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就活のハナシ:”普通”の話です

特別に見られたいわけではないけれど、その他大勢だとも見られたくない。
自分の歴史を振り返ってみれば、確かに、”普通の人生” ではない――。


可愛い制服が着たいから公立の中学校に進まず、親元を離れて自立・自律したいから地方の大学を選び、エッフェル塔が見たいからフランス留学を決意した。私は思いつきで行動に起こし、そしてその目的や目標を達成してきていた。達成できるように自分の身を固めた。今回は上手くいくのだろうか。

現在、留学から帰ってきてすぐの就職活動中である。就職活動には、周りと差別化して自分を一つの "商品" として売っていかなければならない。私は、これまでの人生、いい商品を創れたのだろうか。

今の時期、留学に行く人は珍しくない。一人で暮らしている大学生もそこら中にいる。コロナや留学のため、サークルや部活、文化祭の実行委員にも参加できていない。履修内容も他の大学と大差ない。大学自体、特殊ではあるが、注目されているところでもない。自分と”他(ほか)” をどのように比べているのか当人もわからない。

どうして大して経験値の高くない人が人事を行っているのだろうかと、甚だ疑問である。上からモノを言いたいのではなく、単純に、疑問なのだ。勿論、いろいろな部署に行って人事部に至っている人もいる。その方は経験もされて、人を見る目も十二分に養われていることだろう。しかし、就活生と近い年代の方や、最初から人事部にいる若手がどのような観点や、ものさしで、われわれ就活生を扱っているのだろう。

友達に言われたことがある。

あなたはガクチカとかではなくて、人柄で勝負してほしい。
あなたみたいな人材をどこの企業も欲しがると思う。

クロアチアに留学していた友人

人柄は、その人のどこに表れるのだろうか。言葉遣い、仕草、服装、人との距離のつめ方、etc…
ES(エントリーシート)でわかるモノなのか。たった300文字やそこらで、私の何がわかるというのか。決められた文字数の中で魅力を伝えきれない自分の力不足も、あるだろう。しかし、紙切れ一枚で私の魅力を汲み取れるはずがない。そもそも、魅力のある就活生を採用したいのかどうかも怪しい。なぜ、企業側が選んでいる立場になるのだ。選んでいるのは私だ。


しかし、特別なにか他人と抜きん出ているかと聞かれたら、はっきりと答えられない。具体的な何かではなく、抽象的なものが私の魅力の一つなのかもしれない。


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