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【連載小説】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(66)+裏話

前話

 ヨハネスお父様は、故国に帰れなくなったマチルダ様を保護すべきか離婚すべきか悩んでいらしたみたい。離婚用紙はすでに用意されていた。マチルダ様は本当の事なのかしら、と信じられなさそうに用紙を見つめていたけれど、意を決してサインなされた。それからダーウィット様から今度は婚姻届を出されて私達も度肝を抜かれた。
「いつのまにそんな準備を」
「宰相たるものあらゆる事を想定せねばなるまいからな。お前達の様子を見てしっかり用意していた」
「恐れ入ります」
 マチルダ様が頭を下げる。
「元母上に下げられる頭はありませんよ。敬愛の情を示すだけです。よく乗り越えられた」
 マチルダ様は涙を浮かべる。そっと、ハンカチで拭う。それをぶち壊しに最強軍団がやってきた。
「さぁさ。婚礼の準備をいたしましょう。家の内装なども決めましょうね」
 お母様がマチルダ様の手を引く。嬉しそうな久しぶりの表情だ。
「お母様、私の婚礼の準備が進まないからってマチルダ様で不満を解消しないで下さい」
 頬を膨らませて私は文句を言う。
「あなた方が事件をいくつも引っ張ってくるからですよ。母はしばらくマチルダと仲良くしていますからあなたはウルガーと仲良くいちゃついてなさい」
 ぽいっとウルガーごと放り出される。
「ちょっとー。お姉様ー。お母様-。私も手伝わせてー」
 言うも無言だ。
「ウルガー。アルミとヘレーネ連れて城下の街にでましょう」
 うるる、と瞳でおねだりするとウルガーは私を甘やかすことに専念し始める。
「アルポおじいさんや八百屋のおじさん、おばさんが心配だわ」
「わかった。アルミを連れてくる。ゼルマはへレーを連れてきて城門で待ち合わせだ」
「ありがとう。ウルガー」
 頬に軽くちゅーして私はキンモクセイの宮に戻る。
「ヘレーネ。散歩よー」
 リードを持って鈴をチリンチリンと鳴らすと飛んできた。
「最近あまり構ってあげられなくてごめんね。今日はそのお返しをするわ」
 リードをつけて城門まで行く。ウルガーがすでにいた。
「待った?」
「いいや。今来たとこ」
 まるで普通の恋人のような会話をして城を出る。真っ先に八百屋に行く。動物は市場に入れるのはよくないと言うから、市場の端にリードを結んで待たせておく。アルポおじいさんの本屋はまだ動物が入っても大丈夫だ。二匹にはしばらく我慢してもらっていつもの八百屋に行く。店は前と変わらずあった。
「よかった。生きてたのね。大変だった? 流行病」
 おばさんに抱きつきながら私は言う。
「この人がかかったときはどうなるかと思いましたよ。でも、ウルガー様が処置して頂いて命が繋がったんですよ」
 おばさんが私をぎゅーっと抱きしめる。私はふくれっ面してウルガーを見る。
「知ってたのね」
「見ないと心配だろう?」
 そう言って好きな葡萄を選んでいる。私はおばさんから桃をもらう。季節が旬で無くても揃うのがこの八百屋のすごさだ。
「ほんと、どこから仕入れてるの?」
 桃を抱えながら私は聞く。
「秘密だよ。早く婚礼のパレードを見せておくれ。待ちきれないよ」
「ごめんなさい。いろいろ立て込んでいて。いずれちゃんと挙げるわ。間違いなくね」
 ちら、とウルガーを見ると頭にお花が咲いていた。何か入れ知恵をされたらしい。
「ウルガー。アルポおじいさんのところへ行くわよ」
 こうして私達はまた市場の外れに向かった。 
 


まえのアカウントで書いていた部分は終わります。続いて新連載部分に入ります。これでフローラ達の妊婦時期が長すぎると思った。あの山の時点で生まれてそう。ということで続きは生まれている前提でします。また山ですが。あー。以外にもサトテルに気を回していた事に今頃気づく私。好み的には仏の大山かスタイリッシュな近本の安定さが気に入っていたのに、二軍に落とされるとがっくりしちゃった。母にもいろいろ言われて、これが一目惚れ? とか思う私。かといってねぇ。この年で年甲斐もなく恋愛感情持つもんじゃないですよ。推しメンですね。せめて。恋人もいるらしいのでお邪魔はいたしません。阪神、アレンパ~。
で、だんだん、長いお話の完結版を読んでいただけるようになってきました。でも長編ともいえないもので完結版はあるんですが、それは初期のものでしたが、読む人いないなぁ。第2部が始まっていてそれも長いんです。もう一つのユングを入れたのも(これは中編)第2部があって。それで読まれないのかしら。訳ありは、ラスト決まってますから、その後の話でまた出会い直す。みたいな続き方になると思います。でもユメの話もしなきゃ。これもここと深いつながりがあるのです。大山ホームランだー。もう夜八時で九回表。なんなんだこの早さは。後一点。先制をー。とはいいつつ今日は朝の通勤で苦行をしてきました。料金は安いけれど、この通勤朝はいやだ。満員電車で階段上がってなんて。仕事の時バテてました。ので、朝はお金をかけて。帰りは歩いて帰ろうかな。明日はお休み。一日受験勉強と執筆です。あ。計算もしないと。母上に借金。働けていないのでなかなか返済が。なんとか働いてはいるのですが、ちょいちょい起きれない日が休日でなくて出勤日に起こるんです。睡眠負債がやってくる。足が痛いとか。歩けないときもあってやばいなぁ、です。1時間でも多くと2時間だけ出るだけとかもしてるんですけど。最近、目が疲れます。で、この時期からはUVカットのめがねをするのですが、なぜか今年はブルーライトカットのめがねをして出勤してます。まぁ、いつも本か字を書いてるかパソコンかです。この訳ありも新連載部分を進めるので明日は勉強ほうりだすかも。つなぎが難しいんだよね。ドライブが。すでに考え始めている私。野球延長。無点が続く。引き分けだといいか。この裏話も雑談風にあちこち移動する書き方です。起承転結まったく無視。訳ありも無視です。行き当たりばったり。あー。輝さんいないと気力がそがれる。大竹もいい方だけど。昨年のスタメンが一番好きなスタメン。打順も去年がいい。森下が一番っていやだわ。一番二番はチカナカでないと。森下は三番がいいのよ。と。マニアな話をしてしまう今日この頃。でも阪神以外はしらない。大体、テレビが阪神戦しかしない。ので必然的に阪神ファンに。


※沈没する前の記事です。下書きのまま眠ってました。もう一度、見直してみます。やはり、前アカウントでの掲載部分が終わりました。明日以降、新連載部分です。論文は読書が前提なのですが、その前に一年かけて登録販売者の資格受験勉強がメインになりました。その合間に漢検。この二つとちびちび書くという三本柱みたいになります。論文の本もそろえていこれが、神学で書ければ終わってるじゃん、という本もあります。そしてまだクローン羊してるの??な本も。あまりにもすることが増えてパンクしています。ここに来るのに必死です。今日も3時間ぐらいうだうだしてました。また、あらすじをかんがえている純愛ほのぼの物語「照葉の銀閣寺」もある。これは現代物なのでお目見えするのいつなのか。プロローグは決めてるんですが。京都を舞台にした京都弁ばりばりの物語です。「猫を処方します」の京都弁の朗読に魅せられて考えました。いずれよろしくお願いします。それでは投稿しておわります。


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