グリンチ理論
子供のころからクリスマスといえばグリンチのDVDを見て過ごすのが定番だったけど、あの頃と今ではグリンチの見方が少し変わった。
グリンチを知らない方のために簡単に説明するとグリンチというのは緑色の毛むくじゃらのキャラクターでアメリカの絵本が原作になっているお話。(数年前にアニメーションで映画化もされてます)
グリンチはその見た目から子供の頃に周囲の友達にからかわれてひねくれものになってしまった。そんなグリンチが一番嫌いなのがクリスマスで、クリスマスになるとキラキラ浮足立った街の人を見ていたずらを仕掛けに街に繰り出すのであった。けど、グリンチが本当に望んでいることは…というお話。
最近、グリンチは自分達の中にもいるんだなぁと気づいてしまった。どういうことかというと、グリンチは本当は皆と一緒にクリスマスを楽しみたかったし、きらきらの街をウキウキな気持ちで歩きたかったんだろうと思う。けど、周りから嫌われて、きらきらした街の人達を羨ましく思ってしまう気持ちが強くなることで、逆に「自分はクリスマスが大嫌い!I Hate Christmas!」と一人山の上から叫んでいるんだと思う。
タイトルに書いた「グリンチ理論」というのは、嫌いと言っているものの中には、本当は自分が欲しくて羨ましくて仕方ないような状態があるということ。自分も本当は求めているのに、自分では手に入らないことに対して「それは嫌いだから大丈夫」と強がってしまうことを勝手に「グリンチ理論」と名付けた。
例えば、年齢を重ねて周りには子供がいる友達がどんどん増えていく中で、自分も心のどこかで「いいな」と思っているのに、「自分は子供は苦手だからいなくていい」と変換して自分を納得させていること。
求めても、望んでも手に入らないことは望み続けるほど自分を苦しめるから、自分には必要ない、自分は求めていないと言い聞かせる方が楽に生きれるような気がしてしまう。本当はクリスマスが好きなのに「嫌い」と言うことで悔しい・悲しい気持ちを抑えているグリンチみたいに。
子供の頃は絵本の中にいたグリンチがいつの間にか自分の中にも居たことに気付いたとき、、グリンチを見る視点が少し変わった。
きっと誰の中にもグリンチが住んでいるのではないかな。。。
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