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フリーランス美容師をフリーランス介護士が語る【超高齢社会、需要増、収入増】

こんにちは、アルゴです。

会社を辞めてから1年ほどになりました。

現在、どこの会社にも属さないフリーランス介護士として働いている私ですが、フリーランスの美容師さんについて、介護士側の視点でお話ししたいなと思います。

フリーランスとはどこか会社に属さず個人でお客さんをとり収入を得る人のことを言います。

私は美容師免許を持っているわけでもありませんが、自分の周りにフリーランス美容師として活躍している人がいることと、超高齢社会における可能性をフリーランス介護士側の視点で考えてみたいと思います。


美容師の処遇は下手すると介護士や保育士より低い


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私は月に1回くらいしか髪を切りませんが、1回で5000円かかります。基本的にカラーもパーマもかけませんし、純粋なカットだけでもその値段です。

電車で時間をかけて都会に行けばもっと高い店なんてゴロゴロあります。私の通っている店は地域でも評判が良く高いほうなんですね。

でも実際に美容師さんの給料って、ホント低いんですね。

介護士や保育士が給料が低いのは世間的にも知られているのですが、美容師さんも月給20万いかないくらいの安月給なんですよ。

客の視点からすると、1000円カットに比べてカット料金は高いけど、いくら私が毎回指名をしてあげても、給料は一切変わらないそうなんです。やっと見つけた本当に腕の良い美容師さんだったんですけどね。

キャバクラとかの指名とは違うんですね。努力をしても給料に反映されないのは可愛そうです。

近年、1000円カットなど安い店がいっぱいできたり、コロナ渦でお客さんは減っているのでしょう。にも関わらず、店のコスト(水道光熱費、消耗品)などは大して変わらず発生していくので、給料を上げてあげることができない店の気持ちも理解できます。

給料が低いと介護業界が言われていますが、それでも前職で管理職をしていた私は手取り30万は超えていましたから。


超高齢社会におけるフリーランス美容師の可能性


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友人のフリーランス美容師に話をきいたところ、けっこううまくいっているみたいです。

彼女はフリーランス介護士の私と同じく、自宅以外の店舗を持たずにやっているわけですが、ご高齢者を相手に訪問理容を行っているようです。

訪問理容といえば、別にフリーランスじゃなくても事業所としてのサービスはたくさんありますし、店舗で普通の運営をしているところが別サービスとして訪問サービスを行っている場合もあります。

ただ、なんでフリーランス美容師が良いのか・・・?その理由を考察します。


① 店舗を持たないからコストがかからないし、収入が直接自分に入る


まぁ、これは介護保険外事業を個人で行っている私と全く同じですね。自宅を事業所にしてしまえばよいのです。

美容師さんとなると、自宅でハサミやらカット用品などを清掃することになるのでしょう。そうすると、電気代、ガス代などの水道光熱費も経費として計上できてしまい、その分税金も安くなります。

通常の訪問理容は出張費とかもかかって料金も高くなると思うのですが、事業所兼自宅にしてしまえばコストカットでき、料金も下げられます。

そういったところでライバルと差をつけることができます。


また、店舗でいくら頑張って指名されても給料が上がらない美容師さんと違って、訪問理容は自分が働けば働くほど収入があがります。

私が通っているお店と同じ5000円という料金を、出張費も込で提供できたとするならば、その5000円はまるまる自分の手元に入ります。

あくまで想定ですが、一人1時間、移動にあわえて1時間、一日3件くらいまわれば5時間働くだけで日給15000円です。


来てくれる方も嬉しいし、まさにWinWinです。

そのかわり、お客さんがいなければゼロ円ですけどね。営業と美容師としての腕しだいでしょうか。


② 介護施設における雑な訪問理容と、腕の良いフリーランス訪問理容


長年老人ホームで働いていた私は、出張で介護施設まで来てくれる美容師さんはありがたいなぁと思っていました。

でも、正直・・・・・

どこの施設に来てくれる業者さんもカットの腕はいまいちです。

私のような素人目線からみても、
「こりゃ、ひでぇな…本当に切ったのか…」と思うくらい。(笑)

