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【コミュニケーション】相手の心を読む力は必要か

コミュニケーションスキルに相手の心を読むは含まれるのか?

人が生きていく上での悩みはすべて人間関係だ、という話をしましたが、人間関係の基盤はコミュニケーションスキルと言っても過言ではないでしょう。
つまり、コミュニケーションに失敗している人は、相手の心が読めていない、ということになります。
ただ、ここでいう相手の心とは、本心のことではありません。
ちょっとややこしいですが、人はビジネスやよほど親密な関係でない限り、あまり本音は言わないことの方が多いんですよね。

それは、子供のころに本音を外に出すことで、痛い思いをしてきたからで、
マインドマッパーが大人社会で生きづらい理由も、本音を人前でむやみに出すことがよくないという教育がまだ世の中の主流だからであることは、こちらに書いてます。

では、マインドマッパーはどうやって「子供のころの考え」、つまり空想や妄想をしつつも社会適応して生きているのか、このことについて、ここでは
相手の心を読んだ結果を知る方法について書いてみます。

どうしたら相手の心を読んだことになるのか

さきほど、相手の心とは本心とはイコールでない、と書きましたが、私は、原理的に「人が相手の心そのものを読むのは不可能」だと思っています。
なぜなら、心そのものを私たちは計測する手段を持っていない、からです。
そして、私たちは計測の手段には「位置のみ」しかないことを以下の記事の測るとは何かで主張しています。

人間中心の考え方においては、実はスピリチュアルも科学も全く同じものなのですが、これを「両方がつながって理解している人」というのは、私も含めてみたことがありません。
かなり良い説明、証明方法、実験方法を提唱している例は見かけるので、今後それらも紹介していきたいですが、今日は私が20年以上利用している相手の心を読む、つまり思い通りに動かす方法について書きたいと思います。

この先、有料にしようか迷いましたが、多分この説明でも実践できない人が多そうなのと、結局はマンツーマンのカウンセリングやトレーニングをしてあげた方が効果が出る人もいそうなことを考えて、この説明は無料でそのまま書くことにしました。

多少、数学の知識が必要です。
たぶん・・・中学生くらいの?

しかし、「相手が思い通り動いた」というのは、「料理が思った通りにできた」「楽器で演奏が思った通りにできた」などと同じことです。
これらは「できなかった」時には「本来あるべき位置にそのものが無かった」と同じことなので、結局、数学で言う所の「差」で表されて、うまくなればなるほどその差は小さくなることと同じ表現になりますよね。
あ、もう難しいかな。

一旦、2000年頃に書いた記事をここに記しますね。

相手の心を読んだ結果を確かめるには

心理学を学ぶきっかけに、「相手の心が読めたら」と思う人は少なくないと思います。
また、自分を知るには相手を知る必要がある、と言うことに気づいている人も、そうは言っても相手の「心」までは知ることは出来ないよね、と壁に突き当たる方が普通です。

ここでは、具体的に心を読むとは何か、を定義したうえで、
相手の心を読んだことに成功したことを確認する方法について、私なりに科学的な説明を試みたいと思います。

この先には書籍や、セミナーでお金を取るようなタイプの話は
書かれていません。
 もし、お金を払えば教えてくれる内容だとしたら、それは簡単に真似ることが可能なので大したことが無いか、教えても真似られないので、教えても書籍を書いた人には影響がないのどちらか、かと思います。

私は一貫して、このサイトで、マインドマッパーとして体系づけているのは、自分とは何か?を知ろうとしている人、人間ってそもそも何なんだ?ってことに関心がある人に対してのメッセージです。
ですから、この相手の心を読む技術は、営業力が上がるとか、相手が自分を好きかどうかを知る、と言うことが目的でなく、自分とは何かを知ろうとする目的であれば、相手の心が読める、というものです。

もう少し、これから書くことの前置きをします。
この辺で疲れている方には、この先読んでも価値無いと思われるので、他の情報を探すことをお勧めします。

「相手の心がわかる心理学!」「相手を怖いくらい思い通りに動かせるテクニック」のような表題の本を読んだり、セミナーやサイトで情報を手に入れて、わかった気になっている人は、他にも買ったはいいけど、実際にできてないことが書いてある本、セミナーにお金払ってませんか?

