この国でボランティア



これは、2018年9月に、書いたものである。

海外でボランティア活動をはじめる前に、まず、この国で農作業を手伝ってみるのは、いかがであろうか。

1日6時間の労働と引き換えに、食事とベッドを無料で提供されるという。登録料は、たったの5500円、有効期間は1年で、翌年は年5000円、5年目以降は1500円まで安くなる。

基本は有機農業の手伝いだが、別に農作業に限った訳でもない。農産物の販売、レストラン関係、不登校児童のための学校、山岳ガイド、古民家の修復、染色や焼き物の工房など、多種多様の仕事が手伝いを求めて待っている。

年齢は16歳以上、上限なし。この国で宿泊費と食費を捻出するのに、頭を悩ませている外国からのバックパッカーも大いに利用しているらしい。

おそらく、自分に合わない仕事だなと判断したら、すぐに辞めていく人も多いと思われるが、これこそ私の求めていた生き方だと感じたら、長期間、働き続けるのではあるまいか。そして、自ら、ボランティアを迎えるホストになるに違いない。

ホストとボランティア(ウーファーといいう)を結びつけるのは、ウーフという団体。人と人の交流を促進し、お金を介在させないと謳っている。

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2018年9月現在、どんなホストがウーファーを求めているのか、例えば、青森県の岩木山のふもとの森に暮らしている夫婦。ちょっと、2人の生活風景を覗いてみよう。

ぜひいらしてください!

私たちは岩木山の山麓の森の中に入植し、夫婦二人で開墾からはじめました。

木を切り開墾し、橋をかけ、道を作り、水を引き、家を建て、そして1年間の非電化生活を経て現在は自然農法で育てた固定種や在来種の野菜をお客さんに届けて生活しています。

興味のある方には、開墾のノウハウや小屋の建て方などもお伝えできると思います。今は、自作の太陽熱温水器を作っているところです

それが終われば小屋と家づくりがスタートです。毎日の作業は午前中に野菜の収穫をしています。

私は音楽が好きでチェロを弾くのが趣味です。もし楽器のできる方はぜひ持参してくだされば楽しいと思います。

こうして、書き写しているだけでも、なんだか、心弾むような、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの森の生活を彷彿とさせるような暮らしぶりではないか。ここは是非、恋人どうし2人で参加するのがいいのではないか。

グーグルマップによると、土曜日の朝8時10分、上野駅から上越新幹線を使って大宮へ出て、東北、北海道新幹線に乗換え、新青森駅へ、それから奥羽本線で弘前駅に、正午ちょうどに到着。所要時間は3時間50分。ここから岩木山ふもとまで、クルマで1時間弱。

この国で農作業のコツを身に着けたら、海外、とくにオーストラリアでウーファーになるのはいかがであろう。簡略観光ビザで入国できる。それに現地が冬を迎える7月8月にも、仕事があるそうだ。

ニュージーランドで働くためには、ワーキングホリデービザが必要という。ふつう、18歳から30歳までの男女が申請できる。

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