかけ。私にしてみれば、7~8年越しで参加したかったのでついに。毎春、新卒研修での実施を垣間見ながら幾年。本当にありがとうございました。来年も出たいくらいの気持ちです!!!

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