大抵の本、セミナーには共通点があって、
 頭ではわかっているけど、実際にはとっさにできない
ことが述べられています。

でも、その著者や講演者自身は成功しているように見える(実際しているかもしれない)ので、
 「できないのは自分が悪いんだ」
 「自分に合って合ってなかっただけ」
と思いこみ、さらにお金をつぎ込むか、もっといい方法を探そうとしてしまいます。

でも、そんな都合のいい話はないのは、歳を取れば分かってきます。

では、なぜ今回相手の心を読むという話をするのかと言うと、相手の心が読めると称している物に手を出そうとする若い人が、少なくともこれから解説することが理解できていない人は、手を出してはいけない、と言うことを伝えたいからです。
そんなものにあこがれるくらいなら、人の心なんて読めなくたっていい!ってひきこもったり妄想していたほうが、健康的です。
今は、そういうことが比較的広い範囲で許される時代になったと思います。
というのも、そういうのに手を出すと、心が病みやすい。
それよりも、自分自身を知ることに力を向け、好きなことをしたほうが、「結果的に相手の心が読めるようになる」という事実を、知って欲しいからです。

特に、本当は「違う方向」にその人の意思、努力をすれば、明るい世界が見える可能性が時期にある人ほど、その手の話に騙されやすいです。
なので、とりあえずそれが防げれば、と思って書きます。

そもそもその人は、なぜ相手の心を読もうとするのか

一番難しい例から話しましょう。
 「相手が自分を好きでいてくれる」
これは人が最も関心のあるところだと思いますが、
この定義は、「人によって」違うということは、理解できるでしょうか。
それも、目に見えない「考え方」の違いだけではありません。
実際の「行動」においてすら、人によって差があります。

「あ、私、この人に好かれているな」と満たされる状況が、人によって異なるということです。

実はこの人によって違うという前提があるから、特に「好きな人の心が読める」という話は、お金を取りやすいのですが、これから書くことは、最終的には訓練でその習得は可能です。
その辺を論理的に書きます。

基礎の話からはじめます。

基礎とは、武術で言う所の、つまらない、「型」をひたすら毎日1時間やる、そんな話です。
イメージ湧きますか?
どんな相手にも、一定の勝利(達人は、完全勝利は好まない)を手にする武術の達人は、見てて「すごいなあ」と思うでしょう?
そして、それは、「あれはすごく鍛錬しているからだ」という事実には納得しますよね?

それと同じです。
心を読めるようになると、「ある条件下」では、たいてい、「誰の心」でも読めます。
そして、そのためには基礎鍛錬を欠かしてはいけません。

もしあなたが、恋愛、といっていいのかわかりませんが、人の心を読めるようになり、
相手に優しくし、自分も優しくされたいと思う
なら、この話が、一番近道と言うことです。

まず、「心が読めた」とはどういう状態なのかを定義します。

ここでは、「心が読めた」とは、
 「次のアクションが、自分の期待通りである」
ということを、それだけです。

実際、心の中を読む、ということは現代科学ではできません。
脳の電磁気をスキャンして映像を撮る技術はすでにあって、それと人の考えの相関を取る研究も進んではいますが、ここではそんなことをしなくても知りたいのですよね。

また、以下の記事の中で、noteが持つ特性を生かしての章で人間(だけではないが)は常に変化している、という話をしました。


それが理解されていれば、「ある瞬間をスキャン」(=観察)しても
数秒後には反対のことを考えているかもしれない、それが人間であり、
今の宇宙
なのです。

それを連続的に観察すると、波に見える、ということであって、
相手に
 「私をずっと好きでいて欲しい」
というのは
 「海の波がこのまま止まって欲しい」
というのと同じです。

