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【訳あり姫君スピンオフショートストーリー】恋愛ファンタジー小説:宰相殿下様の奇妙な日々 第8話

前話

そして、暑い恋の季節がすぎていく。その間も、私はダーウィット様付きのメイドとして仕事のお手伝いをしていた。そして、私は頭を抱えさせるほどのミスをしてダーウィット様を悩ませていた。
「ニーナ。どうすれば銀のお盆を二つに折れるんだい?」
「私にもさっぱり。曲がってるから少し戻そうとすれば手が滑って・・・」
「結婚してもそれじゃ、あっという間にお盆と食器を失うね」
「け・・・結婚?!」
 ぐしゃ・・・。
「あ」
「ニーナ。今大事な話をしようとしてるんだ。お盆はどこかに置きなさい」
「は、はいっ」
 私は窓の枠に立てかけて見事に落としてド派手な音を出した。
「すみま・・・」
 慌てて謝って手にしようとする私をダーウィット様が抱きしめる。
「君がこんなに大事な人となるとは思わなかった。結婚して欲しい。もう、身分はいらない。少し調べた。ケト家は昔は由緒ある家だったそうだね。でも、破産して今の家となった。そして君の母御は華の宮に女官として上がっていたけれど、ウルガーのお手つき説を唱えた女官達を解雇するに当たって巻き込まれて一緒に解雇されてしまった。お父上はそれを根に持っていらっしゃる。そして私の母は私が王太子となるべきと思って、君を危ない目に合わそうとしている。今夜から私の宮殿で婚約者として過ごして欲しい。もう。危ない目には合わせたくない。結婚しくれないか? ニーナ」
 私の頭の中で言葉が形となるまでかなりの時間を要した。
 け・・・結婚? ただの遊び相手じゃ無かったの?
 黙っていると、さらにぎゅっとダーウィット様は切なげな瞳をして抱きししめ、事の重大さに慌てることとなった。


あとがき
今日も更新を忘れそうになった私。100日超えると予約配信でもしてた頃に戻り、やったかしら? とそのまま寝てしまうとか。今日も危なかった。訳ありはまた小話を挟んでます。だんだん終わりに近づき、ネタがなくなりつつあります。スピンオフストーリーもそろそろ終わり。最後は二千字になります。ここだけは重点を置いて書きたかったのでここだけ長いのです。それまではあっという間の恋物語です。暑い夏の間の恋なんですが、さらっと一文で流してしまいデートなどもしてません。肝心なところをはしょる癖が。何をしてたんでしょうね。お兄様たちは。考えてなかったので、ゼルマよりは大人っぽい恋愛してたと思いますが、破壊力は増してると思います。で相殺。書いてみたいデート。きっといちゃいちゃがすごいでしょう。きわどいことも在るだろうし。う。ダーウィットの性格がきわどい話を打ち消している。ウルガー以上に真面目だった。脳内デートは無理でした。だれかダーウィットの顔描いて~。想像もつかない。と、こぼれ話はこの辺で。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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