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【 居宅ケアマネジャー① 】ケアマネに憧れて介護施設現場職から転向する人たち

私は長いこと介護保険施設の現場介護職・管理職・相談員などをしてきました。

現場で働きながら勉強してケアマネジャーの資格を取得し、その後は施設内のケアマネ業務(他の仕事と兼務ですが)にも携わり、たくさんのケアプランを作ってきました。

私は居宅ケアマネジャーはやったことがありませんが、仕事がら現在も頻繁にコミュニケーションをとりますし、同じ事業所内で一緒に仕事もしたこともあります。

施設ケアマネ、居宅ケアマネ両方の仕事内容を知る私にとっては、その負担の重さに大きな差がある事はよくわかっています。


私自身は特養で施設ケアマネ業務をしていた時、すでにその施設内には専属のケアマネジャーがいました。

専属の施設ケアマネが退職して次の人が入るまで1〜2ヶ月間すべてのご利用者のケアプランを担当したりもしてタイヘンでしたが、それは現場管理職業務や夜勤を月8〜9回ほどやったりと、兼務であったからです。

もし専属で施設ケアマネになれたら、けっこうラクなのではと思いました。(その施設では…ということです)

特養では施設ケアマネの他にも、施設長、生活相談員、介護主任など責任のある役職がたくさんいます。一番、ご家族やご利用者から苦情を受ける立場になるのは生活相談員です。

そうした苦情に、「施設ケアマネだから関係ない」・・・ということは決してないのですが、私自身、そういう事で悩んだ事はありませんでした。


一方、居宅ケアマネジャーは全く別だと思います。

責任が、責任の分散される施設ケアマネジャーに比べてあきらかに重いのです。

それは過去の記事でも書いてきました。
↓↓↓

↑の2年前の記事でも書いてましたが、正直、
「居宅ケアマネジャー、よくやるな〜!自分にはゼッタイできない」
…と関心します。

まぁ、人間向き不向きがあるもので、むいている人はむいているし、居宅ケアマネ業務が楽しくてたまらないという人も中にはいるのでしょう。

でも、私はやっぱりできないですね。

資格をとったことでステータスにもなったし、(業務についていないと名刺には書けないですが)同行研修などをして知識も上がりましたから無駄ではないですが。


実際、試験に落ち続けながらもあきらめずに居宅ケアマネを目指す現場介護職員っていっぱいいたんですよね。

訪問介護・通所介護などをやってきた方が従事するならまだ理解できます。在宅サービスは間接的にも居宅ケアマネのタイヘンさがわかりますからね。

でも特養の介護職として現場にいると、全くといって良いほど、居宅ケアマネの業務自体に触れられないんですよ。

ケアマネ試験ってそんなカンタンに受かるものではないし、私も一発合格ではありませんでした。にも関わらず、1年に10人くらいは受けてましたし、受ける人は何度落ち続けても毎年受けてるんです。

現場にいたころ、居宅ケアマネを目指す先輩や後輩と、ケアマネ試験や将来の働き方について話をしていました。

そうした中でわかったのは、みんな
「😉何だかコーヒー飲みながら隣の席の人と楽しく話していて良いよね!」
とか、
「😉夜勤やらなくていいし、定時退社したい!」
とか…
居宅ケアマネジャーに対し、仕事がラクそうというイメージを強くもっている人が多いのです。

実際の業務内容や苦労を知らずに、華やかな部分だけを見てしまっているんですね。

実際、施設介護だけしか経験せずに居宅ケアマネになってしまうと本当に苦労すると思います。まぁ、今は試験に受かっても長い研修があるし、同行業務なども行うので、少しは苦労がわかるでしょうけどね。


実際、腰を悪くして現場職員として再起不能になったりと、仕方なくケアマネを目指す人もいるのかもしれません。

ただ少なくとも、ラクではない…どころか、物凄いストレスがある仕事であることは、言っておかなければなりません。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。