『ボランティア』(朝礼のトークテーマ)
愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
明日から3分間スピーチのテーマは
『ボランティア』
です。
(当社では朝礼時に持ち回りで3分間スピーチを行っています)
ボランティア活動を始めたのは大学生になってからです。
サークル活動に参加するに当たり、ボランティア的な意識があったのかどうか?
あまり記憶にありませんが、自分自身が楽しめて、クリエイティブなものを求めていたのは間違いありません。
そこで選択したのが「児童文化研究会」と呼ばれるサークルです。
主な活動は大学付近の子ども会で小学生向けのイベントを行うというものでした。
遊びを用意して、我々が主導して、子ども達に楽しい時間を提供します。
ハタチ前後の大学生なので、子どもにとっては格好の遊び相手です。
みんな大はしゃぎで突進してきたり、飛び乗ってきたり、親が相手ではできないことを受け止めてくれる相手だと分かるんでしょうね😅
子ども達と直接触れ合って遊ぶのも楽しいのですが、こうした企画を練ることが私にとってはもっとも醍醐味のある活動でした。
しかし、このサークルを一年で脱退することになります。
活動主旨や内容は素晴らしいのですが、会議の頻度がやたら多く、会議の内容も割と保守的というか重箱の隅をつつくような感じがして、時間の使い方という点で不満が生じてしまいました。
今ならデジタルツールを使うという手法もありますが、当時は大学でインターネットが使えるようになり、ポケベルから携帯電話に移行してきた頃でした。
そのサークルをやめはしましたが、近隣の大学にも同じようなサークルがあり、年に一度合同で開催する子ども向けのイベントには引き続き参加していました。
自分としてはこちらの活動の方が面白く、よりクリエイティブな企画を作ることができました。
別大学の学生と交流が図れるのも楽しく、妻とはここで知り合いました。
それは今回の本題とは違うのでこれ以上は言及しません(笑)
今はPTAや地域学校協働本部、コミュニティスクールなど学校周辺のボランティア活動に従事しています。
人のために何か力になりたい!という思いに駆られて参加しているわけではなく、きっかけは友人・知人からお声がけいただいて始めてみたという程度の動機です。
しかし活動に携わる中で、いろいろな課題が見えてきます。
なんとかできないものかな、という気持ちがムクムクと湧いてきます。
頼まれて参加しただけだから、腰掛け程度でその場にいるだけ、という態度を取ることも可能ではありますが、それは私の価値観に反します。
その場にいる以上は当事者として、主体的に考え、行動してしまうのです。
なぜか?
おそらく不満や文句だけ言っているのが嫌なんでしょうね。
また究極的には利己主義というか、
『自分のため』
というところに行きつくのだと思います。
自分や家族の住んでいる地域は自分が住みよいようにしたいのです。
それを実現するのは、住民だと思うのです。
行政や市会議員はそのための手段であり、彼らに任せればよいというのは他責思考だと思うのです。
また一緒に活動している方たちを見ていると、私もがんばろうという気持ちになります。
ボランティア活動のメリットを
『自分のため』
という観点で捉えると、ボランティア経験が自分の成長に繋がります。
会社での業務にもプラスの影響があると思っています。
私は会社の代表ですので、たとえば社員のコンセンサスなく会社の方針や運営を自分の裁量のみで決定することが可能です。
しかしボランティア団体ではそうはいきません。代表者であっても、周囲の仲間とのコンセンサスなしに物事を進めることはできません。
会社でコンセンサスなしでの決定をしたとして、一応、業務は回るかもしれませんが、組織全体のパフォーマンスが発揮できない可能性が高まります。
要は、ボランティアという違う立場に身を置くことで、本業の立場をメタ認知しやすくなり、良い影響を与えてくれます。
また親として自身がボランティア精神をもち、主体的に活動をすることで、子どもの教育にプラスになります。
私の主観ですがボランティア活動への参加を徹底拒否する親の姿を見て育つ子供は、親と同じように悪い意味で利己的になり、人からの信頼を得られにくいのではないかと思います。
ボランティアをやらずに、その場はラッキーだと感じるかもしれませんが、結果的に人としてもっと大きなものを失っている可能性があります。そしてそのことに気付かないことが一番の損失です。
もう一つ
『自分のため』視点でいえば
仕事だけのコミュニティしか持っていないと、引退後、居場所がなくなり、また生き甲斐がなくなる可能性があります。
人との交流があり、自分が貢献できる場があることは人生にとって、とても有意義だと思います。
ボランティアを行うには時間が必要です。
正直、仕事・育児・介護など日々の生活だけで精一杯だという人も多いと思います。
常にボランティアをやる必要はなく、自分のライフステージや時間や経済的余裕との兼ね合いで、できることを無理なくやれればそれでよいのだと思います。
支え合いですからね。
それでは!