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【訳あり姫君スピンオフショートストーリー】恋愛ファンタジー小説:宰相殿下様の奇妙な日々 第7話

前話

 後から聞いた話だと、私が検査を受けている頃、ダーウィット様は国王陛下の菜園におられたらしい。外出できない、未曾有の流行病に陛下はご自身の菜園で精を出されておられたよう。そこへダーウィット様が皆が言うことには爆弾発言をしていたそう。
「父上。恋とはなんですか?」
 陛下は固まったそう。振り返った顔はウルガー様と同じだった。
「恋とは・・・お前・・・」
「はい」
「恋だよ。大事にしたいと思う人が出来ればそれが愛だ」
「では、いきなりキスした相手も?」
「そんな事をどこのだれに」
「メイドのニーナ・ケトですよ」
「ケト家か。難敵だな」
「え?」
「母御の反応を楽しみにしとくといい」
「父上!」
 陛下はそのままダーウィット様に雑草抜きのクワを渡して自室に戻られた。
 私がまたダーウィット様の執務室に戻ると、殿下は渡されたクワをもてあそびながら考え込まれていた。
「ダーウィット様!」
 器具をつけたまま駆け寄る私の頬は嬉しげに紅潮していたと後から言われた。
「世界がきれいです! こんなにはっきり色彩があるなんて!」
「ニーナ・・・」
「はい」
「きれいな表情だ」
 そっとカーテンに引き込むとダーウィット様は私のセカンドキスを奪った。


あとがき
新作のプロローグを書いたので載せようか載せまいかと悩みつつ、noteに来たら、宰相殿下の方が更新できていなかった。危なかった。どうも101日ぐらいに一度切れそうになるみたい。新しいパソコンのセットアップが大方終わり、暇な私は、(訳ありもつまっている)星の誓いというものをしゃかしゃかと朝書いていた。プロローグはできた。続きもある程度考えられている。マガジンを作るかどうか、です。プロローグだけではねぇ。おまけに眠い。午後には廃家電の引き取りがある。どこかの記事の下に隠して載せようかしら。エッセイの勉強にチラリズム。次の記事にチラリと載せますねー。

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