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2022年7月の記事一覧

あなたは覚えていないだろうけど

あなたは覚えていないだろうけど

つつみのなかに
きみのみあし
しずめてみつめる
みどりのめ
はくはつのあなた
あなたの口元にふれた
覚えている?
ふわふわとした日々の
きおくにしずめた
わたしは覚えているよ
世界の反対側へいったあなた

死が二人を別つなら

死が二人を別つなら

あなたが死ぬ前に私が死にたかった
あなたの元気な時だけを記憶に残して終わりにしたかった
あなたの老いていくのを目の当たりにしたくなかった
あなたがだんだん分からなくなっていくのを見たくなかった
助けてください
誰も助けにきません
どうして私がいるの
生まれたくない
絶対的な死があるのなら
そんなものを見なくてはいけないのなら
私は生まれたくなかった
私は何にもなれなかった
あなたは私を頼れない

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黙示録

黙示録

たゆたう
たゆたうものよ
死の知らせを
彼らの数字によって
知らしめよ
僕らの価値がそこで決まる日
天使のラッパは鳴らないが
同じことが起きたね
黙示録はやってきて
魂の選別をするのは
勿論天使ではない

赤い傘

赤い傘

死にに行く勇気もないくせに
真似事ばかり
赤い赤い傘を差して
見付けてもらえて良かったね
狂っているのを演じているんでしょう
それでも惹き付けられるのよ
そして引きずられる
あなたを見たいけれど
見てはだめ
物語で完結して
あなたの狂気は伝染するから
扉を閉じますね
少しの毒でも焼き付いてしまうの

すぐに会いたくなるの

すぐに会いたくなるの

私だけ会いたい
私の方だけ会いたい
思考が止めどなく行動はしない
夜に置いていけぼり
痙攣による痛みで動けなくても
あなたがいてくれたらいいのに
夜と共に帰っていくね
見えなくなってほっとするのに
またすぐに連れ戻したい

故宮図書館

故宮図書館

ライブラリに

桃か抹茶があったかしら
この果てしない塔の蔵書

あの事件の日が載っているかしら

あなたは怒られていた
そんなことも知っている
過去や未来なんて無い
全てがある
全てがここにある
私はそれを見つけられないだけ
充電して入らないとね
古書の一部になってしまうよ

2人乗りが当たり前だった

2人乗りが当たり前だった

歌を歌ってくれた
私に 私のために
私のためにと思っていたけれど
そうでもなかったかも
自分の事を考えてみても
あなたのためにじゃなかった
歩いていくのよ
いつも歩いていっていたの
どこの駅で降りたのか
全く思い出せなくて
おかしいな
私を好きだった?
なぜ
私を裏切った?
あなたの理想ではなかったね
ほど遠かったね
でもそれは私のせいなのですかね
好きになることは別れることでしたね
日が落ちて疾

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