(ここで急に「波」の話が出ているのは、光や量子の性質に関係があるのですが、ピンとこない人はそのままスルーして考えなくてよいです)

それを現実化しようとすると、岩場や港にぶつかって
勢いを失った潮だまりのようで、相手も自分も変わりたくないと
思っていますが、その潮だまりは汚れ、やがて誰も近づかなくなります。

一方で、
「いろんな波で、私を愛して欲しい」
これは、実は比較的容易です。

私の人生で見るかぎり、長年、恋愛で輝いている人は、
好きなことを自分勝手に常にたくさんしている
ため、周囲に波長の合った人が集まり続けるので、いつ見ても楽しそうです。

波は「変化はする」けど「拒絶はしない」し、「干渉」や「増幅」という性質(波の性質をググればわかります)によってその原理を知らない人には奇跡のようなことが起こります。
だから、私は周囲からみると信じられないような幸運の連続に恵まれているように見えるらしいのですが、それは、好きなことをしているだけだからです。

※この奇跡もまた、今では量子力学の知見として解明されつつありますが、
古典力学では通り抜けられない隙間や、乗り越えられないはずのエネルギーの壁を乗り越える様子は、原理を知らない人には奇跡に見えます。理系の方は、ああ、あのことか、と思うかもしれませんが、なかなか「つながらない」ですよね。

では次に、基礎鍛錬用に、
 「相手が次にするアクション」
とはどんなものか、例を挙げます。

メンタリズムなどやビジネス書でよく出てくるのですが、
相手に「Yes」と言わせる、という話、よく聞きますよね。

これは、
 「相手が次にYesと言ってくれる」=「次にするアクション」
なので、心が読めた、と同じであることがわかります。

ここでは、子育ての参考になるよう、子供に、「期待する行動をさせる」で例をあげましょう。

子供は、いわゆる「考えずに」行動していることがほとんどで、
基本的には「過去の経験から、最適解を選び出す行為を真似」でしています。
(余談:いまのAIでディープラーニングという技術はこのことを指しています)

実は、この「真似」というのは大人も例外でなく、例えば仕事のミスが多い部下を叱るとき、
 「どうしたらいいか、もっと考えなさい!」
という人がいますが、その「結果」、
 「やればできるじゃない」
あなたが期待した「結果」を持ってきたとします。
これは、その部下の「考えた結果」ではなく「うまく先輩の真似ができた」または「新人の頃に教わったことを思い出した」だけで、実は「創造性」の意味での「考える」には相当していないことがわかります。

だからこそ、「我々の仕事のほとんどがAIに置き換わる」と騒がれているのですが。
でも、このことがわかっていると、「人間にしかできないことは何か」
おのずと見えてきます。
 「子供に適切なお菓子を一つ、早く選ばせたい」
親がこういう「意志」を持つとき、この瞬間こそが「人間のみができる」ことです。

(余談:厳密にいえば、あなたのその「意志」は次の予定があって時間がもったいない、その予定は子供のスクールで3日前に予約して、とか、「元の意志」ってのがあって、その結果、このタイミングでは子供にお菓子を選ばせることは「過去の経験からの真似」とも言えて、この辺を語ると「人の人生は最初から決まっている」とか別の話になるので、あえてその厳密性は無視します)

さて、ではどうやって「子供」に「適切な」お菓子を選ばせるか。
この適切の定義も人それぞれですが、例えば高額でないもの、とか1つが大量でない、
というようなあなた自身の「適切」という意味です。

こういう時、このセリフは逆効果です。
「早く選びなさい、スイミングに遅れるでしょ」
とか
「こっちから選びなさいって言ったでしょ」
なぜか。
それは「あなたの都合」だからです。

当初の目的は「相手の心を読む」でした。
そして、それは「次に相手に期待通りの行動をしてもらう」
ですので、ここでは「相手目線のセリフ」をいくつか(1回で済む場合もある)繰り返す必要があります。

