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第1回 日イ大学生交流会の報告

先日3月19日に第1回「イスラエル&日本 大学生オンライン交流会」を開催しました。

当日はテルアビブ大学の東アジア学科の学生15人と、日本の大学生8人が参加してくれました(内訳:東洋、東大、法政大学など)。
全体の印象としては皆さん楽しんでくれたようで90分があっという間に過ぎてしまいました。
交流会後のアンケートには、とても楽しかった、またやりたいという声が多数あったので早速次回に向けて企画中です。

残念ながら会に夢中で写真を撮るのを忘れてしまいましたが、今回はその様子と会の目的などを書いていきたいと思います。

交流会の目的

ところで、この会はシンプルにイスラエル人と日本人の若者をつなげる事を目的としています。開催しようとしたきっかけとしては私がイスラエルで過ごして感じた以下の不具合を解消したいというのもいくつかの理由の中のひとつです。

• お互い興味はあるのに現地の様子がわかりにくい、出会う機会も少ない
• 両国間のビジネス協力は盛り上がってきているが、お互いの文化を理解する機会が少ない
• 言語の壁(ヘブライ語・日本語・英語)

よくイスラエル人と日本人は全く違うと言われます。
知らない人でもダイレクトに話すイスラエル人と、まず周りの空気を読みながら話す日本人。
人目を気にしないイスラエル人と、気にする日本人。
失敗を失敗と捉えないイスラエル人と、失敗を常に恐れる日本人。
こう書くイスラエル人が大変無礼な人種だと捉えられるかもしれませんが(イスラエル人は自覚あり(笑))、私はこういうことをポジティブに捉える感覚も日本人には必要だと思います。
確かに現地の人は喧嘩してるみたいに激しく討論する時があります。でもそれが終わったらまたケロッとして笑いあってたりします。自分の意志主張もはっきりしますが、寛容に相手を受け入れる事もします。


また、日本人の独特の距離感を大切にしたコミュニケーション方法もイスラエル人にとっては驚きだし、それを他の文化と比べないと日本人もなかなか気付かないものです。

若いうちにこういった文化理解をすることで、その後の視野の広がりはかなり違うと考えます。また、ただイスラエル人と日本人というだけでなく、同年代の友達ができるような場になればと思います。

交流会の内容

内容はイスラエルと日本に関する一般クイズ、グループディスカッション、フリートークの3つに分けました。

クイズは前回の高校生交流会と同じくKahoot!を使用して、両国の人口は?気候は?地理は?言語は?出生率は?人種の割合は?など一般常識を出題しました。イスラエルの学生は大学で日本文化について学んでいるので簡単なようでしたが、日本人には少し難しかったようです。

ディスカッションは小グループに分かれました。テーマは、
“Find out differences and similarities between Israel and Japan.”
「イスラエルと日本の文化の違いと同じところを見つけてみよう」

そこに以下の5つのサブテーマを与えて話し合ってもらいました。
1. 料理
2. 気候
3. 公共の場での振る舞い方
4. 一般的に見られる人生の成功とは?
5. 大学生生活

参加してくれた大半のイスラエル人学生は日本滞在経験があり、その一つのストーリーに、「日本人は電車を待ってる時にちゃんと並んで、しかも降車する人を優先させるのに驚いた。」という話をしてくれました。同時に「イスラエルなんかバスの運転手は横柄だしバス停に止まってもくれない」と皮肉まで入れてました(笑)

あとはイスラエル側から、「日本に住んでいて守らなければいけない規律やルールをいつも意識しているか」という質問がありました。日本人の学生は「あるよ!」と言いながらそれが具体的に何なのかというのが出てきませんでした。「日本では電車の中で静かにするでしょ?」といわれると、日本人も「そういえばそうだね!」というような具合で、無意識にやっている振る舞いに気づかされる場面もありました。

コロナ対応についても話しました。イスラエルはマスクしないと罰金だが、日本はない。日本はワクチンに関してネガティブな印象や報道をしているが、イスラエルはワクチン接種が進んでいて、今回参加してくれたイスラエルの学生は全員すでに接種済みなど、タイムリーな話も聞けました。

他にもテーマ以外に、兄弟は何人いるのか、産休はどのくらいとれるのか等たくさん話が出てきて尽きませんでした。

ふり返り

全体的な印象としては、やはりイスラエル人が学生でも好奇心に溢れていて、聞きたいことも明確で会話をリードしてくれてたし、質問に関してとても丁寧に答えてくれます。日本側も英語でコミュニケーションするのが好きな学生ばかりでしたが、今は大学の留学生もコロナで母国に帰ってしまい、国際交流が減っていたので、久しぶりにいい刺激になりましたとコメントをもらいました。あとでイスラエルの学生がみんな大人っぽかったとも言われたので、大学前に兵役に行ってるから2,3コ上だよ、と説明すると納得していました。

イスラエルの学生が次回はこうしたら、ああしたら?とたくさん意見をくれました。次回はもっと学生一人一人が連絡を交換できる時間を作ったり、自己紹介の時間をこちらで取ったりと、いろいろ改善点が見えました。また、英語だけだと参加しずらい日本人向けに、日本語でも参加できそうな企画をしたいと思います。

もしイスラエル学生との国際交流に興味がある方は是非、お声がけください。


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