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【Bookalyst】言葉の奥深さを知る初心者向け教本:「言語学バーリトゥード」~川添 愛さん~

この本は2021年7月に刊行され、また本の内容は2018年~2021年にかけて発売されたある雑誌の記事+書き下ろしを加えたものです。

Bookalystとして、この本をいつ紹介するかは、結構悩んでいました。

というのも、私のnoteは、ある時期になると、

 「この記事に書かれていることは、実はこの世界を

  煮卵焼きますさんはこう見ていたのではないか?」

ということが、だんだん多くの人にわかるようになる仕組みを

求めて、わざわざこのプラットフォームを通じて発信している

からです。

もちろん、私自身がマインドマッパーだから、この仕組みを求めたのは

嘘ではありませんが、

理由がそれだけではないのは、今後、Bookalystで紹介されるものに

共通点を見出してもらえると、自然と理解されると思います。

早速ですが、この本、サブタイトルに

AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか

があり、このサブタイトルから中身が面白そうなことは

想像つくかと思いますが、思ったほど売れてないようです。

Amazonのレビューを見ても、サブタイトルの方が売れた、

と書かれているくらいAIは「絶対に押すなよ」を理解できるか

キャッチーなフレーズで、私もそう思います(^^;)

しかし、私が注目してもらいたいエピソードは

 03.注文(ちゅうぶん)が多めの謝罪文(P.25~)

で、そこには「なぜバーリ・トゥード」という言葉の説明をしなかったか、

という話題で12ページ使っています。

このためだけに、この本を買ってもいいと思うくらい、良い説明です。

具体的に説明すると、長くなるので、簡単に説明すると、

相手がその単語をどれくらい知っている前提で、人と話すべきか?

みたいなことです。

普通、私たちは相手が知らなそうな単語については、説明や前置きを

入れて話しますよね? 

けれども、その単語を「どの程度」知っているかを探るのは

難しく、気をつけないと「そんなこと言われなくてもわかっている」

みたいになる、というようなお話です。

この本の構成は、どれも十数ページの構成なので、気軽に読める特徴を

持っていますが、言葉の持つ力そのものを学ぶには物足りないかも

知れません。

しかし、この

 03.注文(注文)が多めの謝罪文(P.25~)

は、難しい言葉で言えば共有知識のことを、

面白くかつなんとかわかりやすく話してくれています。

この話は、以下の記事で相手の心を読む訓練、つまり

気遣いのできる人間

になるためには、必須の知識ともいえます。

このような「言語学系」の本は、タイトルだけ見ると、難しそうなんですが

根本は

私たちが言語によってどうやってこの世界を認知しているか

を知る上では非常に重要です。

なぜなら、

私たちのすべての悩みは人間関係にあり

その人間関係というのは結局、言葉のやり取りから生まれているからです。

で、

今日、この記事を投稿しようとした理由は、もっと別にあります。

私の関心事のせいだと思うのですが、

 言葉に込めているその人の力

と、

 言葉が読み手に与える力

が、惜しい方向にずれているなあ、と感じる文章が多いことです。

私は、マインドマッパーであるので、言葉そのものを含めた見たままの

情報から、

その書き手が言葉に込めた力

が見えることがあります。

職業上、数多くのレポートを読んで、アドバイスをして来たので、

私は

「書き手の意志と読み手の解釈がずれたレポート」

というのも、たくさん見てきているんですね。

この場合、レポートを提出してくれた人と直接会うことができるので、

そのレポートについて細かく聞くと、

あ、そういうことなんだ

納得の背景が、たいていの場合、意外なところにあるんです。

この「ずれを直すために必要な訓練」は以下の記事に書いてますが、

今回紹介した本は、それを知るきっかけにもなるかな、と思っています。


たぶん、もっと売れていい本だと思います。

今後、少しこの言語学、特に認知言語学系の本の紹介は増えます。

自分を知るには、他人とのやり取りか知る以外に、方法がありません。

ここでは細かいことを書きませんが、私は

 快適に生きるとは、自分を思い通りに動かせるようになること

だと思うのです。

思い通りに動かせたら、あとは結果を楽しめばいい。

そこには善悪も価値観もなく、ただ、プロセスがある。

この話は、以下の記事を参考にしました。

では、また。

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