まぁ、入居者の方数十人を短い時間で流れ作業のようにカットしていくのです。洗髪はお風呂で介護職が行うので基本的にはカットのみですが、それでも一人5分〜10分くらいで終わります。しかも、大して切ってくれていないのです。

多くの入居者の方からはいつも不満が爆発しています。3000円を払っているのにこんないい加減な切り方するなんて!と。

髪の少ないおじいさんからも、「もっと切ってほしかったんだけど」という意見が毎回聴かれ、その方は月に2回ある訪問理容に月1で利用していました。

(女性であっても、ほとんどの方は2〜3ヶ月に一度のカットが普通です)

付添の介護士からも、入居者の言葉をやんわりと代弁し美容師に伝えているのですが、やはり限られた時間で数十人をカットしている忙しさからか、なかなか要望どおりにはいきません。

私が介護士として伝えたいのは・・・
何歳になっても身なりというのはとても大切で、ご本人やご家族も気にされているんです。


腕の良い人に切ってもらいたいというのは年齢に関わらず当然の欲求なのです。

施設が業者さんをかえても、やはり短い時間で流れ作業のようにカットするという条件は同じなので、結果も同じようになります。

(訪問理容がみんな雑と言っているわけではなく、あくまで私の経験談でお話ししています)


一方、フリーランス美容師として働いている彼女は、店でも指折りの腕でした。だからこそ、私も指名していたのです。

安月給に対する愚痴だったりとか、いつか自分の店を持ちたいという夢を話していましたが、店を持たずに独立しちゃったわけですね。

腕の良い若くてかわいい美容師が家に来てくれて、低価格でカットしてくれるなら、人気があるのも当然です。


③ 高齢化のマーケットは拡大し続ける


彼女がターゲットにしたのは、
『介護施設でなく、在宅で生活できるけど、足が悪くて美容師さんには通えない』という方々です。

私も介護士として施設介護・在宅介護あわせて15年以上この業界で働いています。また、事業を立ち上げる時にもさんざん市場調査していますから、そうした人がたくさんいることは嫌というほどわかっています。

ほんとうは皆さん、外出して美容院に行って、腕の良い美容師さんに切ってほしいんですよね。でもできないんです。

(だからこそ、私の外出付添サービスも利用してほしいけど…)

元気な若い人は訪問理容なんか使わずに、店に来るわけですが、超高齢社会が進行するとともに、訪問理容のニーズも増加し続けます。

私が介護保険外事業を行っている理由も、このマーケットは今後の日本で決して減少することはなく、拡大し続けるだろうと踏んでいるからです。

介護保険にしても需要に対して供給がおいついていません。だからこそ、保険外で行う高齢者事業はこれからの時代に重宝されていくのです。


④ 介護の資格(介護福祉士、実務者研修、初任者研修など)も持っていたら最強

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美容師の資格にくわえ、介護系の資格を持っているとさらに需要は高まるのではないでしょうか?

記事で紹介した友人のフリーランス美容師は介護の資格は持っていませんが、もし持っていたら高齢者層のマーケットの拡大につながると思います。


枠にとらわれた働き方は終わると思います。働き方は自分で選びましょう

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介護士にしても、保育士にしても、美容師にしても・・・

雇われている以上は給料に文句は言えないと思います。

なぜなら、その職業と働く職場を選んだのは自分自身だからです。


私自身は非常に良好な人間関係を保っていました。

ですが、多くの人がうまく人付き合いができるわけではありません。

ただ、人間関係で愚痴を言ったり、不満を言っている場合も結局はその人自身の責任です。


これからは雇われずにフリーランスという働き方がもっと増えていく。

介護士も美容師も・・・自分で働き方を選べる時代です。


皆が自分らしく生き生きと働けるように。

私自身も頑張りながら、このnoteでしっかり情報提供を続けていかなければなりません。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。