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デジタル時代の多機能ロッカーの進化

はじめに
 普段駅のロッカーを使う機会がないのでウッカリしていましたが、先日旅先でホテルをチェックアウトした後に荷物をロッカーに預けて観光することになり。

 「ロッカー、進化してる!!」
と感動したので、遅まきながら今回は駅ロッカーの進化について書きたいと思います。

駅ロッカーのデジタル化
 まずは基本的なロッカーの機能のデジタル化が進んでいます。
・物理的なキーからデジタルキーへ。
・コインからキャッシュレスへ。
・アプリで空き状況を事前にチェック、予約もできる。
 
 これだけで利用者はコインやキーを気にせず、空きロッカーを探し回らずに済んでかなり利便性が高まりますが、最新の駅ロッカーはデジタルによって更に多機能化していくようです。

もはや物を預けるだけの場所ではない!
 JR東日本グループは、駅を物流の拠点とすることを目指し、新型ロッカーの導入と多機能化を進めているとのこと!

 具体的には「予約、預入、受取、発送」の一台4役の機能を整備するそうです。どういうことかというと、

・運送事業者やECサイトと連携する配送プラットフォームシステムを構築、荷物の預け入れだけでなく、商品の受け取り・発送など多様なサービスを提供することが可能になる予定だそうです。首都圏には、今後3年間で約1,000台(30,000口)の新型ロッカーを導入し、各駅の利用ニーズに応じてロッカーの用途を柔軟に変更できる仕組みを整備します。
・さらに、冷蔵機能を備えたロッカーも導入することで、生鮮食品などの預け入れ・受け取りにも対応できるようにし、多様なニーズに応える環境を構築します。これにより、利用者は駅を生活の一部として、より便利に活用できるようになります。
・EC商品を駅で受け取るライフスタイルの提案もする予定。利用者は、自宅や職場への配送ではなく、生活動線上にある駅で商品を受け取ることができ、利便性が向上します。また、駅ナカや駅ビルの商品を営業時間外に受け取れるようにする計画もあり、利用者は時間に縛られずに買い物を楽しめるようになるかも知れません。
・さらにさらに、列車荷物輸送サービス「はこビュン」を活用することで、産地直送の商品の受け取りが可能になります。利用者は、列車で運ばれた新鮮な産地直送品を駅で受け取れるため、買い物の選択肢が広がります。

 このように、JR東日本は駅を物流の拠点として活用することで、ラストワンマイルの課題や輸送業におけるドライバー不足などの社会的課題の解決も狙うようです。

 駅の機能を単なる移動手段から、日常生活をサポートする拠点として進化させることを目指しており、駅を通じた生活の利便性向上を実現しようとしているんですね!

まとめ
 このロッカーが普及すれば、駅利用者の利便性の向上は勿論のこと、実は物流業界にも大きなメリットになりそうなのです。

 再配達の問題は、特に働き手不足が懸念される物流業界にとって大きな課題となっています。2024年の物流業界における労働時間の規制強化を背景に、業界全体で効率化が求められており、JR東日本の多機能ロッカーはその一環として重要な役割を果たすことが期待されているわけです。これは物流自体の改善だけでなく、CO2の削減にも繋がるでしょう。全国的なリリース、多方面とのエコシステム構築までは時間と労力がかなり掛かると思われますが、是非実現して欲しいですね!

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