 「何に迷っているの?」
 「これおいしそうだなあ。ママはこれにしようかなあ」
 「あ、これ売り切れてないんだ!これはどう?」

もちろん、子供も個性があるので、これですぐ手にとる子もいれば、
それでも悩む子供もいる
でしょう。
ですが、この「相手目線で寄り添ったセリフ」を繰り返すと、やがて
「相手の考え」「あなたの言葉に対する反応」「わかる」
状態になりますよね?
これが、基礎鍛錬です。

もう一度見てみましょう。

相手の心を読むとは
「次のアクションが、自分の期待通りである」でした。
逆にいえば、「期待のアクションではない」場合には、
相手は「違うことを考えていた」ことになります。

つまり、先ほどの子供の例を「公式」にすると、
 ある「条件」下で
 「XXX」と言えば、「YYY」と思っていれば、「ZZZ」してくれる。
となります。

ここでいう条件とは、時間、場所、その他いろいろ(おなかが空いている、緊張している、等)です。

なので、恋人と思っている人に対して、「好かれている」(=YYY)
確かめるには、まず、「今の状態は、相手に好かれている」状況を定義します。これを別の用語で「検定」というのですが、必ず、目に見える形で「正しい」状態を定義してください。

目的が「心が読めたか」を「確実に知る」ことなので、この定義がなくて
 「私は相手に好かれている」
と思っている人は、残念ながらそれは幻想です。
別の言い方をすると「再現性」がないです。
 例えば、極端な例で言えば、
  相手は私を愛している(YYY)から、いつでも(条件)
  呼べば(XXX)、来てくれる(ZZZ)
と、あなたが定義すれば、ZZZで無くなった時、「ああ、愛されていないんだ」とはっきりします。
ですが、多くの人はこれを(条件:いつでも、とか)求めているわけではないですよね。
(求めている人には以降、参考にならないです)

重要なのは「条件」をあなたがはっきり認識しているか、なのです。

みなさんは、CTスキャンとか、MRとか受けたことありますか?
無い人も、それが何かは知っているかと思いますが、あれは、例えば
 「脳をCTスキャン」
すると、脳の「立体映像」が見えますよね。
この仕組み、原理はご存じでしょうか。

CTやMRは、「いろんな角度」から「レントゲンのようなもの」を撮っているイメージです。
ただ、レントゲンは「透過した/しない」だけなので、白か黒か、またその透過度合いで
グレーの濃淡が見えますが、この映像は「平面」ですよね。
ではなぜこれが「立体的」になるのか。

レントゲンのような「光線」を当てるとき、「角度は同じ」でも、強さをちょっとずつ変える、ということをします。
その結果、ある映像(観察結果)が得られます。
(MRは磁気共鳴ですが、原理は同じです)

これを色々な強さ以外に、色々な角度で、たくさん撮ります。
それを、「計算」すると、その「答え」はただ一つになって、
それが「脳の中身」と一致する
ということを利用しています。

ちょっと難しいですかね。
これを、別の良く知られている例で話します。
「お絵描きロジック」わかりますかね。
あれは、縦、横に「黒塗りされるマスの数」だけが書かれていて、
その数字が成立するように、マスを塗ると、ただ一つの「絵」が出来上がります。

この時の、ヒントとなる「数字」が「撮影結果」で、「絵」が脳の中、ということです。

同じように、
 「XXX」=問いかけ、が光線
(だから、複数あてる必要がある場合もある)
 「ZZZ」=相手の行動、が撮影結果
そこから、
 「YYY」=相手の心、が脳の中の映像(実際には見ていない)
がわかるということですね。

この時、条件があまりに違いすぎると、撮影が成功しないことは明らかだと思います。

また、YYYの精度を上げるには、XXX、ZZZのデータが多ければ多いほど良いことになります。

だから、

 「相手目線で寄り添ったセリフ」

を常にたくさん使える人が、相手の心が読めないことを不安に思わないのは、当然のことなのです。

長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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