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異動はリセット論。メガシャキの苦さにたじろぐ朝の話。

「いきなりなんだけど、来月から別のところで頑張ってもらうことになりました。」いわゆる、異動を告げられた。

現代社会で“テレワーク“という切り札が生まれたことにより、各地で私みたいな怠惰マンが発生しているはずだ。

本来、テレワークとは昨今のコロナ禍により猛スピードで導入されたということもあるが、勤務場所・時間の制約をなくすことで多様な働き方を目指している。自己啓発などの時間を増やし、安心して子育てができ…とまあ、こんなの誰も読まないので飛ばす。

ちなみに怠惰マン的テレワークのメリットは
・ギリギリまで寝られる
・いつご飯食べてもいい
・ある程度サボってもバレない(時間内に病院に行ったこともある)
Uber eatsをした時に、いやでも私いま手が空いてないし、仕事してるしという謎の対自分だけのマウントを取れる
あたりが挙げられる。心底舐めた社会人である。

怠惰といえばラランドというお笑い芸人のネットラジオ「声溜めラジオ」が面白い。OLサーヤと上智大学を2度中退した、声は良いニシダで繰り広げられている。ボケの多さとキレのあるテンポ感と怠惰さやマッチングアプリの話が他人事として聞いてる分にはいつまでも笑ってられる。

話は戻り、異動を告げられた日はGW真っ只中。本来東京の自宅で仕事しているはずが私はひとり、四国のホテルにいた。
せっかくの旅行を数日で終わらせたくないがカレンダー通りの勤務。有給を取ることには抵抗がある。考えた末が「現地のホテルで1日仕事したら良い」であった。

そんな私へ突然舞い込んできた急遽の面談。同時並行で開催されてる私の脳内会議では「これは左遷だ…」と「環境をリセットできるいい機会なのでは」の意見で混乱が起きていた。
まさにOLチャビンソン革命(2022)
案の定、チャビンソン将軍の母親も「もしかして左遷されたん⁉️」と中高年特有の絵文字でLINEを送ってきた。まったく、失礼な話である。

これはアメリカ独立革命

だが実際問題、プライベートと本業の両立が難しくなり心身ともに疲弊していた。同期や数ヶ月後に入社してきた後輩と自分を比べた時に、仕事量や働くメンバー達との相性が自分には合っていないのかもしれない…と感じる点が度々あったのだ。
その思いは上司も右に同じだったらしく、心配してか手に負えないかは置いといて、私に見合う部署(現場)を再考してくれていた。結果的には有難い話である。

そして時は過ぎ、異動先が決まった。

同期に毎日ライオン並みの求愛をしてもらい、見送りの食事会も開催してもらった。涙を流してくれる先輩もいた。不満は持てど、たくさんの機会を与えてくれ、自分の短所を洗いざらい見つけてくれた場所だったと改めて感じた。
褒めるより怒るほうが気力がいる。ミスをしても見捨てずにいてくれた人に出会えた、それだけでお金じゃ買えない経験だと思う。

ドアtoドアでぴったり片道1時間、9時始業勤務地が片道1時間半強の8時半始業になり、睡眠時間の確保が最優先
になった。
睡眠時間を逆算して早く寝なければいけないのに体が慣れず床に入っても目が冴えてしまう。結局寝不足。
いまやSafariの検索履歴は睡眠に関するものだらけだ。

カフェインの摂取と人生で1度くらいしか飲んだことないエナジードリンクに手を出すくらいには老体を実感した。競馬の馬並みに体へ鞭を打っている。教えてくれる人がいる限り這ってでも出社する。

でも、仕事は楽しい。やりがいを感じている。
業務内容が始めたばかり新鮮ということもあるが、以前よりグローバルに富んでおり、メンバーも穏やかである。
期待に応え、頼もしいと感じてもらえるために、日々もがいている。

同時にこの歳になって、学ぶことの面白さと学生時代もっと勉強しとけば良かったという後悔に襲われる。

「こんな知識、社会に出たって使わないし」と返されたテストの点数を睨みながら反抗していたが、アインシュタインが言うように「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。」ものなのだ。

きっと指摘されてからではなく、この言葉通り、自分自身の未熟さに気付いたときに行動として移す決意とアクションが同時に生まれるのだろう。
それがいまだ。
怠惰の毛布にくるまっている場合ではない。

常に次のステップを用意してひたむきに、勤しむ人になりたい。この基盤づくりを早急に完成させていろんなものに当てはめて応用させていきたい。
異動が生んだリセット論。

明日も仕事頑張るぞ。はやく寝る。

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