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お恥ずかしながら27年間生きてきて今椎名林檎にハマりました。

最近気になっているアーティストがいる。

みなさん知ってるかなぁ・・・

彼女の名前は、椎名林檎

・・・今さら!?と総ツッコミを食らうかもしれない。が、中学生のころレディガガやジャスティンビーバーをきっかけにそれ以降はほぼほぼ洋楽を聴いてきた私は邦楽への興味関心がゼロだった。なにしろ、洋楽を聴いてる自分を俯瞰してみて「洋楽聴いてる自分かっけぇ~!!」と悦に入っているイタイ人間なので。

ところがここ最近変化が生じ、割と邦楽を聴くようになってきたのである。大人になって本を読むようになった、そしてnoteを書くようになった、そんなことも相まってかっこいい語彙とか心に残る文章とか、そういったものへの関心が高まってきたからだと思う。

正直いうと、椎名林檎の歌詞は意味が分からない。

私は考察するのがとても苦手だ。

たとえば作家だと村上春樹が好きだが、彼の小説を理解できた試しは一度もない。知的ぶって考察を試みてみても、陳腐な回答しか出せない。それなのに彼の小説が好きなのは、それが他の作家には出せない唯一無二の世界観を見せてくれるからだ。もはやアート作品なのだ。頭で考えるのではなく、心で感じるもの。

椎名林檎の曲を聴いたときも、まさにそれと同じ感覚だった。意味が分からないけど、欲する感じ。

まず出会ったのが「丸の内サディスティック」。この曲を初めて聞いたのは、ストリートピアノの動画にハマってそれ系を漁りまくっていたとき。

彼らのパフォーマンスは鳥肌モノだ。それもあって、あ~なんか良い曲だなぁ~なんて思って、それで調べてみて、ああ、これは椎名林檎の「丸の内サディスティック」という曲なのか、と知った。

で、この曲の歌詞くらいは知りたいなってことでググって読んでみたが、さっぱり意味が分からない。マーシャルって何?ベンジー?グレッチ?もうまったく歌詞が理解できなかった。

でもなんとなく、東京に住む女の哀愁というものが感じられて、ああ、これは憧れの東京に住んでるけどお金もなくて、将来も暗くて、とりあえずお酒飲んでむやみに男と寝て孤独を紛らわせてる悲しい女の歌なのかなって思った。東京在住のイチ独身女としては案の定「これは私の歌だー!」となってしまったわけで。(男とは寝れないけど・・・泣)

また田舎出身の私としては、銀座とか池袋とか御茶ノ水とか、東京の地名が出てくるだけでなんかかっけーのだ。東京の街のきらびやかさとそれに相反する孤独感とか、なんともいえない悲しみがすごく伝わってくる歌だなと思った。

今週とくに聴いた歌が「群青日和」。

これは「新宿は豪雨」から歌詞が始まる。それだけで、もう既にかっこいい。なにせ新宿は私が東京で一番好きな街。一人一人の孤独を消すために嘘みたいにギラギラ着飾ったあの街。あの街が豪雨、きっと人通りも少なくて、街は灰色に染まって、私はずぶ濡れになる。何にも楽しいことなんてない。そしたらきっとものすごく孤独を感じるんだろうなぁ。これも歌詞が難しすぎて、真意を推論するのは難しい。

私はランニングが趣味だが、好きな音楽を聴きながら夜の西新宿あたりを夜景を眺めながら走っている。そのときに椎名林檎の曲とか聴くと、「うおー!この歌詞の「新宿」を私はいま駆け抜けているんだ!!」という得も言われぬ優越感に浸れる。そして決まって、「椎名林檎の曲を聴きながらストイックに走ってる自分、かっこぇー・・・」と悦に入るのだ。

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